• > [人生相談4]三十歳過ぎても恋愛に縁遠い私ですが、結婚できますか?

[人生相談4]三十歳過ぎても恋愛に縁遠い私ですが、結婚できますか?

2016年12月22日(木) 19時55分配信

三十五歳からの年齢はなくなる(田辺聖子)

電子書籍『一〇〇年使える人生相談 「誰にも聞けない」人づきあい、お金、出世、セックス…の悩み 100問100答 』(講談社)

三十五歳からの年齢はなくなる(田辺聖子)

宇野千代、小森和子、川上宗薫、佐藤愛子、丹波哲郎、ドクトルチエコ、吉行淳之介、野坂昭如、……などなど。1970年代~1080年代の雑誌インタビューから掘り起こされた著名人の名言・珍言をヒントに、人生の悩みを解決する電子書籍『「誰にも聞けない」人づきあい、お金、出世、セックス…の悩み 100問100答」が話題です。数々ある珠玉の人生訓から、今回は作家・田辺聖子さんの言葉をお届けします。

 

Q 三十歳になり焦っています。仕事は少し面白くなってきたけれど、結婚もしたいし、子どももほしい。でも恋愛には縁遠く、人生を欲張るばかりで一歩も前に進みません。

 

A 〝隣の芝生は青く見える〟というあの感じがなくなったらかなり楽よ。三十を過ぎると、そこのところがわかってくるのね。(中略)特に、男と女の発想の違いというようなこと、たとえば「男の人って、へぇー、こんなこと考えるのか」と驚いたりする楽しさは、年齢とは関係ありませんねぇ。(田辺聖子「〝いい女〟に無理してならんかてええやんか。」 SOPHIA 1985年10月号より)

 

あなたのみならず、〈女・三十歳〉は全女性にとって悩ましい季節なのかもしれません。作家・田辺聖子さんの『魚は水に女は家に』という作品のなかに「トシなんてねぇ、三十五から先はなくなんのよ。その人の持ってる味だけになんのよ」というセリフがありますが、その境地に至るキーワードとして田辺さんは「隣の芝生は青く見えるという感覚をなくす」ことを挙げています。

三十歳を節目に、女性の進路はさまざまな方向に枝分かれてしていきます。出世する人、転職する人、結婚する人、出産する人、海外を目指す人、実家に戻る人、不倫に走る人……。それぞれの変化によって、学生時代の仲良しグループの縁が切れはじめるのもこのころです。ちょっとせつない気持ちにもなりますが、でも、それでいいのです。

三十代は夢や希望が残っていながら、二十代の失敗やツケの後始末をする時期。同時に、新しいことにも挑戦できる。恋愛についても同様です。もしもこれまで「ステキな彼を見つける」、「結婚相手を探す」ことに必死だったなら、これからは田辺さんがいうように「男と女の発想の違いを楽しむ」ことを意識することであなたにピッタリのパートナーが必ず〈見えてくる〉はず。何も急く必要はありません。迷いながら進みつつ、いまをゆっくり味わってください。

 

※電子書籍『一〇〇年使える人生相談 「誰にも聞けない」人づきあい、お金、出世、セックス…の悩み 100問100答 』(講談社)より抜粋

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る