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劣化か、味わいか。松本千登世さん・50歳からの「経年優化」論。 [おとなスタイル]

2017年01月01日(日) 11時30分配信

加齢も悪いことだけじゃないんです

松本千登世さんは、「綺麗な50代女性」として雑誌などでも取り上げられることの多い美容エディター。松本さんの考える「50代からの美しさとは」書き下ろしをご紹介。
「あなたにとって『究極』とは?」

あるアンケートで受けた質問です。軽く引き受けてみたものの、考えれば考えるほど、答えが見つからない。あれこれ思いを巡らせて、やっとこの言葉に辿り着きました。

「経年優化」―私にとっての究極は、時間が経つほどに味わいが増す、何か 。母から譲り受けたパールのネックレスも、30歳の記念に背伸びして買った機械式時計も、一生ものと手に入れたレザーのソファも。新しいときより断然、味わいが感じられて、愛着が増していくものだと気づかされたのです。まるで大切な友人との人間関係や、経験が徐々に刻まれていく顔つきのように。

時間は何かを劣化させるだけじゃないんだ。むしろ優化させるものもある。それこそが、私にとっての究極。わかった瞬間、捨てるべきも手に入れるべきもクリアに見えて、心や体が解き放たれた気がしました。

加齢や変化を突きつけられる50代は、スイッチを切り替えるときなのかもしれません。気持ちいい体、心でいるために、経年劣化ではなく、経年優化という意識へ……。このスイッチ、50代たちに効きます、きっと。

■Profile

まつもと・ちとせ
1964年生まれ。美容エディター、ライター。
航空会社の客室乗務員、広告代理店勤務を経て、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)、講談社Grazia編集部に勤務後、フリーランスに。著書に『美人をつくる逆転の法則 大人の美容53』『ハイヒールは女の筋トレ』、最新刊は『結局、丁寧な暮らしが美人をつくる。』(いずれも講談社)など。

 

『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
(撮影/相馬ミナ)

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