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自分のプライドの高さで疲れる時に、試してほしいこと [mi-mollet]

2017年01月14日(土) 11時00分配信

ぬっちゃんさんからの質問

Q.自尊心が高すぎて疲れる自分をどうにかしたい!

自尊心が強すぎてしんどくなる。自分のプライドが高いのと、まわりの評価が必要以上に気になって疲れます。現在40歳ですが、たとえば会社で同僚が自分より責任ある仕事を任されたり、表彰を受けたりすると、『なぜ私ではないのか』と悶々とし、顔では笑っていますが心の中はかなりザワついています。それが実力だとは分かっているのですが……、何せ自分が評価されないと気がすまなくて、ときどき非常に疲れます。どうすれば心穏やかに過ごせるでしょうか。

 

特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A.40代になれば集団での立ち位置も変わってきます。
誰かに手柄を渡せるぐらいの気持ちになれると良いですよね

疲れてしまうほどご自分の心に振り回されている……、それが自分で分かっていて、こちらにご相談されてきたということは、ぬっちゃんさんには今、変わるチャンスのときが訪れているのだと思います。

そこでまずやっていただきたいのは、「なぜ私ではないのか」というモヤモヤを、「なぜ評価されないのか」という言葉に置き換えてみることです。その理由を、紙に書き出されてみてもいいと思います。たとえば「笑顔が足りないから?」とか「ファッションがカジュアルだから?」とか、そんな軽い理由であっても構わないので、次の行動に反映できるところまで深めてください。そうしてやることが見えたら、少しラクになると思いますよ。

その次ですが……、今ぬっちゃんさんは、自分の評価軸を他者においてらっしゃいますよね。突然ですけど、一時期“モテ”という言葉が非常に流行っていましたよね。私は実はあの言葉に抵抗がありまして。というのも、モテるというのは他者に評価を委ねるものだから。自分ではなく人にイニシアチブを持たせてしまうと、ずっとツラいと思うのですよ。ある人から評価されなかったとしても、たまたまその一人に評価されなかっただけで、それは全体的な評価ではありませんし、その評価しなかった人の気持ちすら、ずっと続くかといったらそれは分かりません。途中から変わってくるかもしれない。ですから、「自分がどうしたいか」を大事にしてほしいと思うのです。

とはいっても、ただただ「一番になりたい!」というのは子供のすることです。大人になれば人は集団の中での役割も増えていきますから、自分が所属する集団全体を適切に把握して、「ここでは自分にはこういう役割が期待されている。では、その役割を果たすにはどうすればいいのか」、そう考えるのが大人というものだと思います。

40代というのは、リーダー的な位置に立たされることが増えてくる年代です。でも、今までは自分でやってきた仕事を預けるのも不安だし、一方で働かない部下にイライラしたりもするもの。そういった変化に戸惑いがちですが、でもそんなときこそが、自分に期待されている役割を捉え直しどう振る舞うべきか考える——、そういった広い視野が求められるようになった、というタイミングです。視野を広げると、たとえば「仕事をしないのが仕事だ」と、心配でも部下に任せる場面も出てくるでしょうし、そういったことを続けていると、誰かに手柄を渡せる気持ちも生まれてくるかもしれません。上司もおそらく、そこを評価ポイントとして見ているんじゃないでしょうか。厳しいことを言うようですが、自尊心が高すぎるということは、まだそこまで視野が広がっていないのかな、と感じました。

本当は、誰か信頼できる先輩がいるといいのですけどね。ビシッと言われてしまい心を折られても納得できる、というような先輩が……。でもいないなら、仕方ない。そこは自分で折るしかないと思います。せっかくの変われるチャンスですから、是非、まずは「評価されない理由」を書き出すことから始められてはいかがでしょうか!

 
PROFILE

金子稚子(かねこわかこ)

1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)『死後のプロデュース』(PHP新書)『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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