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【タイ旅行に備えて】プミポン国王崩御後のバンコク最新情報  [FRaU]

2016年10月27日(木) 19時00分配信

現地時間10月13日の15時52分に崩御された、タイのプミポン・アドゥンヤデート国王。1946年に18歳で即位してから、亡くなる88歳までの70年間在位し、その長さは世界最長ということでも知られています。自身が生きている間にプミポン国王しか知らないというタイ人が多くおり、それだけに国民の信頼と尊敬を一身に集めてきました。そんな、タイ人から敬愛されるプミポン国王の病状悪化から亡くなるまで、また亡くなったあとの現在のタイの様子をお届けします。
国王の容態を心配する人々が集まる病院前

Stanislas Detroyat

国王の容態を心配する人々が集まる病院前

プミポン国王の回復を祈る多くのタイ人
国王の容態が悪化したとの報道を受けて、入院するシリラート病院に集まる人々。子どもから大人、僧侶までたくさんの人々が集まり、祈りを捧げていました。
崩御のアナウンスを聞き泣き崩れる人々

Stanislas Detroyat

崩御のアナウンスを聞き泣き崩れる人々

正式に死去の発表が告げられた19時、病院前で祈りを捧げていた人々が泣き崩れました。タイ国民の象徴でもあるプミポン国王は君主であると同時に、人々の心の支えでもあり、崇拝の対象でした。
ご遺体を乗せた車を一目見ようとたくさんの人が集う

Stanislas Detroyat

ご遺体を乗せた車を一目見ようとたくさんの人が集う

シリラート病院から、ご遺体を安置する王宮に移される際、その様子を見ようと王宮前に寝台車を待つ人々の行列が。
バンコクのオフィス街や観光地は普段と変わらずに機能

いたるところにプミポン国王の祭壇

バンコクのオフィス街や観光地は普段と変わらずに機能

大型スーパーやデパート、公共施設では国王のための祭壇が用意され、人々が祈りを捧げています。

無料配布の黒いリボンは “喪に服す” の意味が

現在のタイは服喪期間であるため、ほとんどの人が黒い服を着用しています。旅行者や外国人であれば、黒以外の服でも問題ありませんが、他の色の服を着る際には、街で無料で配られている黒のリボンを着けるのがベターです。
また、気になる娯楽施設やレストランなどですが、普段と変わらずに営業しているところがほとんど。ナイトクラブなど、大きな音を出す施設や、コンサートなどは中止になっていることが多いので、 ホームページやFacebookなどでの事前確認が必要です。

土日には大型追悼イベントや炊き出しも

10月22日にはご遺体が安置される王宮前広場(サナームルアン)にて国民が集まり国王讃歌を謳う追悼イベントが開かれました。タイ全土から人々が集まり、その数は数十万とされています。

一般市民がボランティアで無料のバイクタクシー

混雑により車が通れないため、バイクを所有している一般市民が無料で王宮周辺まで乗せて行くボランティアも。「国王のために良いことをしよう!」と、それぞれ自分にできることを実施しています。

人気の屋台も無料で食事を提供

老若男女に人気のタイ風クレープや、串もの、カオマンガイなど、ありとあらゆる食事が無料で提供されています。これらは必ずしも公共の機関によるものではなく、個人の善意で行われています。

まとめ

多くのタイ人の家や、レストランには写真が掲げられ、どんなときも敬愛されてきたプミポン国王。幾度となく起こったクーデターを沈静化させるなど、国の平和の象徴とされてきました。それだけに、国民から尊敬の念を抱かれ、国父とされるプミポン国王を失った悲しみは計り知れません。しかし、タイ人は言います。「悲しいし、この先のタイが心配だけど、泣いてばかりではいられない。私たちが頑張っていかないと」と。

旅行に来る方も、現在王宮は閉鎖中ですが、そのほかの寺院は開いているところが多くあります。また、観光客向けのアミューズメントパークやマーケットも通常通り営業しているので、あまり心配はありません。タイ旅行を控えている方は、黒めの服を多く持ってくることをおすすめします。

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