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「もう歳だから……」だけじゃなかった!“おとなの疲れ”の原因とは? [おとなスタイル]

2017年01月02日(月) 11時30分配信

疲れの出方は色々です。

「このだるさはなにが原因?」
「どうしたら疲れを取ることができるの?」
今回は、そんなおとなの疲労問題にフォーカス。当てはまるものがあれば、ぜひその回復法のアドバイスを試してみて下さい。

デスクワークでカラダを使っていないのに毎日ヘトヘトに……

カラダを使わずとも心や脳の疲れが疲労を深めます

「現代社会は、ほしい情報が簡単に手に入り、四六時中人とつながれる便利な世の中です。それが、かえって、あれもこれもしなければと無意識に追われるような生き方になり、脳や心を疲れさせています。また、人は睡眠中に脳、カラダ、心の疲れを癒やしますが、日本人は慢性的に睡眠不足。睡眠時間が少ないと、心の疲れやストレスが回復できません」(予防医学研究者・石川善樹さん)

また、時間の使い方は、ポジティブ(余暇活動)、ニュートラル、ネガティブ(家事や仕事)と分類できますが、現代人に最も増えているのは、ニュートラルな時間なのだとか。
「ニュートラル、いい言葉に聞こえますが、簡単に言うと、スマホやテレビを見てダラダラと過ごす時間のことです。生活が快適になると、人は手軽な刺激に飛びつきます。でもこれが、疲労への耐性を下げ、疲労に弱い体質を作ります。頭だけでなくカラダも使う、生きる基本の、姿勢や呼吸、睡眠や食事をおろそかにしないことが重要です」(石川さん)

休み明けにもかかわらず、月曜日の朝が一番疲れています……

休日にダラダラ休みすぎも疲れのもとです

「月曜の朝に疲れてしまうのは、まず、週末の寝だめが原因。いわゆる社会的時差ボケです。起きる時間がまちまちだと、起床を準備するホルモン、コルチゾールが十分に分泌されなかったり、自律神経の切り替えを行う作業ができないため、頭がぼんやりしたり、カラダが重くなったりしてしまうのです」(石川さん)

また、家にこもりダラダラと過ごすのは、かえって疲れが抜けない要因に。休養には心身を軽い活動状態にする“積極的休養(アクティブレスト)”と、ひたすら休む“消極的休養(瞑想や睡眠)”があり、このバランスが大事です。
「疲れているときにこそ、活動的になるべき。人間はカラダを活発に動かしたほうが、ポジティブな感情が増します。活動することで、あれこれ考え込む時間を減らし、脳を休ませることにつながります」(石川さん)

■お話を伺った専門家

予防医学研究者 医学博士
石川善樹さん

東京大学医学部を経て米国ハーバード大学公衆衛生大学院修了。Campus for H共同創業者。近著に『疲れない脳をつくる生活習慣』。

 

(撮影/浜村達也)

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