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「率直すぎて敵をつくりがち」「会議で意見を言えない」…仕事の悩み、どうすればいい? [with] 

2017年02月15日(水) 20時30分配信

外資系コスメブランドの“顔”として広報のトップを長年務め、トータルビューティアドバイザーとして活躍する鈴木ハル子さんは、人生の先輩であり、美容はもちろん、ビジネスウーマンとしても先輩。美容やマナーに手厳しい業界の方からも尊敬される素敵な女性です。

そんなハル子さんの元へは20~30代の悩めるOLが相談に訪れることもしばしば。いろんな経験も挑戦も失敗もしてきたというハル子さんの、愛があって明快&爽快なアドバイスに、彼女たちは救われ、笑顔になって帰っていきます! そこで、ハル子さんに出張相談を依頼。with onlineに集まった悩みに答えてもらいました。
悩んだら!迷ったら!ハル子相談室 with出張所

鈴木ハル子さん

悩んだら!迷ったら!ハル子相談室 with出張所

日々、働くwith読者にとって、仕事関係での悩みはつきもの。そこで前回に続いて、外資系コスメブランドの広報のトップを長年務めた後、トータルビューティアドバイザーとして活躍する鈴木ハル子さんの元へ。自分の経験談なども交えながらのアドバイスは、ストレスなどでこわばった心がじんわりほぐれて優しい気持ちになると同時に背筋がスッとのびるようで、20~30代女子がよく相談に訪れるというのも納得です。今回は、日々キャリアを積み、中堅になりつつあるwith世代ならではの、上司&後輩問題の悩みにフィーチャーしました!
Case1 思ったことをすぐ口にして敵をつくりがち。うまく意見を伝えるにはどうすればいい?

Answer1 “自分の意見と違っても、否定から入らず、一旦、受け止めてみましょう”
「私もたくさん経験してきましたが、意見ってぶつかりますよね。たとえば、あるものを見て、私が“ベージュ”だと思っても、“ブラウン”だと思う人もいる。これは人間の多様性のなせるワザで、数字以外のものは主観が入るため、意見は違って当然。ということは、自分と同じ意見の人が複数いるっていうこと自体がスゴイことなんです。相手と意見がぶつかってしまうと不快に思うかもしれませんが、それは相手も同じこと。そんなときは一旦、相手の意見をのんでみることをオススメします。“自分の意見とは違う!”と思ってもすぐに拒絶反応を示さずに“なるほど”とまずは認めて受け止める。その次に“私はこう思います”と話してみる。それを繰り返していると、ある時点で互いにふっと歩みよれたりするものです」

Case2 大勢の中で自分の意見をいうのが億劫です……。

Answer2 “話を聞く人も必要。あなたは大切な聞き役なんです!”

「きっとあなたが億劫に感じているのは“何かを言わなくては”とプレッシャーを感じて身構えているからだと思います。“話したい”“目立ちたい”という主役になりたいタイプの人がいるならば、話の聞き役でいることは大切なこと。みんなの話を楽しくニコニコ聞くだけでもいいのです。ただ、仕事の会議ではそうはいきません。意見を言わないのは会議に参加していないと同じ事、と言われるとつらいですね。何か言う必要がある場合は、なるべくポイントを明確にして自信をもって発言しましょう。短くまとめられるとよいですね。それも訓練なので意識して少しずつトライしてみてください。他の人の意見に賛成の場合は、大きくうなずいてみることも必要です」

Case3 転職するか迷っています。今、何をやってもうまくいかなくて……。

Answer3 “今は考えがブレがち。気持ちが安定するまで待つのがベターです”

「“本当にやりたいことがある”というように、ポジティブな理由ならOKですが、今回のようなタイミングでの転職はオススメできません。もちろん、人間関係がイヤでイヤでたまらないなど心やカラダがボロボロになるくらいなら転職した方がいいと思いますが、ただ、ひとつ言えるのは、そういった人間関係は、残念ながら、次の職場でも起こり得るということ。人間関係は摩擦だし、生きるってこと自体、摩擦だらけ。だから辛くなるときもありますよね。私だってありました。そんなときは、うまく潤滑油を注げるかが大事であり、潤滑油になってくれるのが、笑顔や“毎日頑張っている!”という自分に対する自信。だからどんなときも笑顔と努力を忘れないで欲しいな、と思います。そして、何をやってもうまくいかないときは、負のスパイラルに入っているとき。いつもの自分と違う状態に陥っているので、物事に対する考え方がブレがちです。安定して冷静に物事を判断できるようになり、今までの仕事に対して“よくやった!”と思えるようになってから、気持ちよく転職できるといいですね」

Case4 産休&育休をとる予定ですが、キャリアのことを考えるとモヤモヤします。

Answer4 “誰にも決められない将来を考えてもムダ。今、できることをきちんと、が正解です!”

「1年後、いや半年後にどうなっているかなんて誰にもわかりません。“こうなりたい”と願ったところで、仕事において決定権を持っているのは会社だし、会社がどうなっているのかさえも誰もわからない。だから、そこをモヤモヤと考えることはムダなんです。今、あなたにできることは、今の自分に状況をきちんと把握して感謝すること。そして今できることを、きちんとやること。子供を優先にしたいと思うのであれば、子供を優先に。それを犠牲にして働いたところで、将来報われるかなんてわからないから。よく、いろんなことに対応できる人を“柳”に例えたりしますが、私は、柔軟でしなやかな柳のような女性ほどたくましいと思います。逆に見るからに強くて遊びがない人は、ポキッと折れやすく実は弱かったりするもの。私も含め、いろんな人を見てきて思うのは、“人生、計算通りにはいかない”ってこと。だからこそ、いい意味で柔軟性と余裕をもって、今を生きることが大事だと思います」

以上、ハル子さんのお言葉、いかがでしたか? 人生の岐路に経ったとき、これでいいかなと不安になったとき、ぜひ思い出してみてください。少なからず、心がスッと軽くなるはずですよ。

Profile

鈴木ハル子さん
トータルビューティアドバイザー。美容にプラスして、スマートにビジネスをこなしてきた経験にもとづく人間関係や心の持ち方に対する的確なアドバイスも人気。雑誌の連載や記事などでも活躍し、信奉者が続出中。著書に、『大人は「近目美人」より「遠目美人」』(講談社)

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