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配給会社で映画の買い付けをするバイヤーとしてキャリアを積んだ後、Bunkamura ル・シネマで番組編成を担当している野口由紀さんに“おとなならではの想定外な旅”をテーマに、おすすめの映画を紹介していただきました。

 

映画を観ることで、舞台となる土地に行った気分になったり、その国の歴史や風習が分かったりしますよね。
今回は単に旅を感じさせるだけでなく、主人公が実際に旅行をしているという設定の映画を選びました。いつもとは違う旅行の仕方を、映画を通して疑似体験してみるというのも楽しいと思います。

また、最近はいろいろな映画館で昔の作品を集めた特集上映を積極的に開催しています。若い頃、背伸びして観た映画は大体断片しか覚えていないものですが、今観ると、深く共感できたり、胸にズサズサ刺さったりする。自分の中で変わったもの、変わらないものが“定点観測”のような感じで分かるので、前に観た映画も、ぜひもう1回観てみてください。

名匠クロード・ルルーシュ監督の最新作。「インドで出会った男女が一緒に2日間の列車旅行をするラブストーリー。非日常の国、インドで2時間とびきりロマンティックな経験を」

「イギリスのコメディ俳優2人がレンジローバーに乗って、湖水地方をまわる1週間のグルメ旅。実在する美味しいレストランが多数登場し、オーダーの仕方など英語の勉強にもなります」

「ウディ・アレン監督のバルセロナ愛が伝わる作品。
映画のロケーションとして、サグラダ・ファミリアをはじめ、ガウディの建築物がたくさん観られるのも魅力」

■Profile
Bunkamura ル・シネマ 野口由紀さん
のぐちゆき
もともとは配給会社で映画の買い付けをするバイヤーとしてキャリアを積み、昨年6月からはBunkamura ル・シネマにて番組編成を担当。