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生きていくスピードの速い遅いが人生を丸ごと変える|斎藤薫の美容自身 [VOCE]

2016年12月27日(火) 16時30分配信

102回目です

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 今月のテーマは人生、生きていくスピードの速い遅いが人生を丸ごと変える、について。

仕事が速い、あっと言う間に片付ける人って、人として格上

人それぞれ、生きていくスピードは違う。例えば朝の身支度一つとっても、ゆっくりじっくり1時間をかけなければならない人と、ベッドを出て5分で出て行ける人がいる。最低3ヵ月かけないと交際できない人と、出会ったその日からお付き合いが始めてしまえる人がいる。

そして、やらなければいけないことを今すぐやる人と、いつかいつかと先延ばしにする人がいる。問題をすぐ片付ける人と、いつまでも放っておく人がいる。そういう意味でのスピードの個人差が、一体どれだけの差になるのか? 考えたことがあるだろうか?

その違いに改めて気づかされたのが、他でもない、今日本で一番仕事をたくさんこなしている人、小池百合子東京都知事の仕事っぷりを垣間見た時だった。マスコミの注目度の高さを意識してのこともあるのだろうが、あの人、毎日毎日違うことをしている。もうそれは小気味よいほど、胸がすくほど鮮やかに、毎日毎日新しいことを片付け続けている。何という手際の良さ、何というスピード感だろう。この仕事の速さに快感を覚えて、それまでむしろこの人に違和感を覚えていた人までが、すっかりファンになっているとも聞く。傍観しているだけで重いストレスまでが一気に取り払われるような、痛快感がある。痛快丸かじりな”勧善懲悪のアクション映画”を観た時のような。

そして改めて悟ったのだ。仕事が速いってすばらしいと。ある、若き女性社長も、異様に仕事が速い。何か思いついた途端に動き出す。そして翌日にはもう構想ができていたりする。決断も早いから、それが不可能だとわかればすぐ次のアイデアを練り上げている。だからその会社、目覚ましい勢いで伸びているのだ。すぐやるか、そのうちやるからと思うだけか、その差がどれだけ大きいか、その人を見ていると切実に思い知らされる。人生の密度濃度にして、平気で10倍位の差がついてしまうはずで、それを単なる個人差というふうに片付けてしまうと、何か人生とても大きな損をするような気がしてならないのだ。

いやそれ以前に、仕事ができるできないって、そもそもこの”速さ”のことを言うのではないか。例えば新入社員の能力を測る時、何か大それた仕事させなくてもほとんど初日でそれが見えてしまうと、ある人は言った。何か頼んだ時、仕事が早いか遅いか?それだけで実はあっという間に判断できてしまうと。もちろん丁寧すぎて何をするのでも時間がかかる、ちょっと不器用だけれど才能を持っている者はたくさんいる。でも、人生を丸ごと捉えた時に、その密度濃度を考えたらやっぱりスピードは大事。

人生を生きる速度は変えられる。訓練で簡単に変えられる。

この連載でも何度か取り上げたアンジェリーナ・ジョリー。いろんな場面でいろんなことを学ばせてくれる“凄い女”だけれど、何が凄いって、やっぱり人生を動かしていく速さ。でも正直言って、今回のブラピとの離婚騒動は少々不可解だ。ついこの間まで、仲睦まじい姿を見せていたし、たった一度の養子への暴力(体罰はなかったと言うが)で、いきなり扉を閉ざしてしまう、その速さはいかがなものかと。何か「そんなに早まっちゃうのお?」という印象が、世間にないわけではない。しかもゴシップ誌は、こともあろうにジョニー・デップへの心変わりを報道した。真偽は不明、でもこの人がこのスピードでしか生きていけないのは確か。何かを思ったら、何かを覚悟したら、何かを決意したら、もう動かずにいられない。だから、20代はいつも死を考えているほど厭世的な生き方をしていたのに、一転、女優として花開き、ハリウッド女優としての栄耀栄華を楽しむかと思いきや、ロケ先で慈善活動に目覚めてしまうとすぐに養子を取り、結果として3人の養子を育てた。子供たちのためにと、遺伝子検査の結果乳房と卵巣と卵管を摘出した。そういうことの決断の早さは、世間があっけに取られるほど。

でもこの人にはこの人の速度というものがあるのだろう。今ここで立ち止まって、ぐずぐずと過ごしていても意味がない。早く次に行かなきゃ。悩んでなんかいられないという、生まれついての速度があるのだろう。一つだけ確かなのは、この人は後悔する人生だけは絶対送らないだろうということ。だって後悔する前にとっとと対策を打っているはずだから。なんでも早く手を打つ人は、失敗があってもすぐに好転させられるから、後悔する人生に甘んじるはずがないのだ。いやこれは極端な例。しかし人生を速く動かせると言うのは、仕事だけじゃなく生きる上でも有能な人間。人よりも少しでも速く動ける人間になりたいのだ。

ところであなたは、仕事が早い人だろうか、それとも人より時間がかかるタイプだろうか? 日頃そういう意味での自分の速度などは、考えたことがないはず。でも意識して測ってみてほしい。自分が事にかかる時の速さ。結果的に、今すぐやらなきゃいけないことをどうするか。その速度を測ってみて。数秒で立ち上がる人、なんとなく10分ぐらいかかる人、翌日になってしまう人。そしていつかいつかと思いながらやらない人。 とても単純なことだけれど、”出したもの”をしまう時、あなたはどのぐらい時間がかかるのだろう。それはそのまま、あなたの速度。もちろんそれは、その人が持って生まれた性分。駆けっこの速さと同じような能力といってもいいのかもしれない。とすれば、駆けっこだってちゃんと訓練すればびっくりするほど速くなる。実は物事を早く片付ける能力も、ちゃんと鍛えられるのだ。いや、ものすごく簡単に。

今月の格言

よく言われるのは、「習慣はやがて人格になる」と言う法則。例えば、ともかく何かを思い立ったらすぐ立ち上がる……それを無理やり習慣にした時、3日間はひどく辛い、でもそれを乗りこえればいつの間にか本当に習慣になっていく。その頃には、他の事でも積極的に”すぐやる、今やる”という行動パターンが出来上がっているはず。そうなればもうこっちのもの。3ヵ月後、いや1ヵ月後にはもうそれが“自分の人格”になっている。そのくらい単純なものなのだ、スピードなんて。そうするといつの間にか人生が変わっている。人生のスピード感が違っている。するとどんどん良い空気が入ってくる。生きていく環境において、いつも空気が新鮮であるほどに。

考えてもみてほしい。じっと動かない女の周りの空気は淀んでいる。出入りしない部屋の空気が淀んでいるように。動かない女は、存在自体がくすんでいくのだ。これは美容にもつながる話。 ちなみに私は、できることを明日に延ばすタイプである。どうにもならなくなってから、一気に物事を片付ける、その時の集中力を信じているから、と言ったら聞こえがいいが、スロースターターである事は事実。だから今、思い立ったらすぐやる事を習慣にしたいと思ってる。

とても単純なこと。お茶が飲みたいなと思ったら、まぁいいかと思わず、即刻立ち上がる、それだけのこと。それだけをまず3日間、次に1週間、そして一ヵ月と。それだけで人格が変わり、人生も好転する。こんなに簡単に生き方を変える方法は、他に絶対ないはずである。
齋藤 薫さん
美界のご意見番。VOCE連載のほか、美容や女性をテーマに多くの女性誌で執筆中。精神性の深さが多くの女性から支持をえている。

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