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「本当に10坪!?」広い家の中を大公開! [おとなスタイル]

2016年11月12日(土) 09時30分配信

モダンな外観がおしゃれ

娘夫婦がセミDIYで建てた愛情いっぱいの10坪ハウスに暮らす増田悦子さん。
柿渋塗りの外観がモダンな小屋風一軒家の中は、10坪とは思えない広さにビックリ!
愛情いっぱいのセミDIYハウス

左・バリアフリーの玄関は、 すりガラスドアで採光を確保。右・バリアフリーで90cm幅の廊下は広々。

愛情いっぱいのセミDIYハウス

「中はちょっとしたビックリハウ スみたいでしょう」と笑顔で迎えてくれた悦子さん。
木の香りがする室内は、本当に10坪ですか?と聞き直したほど、ゆったりとしたつくり。
「施設にいる父が車椅子でも遊びに来られるように、廊下やドアの幅を広くしました。窓はすべて既製サイズです。先述の家具選びと 同じルールが、功を奏したのだと思います」と娘のムーさん。

左・ホテルのように 便利で快適なベッドルーム約6畳のベッドルームにはクローゼットとタンス、ドレッサー兼デスクが置かれています。右・壁と天井は檜、床とバスタブ周りは松を使った木の香りが心地いいバスルーム。

片流れ屋根の天井は、高いところで3m。天窓と上部のスリット窓が、時間や季節で変わる光をとらえ、外とのつながりとより開放感のある空間を演出しています。
広い敷地を持ちながら、あえて10坪のコンパクトハウスにしたのはシンプルに快適に暮らしてほしい、というムーさんの思いから。
「場所があるとものを買ってしまうけれど、なければ買えないので」
「今までリノベーションは数多く手がけてきたものの、家を建てるのは今回が初めて。結果オーライでしたが、断熱材を入れすぎたため図らずも保温・保冷性の高いエコなマホービンハウス仕様になっています(笑)」
とトモさん。
アメリカで20年以上もの大工経験を持つ友人に協力してもらい、希望通りの家を完成させました。

家主の悦子さんにも、半年近く暮らした感想を聞いてみました。
「ほとんどお任せだったのに、二人が私の好みや暮らし方をよく理解してくれていたのには驚きました。特にお風呂場の天窓は、空を眺めるのが好きな私にとっては最高のプレゼント。この家はコンパクトで機能的だから疲れにくい。床の生活は膝に負担がかからずラクです。生まれて初めてのひとり暮らしを、満喫しています」

かかった費用

悦子さんの希望予算は付帯工事、家具、家電などすべてを含み1500万円以内でした。
平均坪単価が約80万円なので比較的潤沢でしたが、“究極のエコは耐久性”と考える娘夫婦は、器となる建材にこだわりました。
例えば、屋根は災害や地震に強い最高級のディプロマット、外壁は耐久力に優れた国産杉など。室内も壁はホタテ漆喰、バスルームは檜、床は国産松。
サッシやドアはハイグレードを選ぶ一方、予算を抑えるためにオーダーは避け、既製サイズに。外壁や壁のペイント、キッチンや家具の組み立てなどは自分たちで行い、なんとか予算内で終了。


■Profile
増田悦子さん
ますだ えつこ 主婦 68歳
自身のアトリエで歌や手芸などのサークル活動を主宰。
夫の施設入居を機にアトリエの隣に家を建て、ひとり暮らしを開始。



『おとなスタイル』Vol.4 2016夏号より
(撮影/伊藤徹也)

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