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軽井沢、蓼科、旭川…憧れのガーデンをめぐる花の旅 [おとなスタイル]
2017年03月10日(金) 09時00分配信
カリスマコーディネーターと行く、つながる、広がる“おとなの花旅”
今、ガーデンをめぐる花旅が大きなブームを呼んでいます。仕掛け人は、“花旅コーディネーター”として、カリスマ的存在の舩山純(ふなやまますみ)さん。素敵な庭の裏には、素敵な人がいる―。そんな舩山さん流の“花旅”を、おとなスタイルだけでご紹介!
“好き”を生かした花旅という新しい発想
バラが満開の庭を、開園前の朝、人気ガーデナーの解説つきで散策する。北海道の花盛りの庭で、朝食をいただく。人気の園芸研究家と、本場英国のガーデンめぐりをご一緒する......。
なんて魅力的な旅の提案! 企画は、クラブツーリズム花旅担当の舩山純さん。今、花旅の世界では、知る人ぞ知る、話題の女性だ。案内役とガーデンを、サプライズな提案でつなぐ旅は、花好きのハートをわしづかみにする。
「花旅、って聞き慣れませんよね。旅行会社でも、花やガーデンを専門にして企画を作る人って、いませんし。私が手探りで始めたものなんです」
キャリアの始まりは30代後半だった。
「現在勤務する旅行会社の草創期を一緒に働いたご縁で、子育てがひと段落したころに再就職しました。ちょうどその頃、会社内はさまざまなテーマに注目して、そこに特化した旅を提案する時期で。そこで迷わず、花や庭を巡る旅を提案したんです。主婦だった時期がガーデンブームで、私自身がはまっていました」
いつだって“好き”は力の源。が、最初から今の形が定まっていた訳ではなかった。
「あるとき上司から、専門家や園芸業界へのアプローチを勧められて」
一人、また一人と出会いを重ね、人と庭を結びつけたスペシャルな花旅を提案してゆくことに。
“好き”を生かした花旅という新しい発想
バラが満開の庭を、開園前の朝、人気ガーデナーの解説つきで散策する。北海道の花盛りの庭で、朝食をいただく。人気の園芸研究家と、本場英国のガーデンめぐりをご一緒する......。
なんて魅力的な旅の提案! 企画は、クラブツーリズム花旅担当の舩山純さん。今、花旅の世界では、知る人ぞ知る、話題の女性だ。案内役とガーデンを、サプライズな提案でつなぐ旅は、花好きのハートをわしづかみにする。
「花旅、って聞き慣れませんよね。旅行会社でも、花やガーデンを専門にして企画を作る人って、いませんし。私が手探りで始めたものなんです」
キャリアの始まりは30代後半だった。
「現在勤務する旅行会社の草創期を一緒に働いたご縁で、子育てがひと段落したころに再就職しました。ちょうどその頃、会社内はさまざまなテーマに注目して、そこに特化した旅を提案する時期で。そこで迷わず、花や庭を巡る旅を提案したんです。主婦だった時期がガーデンブームで、私自身がはまっていました」
いつだって“好き”は力の源。が、最初から今の形が定まっていた訳ではなかった。
「あるとき上司から、専門家や園芸業界へのアプローチを勧められて」
一人、また一人と出会いを重ね、人と庭を結びつけたスペシャルな花旅を提案してゆくことに。
上野砂由紀さん×上野ファーム(北海道)
倉本聰さんのドラマ『風のガーデン』の切なく美しい庭を手がけた上野さんのホームガーデン。旭川っ子の彼女は、イギリスで英国式庭園を学び、郷里の風土を生かした“ 北海道ガーデン”へと進化させました。色彩センスが素晴らしく、秋の夕暮れどきがまた美しいんです。
紫竹昭葉しちくあきよさん×紫竹ガーデン(北海道)
十勝平野に広がる1万5000坪の牧草地を花咲く野原に。60歳を過ぎてそう決意した紫竹さんは、89歳の今も庭で働き、ときにはお客さまを笑顔でおもてなししてくれます。私も初めて花旅で訪ねた時から、人柄と愛情豊かな庭のファンに。紫竹さんとティータイムを過ごすツアーも。
「先生たちとの関係が生まれて、仕事が広がりましたね。全国のガーデンや、海外のガーデンイベント、さらには個人の庭にまで」
そこからまた新企画が生まれ、売り出せばたちまち満員御礼。次の企画を心待ちにするリピーターも続々出現。人気を聞きつけ、他社がマネしても、彼女の旅にはかなわない。それゆえ花、旅の“カリスマ”なのだ。
当の舩山さんは、「近寄りがたくて、企画の提案をためらった先生もいます。無理かな、うまく説得できないかな、なんてけっこう気が引けるんです。やると決めれば頑張りますけど」と、引っ込み思案な素顔をのぞかせる。穏やかな人柄で、押しが強いわけでもない。
ガーデンの年間パスポート購入者が現在4000を超えるという人気の上野ファーム(北海道旭川市)のガーデナー・上野砂由紀さんは、舩山さんの仕事について、
「自分のアンテナで探し出す人。花や庭が大好きで、私たちの仕事を理解した上でツアーを提案してくださいます。参加する方も、みなさん関心が高いですね。だから、誰よりも先に新情報を伝えたいし、イベントを提案したくなるんです」
と信頼を寄せる。63歳から庭作りを始めて現在89歳になる、紫竹ガーデン(北海道帯広市)・紫竹昭葉さんも、
「舩山さんはね、天使よ」と大絶賛。「ガーデナーはみんな、舩山さんの応援団ね」
花や庭のプロたちとの強い絆こそが、舩山さんの凄さだったのだ。
そこからまた新企画が生まれ、売り出せばたちまち満員御礼。次の企画を心待ちにするリピーターも続々出現。人気を聞きつけ、他社がマネしても、彼女の旅にはかなわない。それゆえ花、旅の“カリスマ”なのだ。
当の舩山さんは、「近寄りがたくて、企画の提案をためらった先生もいます。無理かな、うまく説得できないかな、なんてけっこう気が引けるんです。やると決めれば頑張りますけど」と、引っ込み思案な素顔をのぞかせる。穏やかな人柄で、押しが強いわけでもない。
ガーデンの年間パスポート購入者が現在4000を超えるという人気の上野ファーム(北海道旭川市)のガーデナー・上野砂由紀さんは、舩山さんの仕事について、
「自分のアンテナで探し出す人。花や庭が大好きで、私たちの仕事を理解した上でツアーを提案してくださいます。参加する方も、みなさん関心が高いですね。だから、誰よりも先に新情報を伝えたいし、イベントを提案したくなるんです」
と信頼を寄せる。63歳から庭作りを始めて現在89歳になる、紫竹ガーデン(北海道帯広市)・紫竹昭葉さんも、
「舩山さんはね、天使よ」と大絶賛。「ガーデナーはみんな、舩山さんの応援団ね」
花や庭のプロたちとの強い絆こそが、舩山さんの凄さだったのだ。
高木絢子さん×マダム高木邸(東京都)
“マダム高木”という名のバラもあるくらい、バラ園芸の第一人者でご著書も多数。プロのお庭を拝見することは、実はなかなか機会がないものですが、ご縁ができてツアーが実現しました。秋のバラは、小ぶりだけれど香りがよく、春バラとはまた違った見どころがあります。
柳生博さん×八ヶ岳倶楽部 (山梨県)
八ヶ岳に生息する動植物の豊かな自然体系を慈しむ俳優の柳生博さんが、家族や仲間と作り上げた、自然以上に自然な雑木林。枕木の遊歩道を巡り季節の野花を愛でるツアーは、花旅スタート期からの人気企画です。秋は色とりどりの鮮やかな紅葉が見事です。
「講師やガーデナーの方とは、継続してお仕事をしたいんです。庭仕事の成果は最短でも1年後。スローな植物とともに生きる人たちとは、じっくりゆっくりが基本です」
クラブツーリズムのwebサイトに掲載されている「花めぐり」ツアーの魅力は、
1.珍しい花に出会い感動を分かち合える
2.ガーデンオーナーの体験談に感動
3.花好きの旅仲間と喜びや苦労の情報交換
4.自分で育ててみたい花が見つかる
5.著名な専門家が楽しみ方をレクチャー
の5つ。
舩山さんが慈しみ育ててきた、おとなにうれしい旅スタイルだ。
「花を通して新しい仲間ともつながり、素敵な先生やガーデナーとの出会いで興味の世界が広がります。そんなお客さまたちの姿に出会えることが、この仕事の醍醐味なんです」
クラブツーリズムのwebサイトに掲載されている「花めぐり」ツアーの魅力は、
1.珍しい花に出会い感動を分かち合える
2.ガーデンオーナーの体験談に感動
3.花好きの旅仲間と喜びや苦労の情報交換
4.自分で育ててみたい花が見つかる
5.著名な専門家が楽しみ方をレクチャー
の5つ。
舩山さんが慈しみ育ててきた、おとなにうれしい旅スタイルだ。
「花を通して新しい仲間ともつながり、素敵な先生やガーデナーとの出会いで興味の世界が広がります。そんなお客さまたちの姿に出会えることが、この仕事の醍醐味なんです」
大野耕生(こうしよう)さん×軽井沢レイクガーデン (長野県)
オープン直後にローズスタイリストの大野さんの勧めで来園。湖を中心に軽井沢の自然と庭の一体感が見事で、レストランなど施設も素晴らしく、ツアーを企画。ローズガーデンの監修は、もちろん大野さん。同行ツアーでは、品種や栽培方法をやさしくていねいに教えてくださいます。
曽我部翔さん×京成バラ園 (千葉県)
1600種1万株以上という多種多様なバラを楽しめる日本有数のローズガーデン。この秋は、“Rock’n Rose”を主宰する人気フラワーデザイナー曽我部さんの指導で、ブーケ作りのワークショップツアーを計画。実力派ながら、気さくでアイディア溢れるレッスンが魅力です。
ケイ山田さん×蓼科高原 バラクライングリッシュ ガーデン (長野県)
ケイさんの庭こそが、日本にイングリッシュガーデンを定着させたと思います。英国からガーデナーを呼んで作り上げた自然回帰の庭は、海外からも高く評価されてきました。青空が高くなる秋は、樹々が色づき、2000球を超えるダリアや、野花も可憐。ハロウィンのディスプレイも楽しめます。
■Profile
舩山純
ふなやまますみ
花旅コーディネーター。趣味の仲間と旅を結びつける旅行会社・クラブツーリズムで、“花めぐり”の旅を1997年に立ちあげる。日本各地の有名ガーデンから、個人の庭まで網羅。英国やフランス、イタリアなどへの海外ツアーも毎年開催し、人気を呼んでいる。
『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
撮影/三木麻奈(上野ファーム、紫竹ガーデン)
舩山純
ふなやまますみ
花旅コーディネーター。趣味の仲間と旅を結びつける旅行会社・クラブツーリズムで、“花めぐり”の旅を1997年に立ちあげる。日本各地の有名ガーデンから、個人の庭まで網羅。英国やフランス、イタリアなどへの海外ツアーも毎年開催し、人気を呼んでいる。
『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
撮影/三木麻奈(上野ファーム、紫竹ガーデン)