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【渡辺謙・南果歩】人が集まる気仙沼カフェ「K-port」ができるまで [おとなスタイル]
2017年02月19日(日) 09時00分配信
南さんが夫婦で作った、気仙沼の“灯台”
気仙沼の湾に臨む海沿いに、街に灯りをポッと点(とも)すような、笑い声の響く明るいカフェがある。
「昨日大きなヒラメを釣ったから、後でここに持ってきてあげるよ」
「うれしい! ヒラメ大好きなの」
「そんなことで喜んでもらえるなら、お安い御用だよお」
カウンターでカフェ・ラテを1杯飲むのが日課だという釣り船ガイドの男性と、旧友のように盛り上がるのは、緑の「K-port」のマーク入りTシャツを着た、女優・南果歩さんだ。ほかにも仕事で気仙沼を訪れたという人から、わざわざここを目指してやってきたという女性2人組、子ども連れの家族、年配のグループまで、客層はさまざま。南さんはそのひとりひとりに丁寧に声をかけ、水を注いで回り、ときにはお皿やグラスを洗うなど、忙しく立ち働く。
「昨日大きなヒラメを釣ったから、後でここに持ってきてあげるよ」
「うれしい! ヒラメ大好きなの」
「そんなことで喜んでもらえるなら、お安い御用だよお」
カウンターでカフェ・ラテを1杯飲むのが日課だという釣り船ガイドの男性と、旧友のように盛り上がるのは、緑の「K-port」のマーク入りTシャツを着た、女優・南果歩さんだ。ほかにも仕事で気仙沼を訪れたという人から、わざわざここを目指してやってきたという女性2人組、子ども連れの家族、年配のグループまで、客層はさまざま。南さんはそのひとりひとりに丁寧に声をかけ、水を注いで回り、ときにはお皿やグラスを洗うなど、忙しく立ち働く。
「ここでみなさんとお話ししていると、楽しくて、あっという間に時間が経っちゃう。オープンして約3年ですが、本当に人の集まる場所になりました。ありがたいことですね」
ここK-portは、夫で俳優の渡辺謙さんと南さんが、地元の人と力を合わせて作ったカフェだ。東日本大震災の1ヵ月後から、夫妻で被災地の避難所を次々と訪問。その年の秋には渡辺さんが出演したNHKのドキュメンタリー番組を通じ、気仙沼を愛する地元の人々と知り合いに。
その出会いが縁となり、2013年11月、K-portが誕生した。
ここK-portは、夫で俳優の渡辺謙さんと南さんが、地元の人と力を合わせて作ったカフェだ。東日本大震災の1ヵ月後から、夫妻で被災地の避難所を次々と訪問。その年の秋には渡辺さんが出演したNHKのドキュメンタリー番組を通じ、気仙沼を愛する地元の人々と知り合いに。
その出会いが縁となり、2013年11月、K-portが誕生した。
「震災直後は、被災地のみなさんも目の前のことで手一杯だったと思います。でも時間が経つにつれ、少し日常から離れてコーヒーを1杯飲んだり、家族や友人と出かけられる場所、人と集える場所が必要になってきたと感じ始めました。それも何度か被災地を訪れていたお陰です」
自身も被災地支援に尽力する建築家、伊東豊雄さんに設計を依頼。フランス料理のシェフ、三國清三さんも、メニューの開発に協力してくれた。
自身も被災地支援に尽力する建築家、伊東豊雄さんに設計を依頼。フランス料理のシェフ、三國清三さんも、メニューの開発に協力してくれた。
人の縁がつながり、思いが形になっていく。ちなみにK-portと名付けたのは、南さんだそう。
「気仙沼のK、絆のK、心のK、そして謙の頭文字のK。気仙沼は港町なので、そこにport(港)を付けようとひらめいたんです」
「気仙沼のK、絆のK、心のK、そして謙の頭文字のK。気仙沼は港町なので、そこにport(港)を付けようとひらめいたんです」
この店を目指して訪れたというカップル、盛岡と福島から合流して来た女性2人組、出張の途中で立ち寄ったというビジネスマンなど、客層はさまざま。ひとりひとりに丁寧に声を掛け、話し込む南さん。「遠方からもお越しくださるなんて、本当にありがたいです!」
■Profile
南果歩
みなみかほ
女優。1964年、兵庫県生まれ。'84年、映画『伽耶子のために』で主演デビュー。以降、映画やドラマなどで活躍中。今年5月から再演された主演舞台『パーマ屋スミレ』は、大きな話題に。夫は俳優の渡辺謙さん。
『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
(撮影/若木信吾)
南果歩
みなみかほ
女優。1964年、兵庫県生まれ。'84年、映画『伽耶子のために』で主演デビュー。以降、映画やドラマなどで活躍中。今年5月から再演された主演舞台『パーマ屋スミレ』は、大きな話題に。夫は俳優の渡辺謙さん。
『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
(撮影/若木信吾)