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漫画家・柴門ふみさんの俳句、添削実況レポート! [おとなスタイル]

2016年05月30日(月) 09時00分配信

添削を重ねるうち、俳句がみるみる上達!

柴門さんは前期6回、後期6回の俳句講座を受講中。最初につまずいた後は優秀な結果を残した前期に比べ、後期は第1回目から暗雲たれ込め……。一喜一憂を、柴門さんが実況中継します!

的確な添削に、毎回「なるほど」!
あらかじめ送られてくる提出用紙でやり取り。下・月に一度句を送ると、半月ほど後に講師の添削済みの用紙が返送される。「感心しました」「申し分ない」と褒め言葉も。

まず送られてきたのは、教本と年間の課題一覧表、提出用紙です。最初に教本でざっと基本を勉強。毎月1回、課題に合わせて句を作って送ると、半月後くらいに先生から赤ペンでアドバイスが入って戻ってきます。現在、前期の6回が終了し、後期の真っ最中です。
1回目は、私も文筆家の端くれを自負しておりますので、かなり意気込んで作ってみました。

漫画家・柴門ふみさんの俳句、添削実況レポート!

課題は、上五に季語プラス「や」の切れ字を使い、中七下五で一つのフレーズを詠むこと。そして最後は名詞で止めます。この句への添削は「少し観念的。フレーズでは物や情景を描写しましょう」というもの。ちょっと気取ってみたのですが、ダメでしたね(笑)。
確かに俳句とは“写生”で、見たものを写し取ることで心情を伝える文学。「やり直し!」ということで、残念ながら再提出です。

漫画家・柴門ふみさんの俳句、添削実況レポート!

この句への添削は、「動詞は多用せず、一句一動詞にしましょう」というもの。確かにそうだな、と素直に思いました。「追い越す」と「駆ける」という表現は重複しているんですよね。追い越しているときに、すでに走っているので。なるほど……。添削によって、ポイントがだんだん明確に。生来の負けん気と気合で作ったのが、次の第2回目に提出した句です。

漫画家・柴門ふみさんの俳句、添削実況レポート!

これも散歩中、犬の影が長くなっている様子を詠みました。最初に「観念的すぎる」と叱られたので、「よし、次は見たものしか詠まないぞ」と。添削では「素晴らしい作品に仕上がりました」と褒められ、ちょっと鼻高々(笑)。

漫画家・柴門ふみさんの俳句、添削実況レポート!

こちらが第3回目の句。前回までと同様に、季語プラス「や」の切れ字を使い、俳句の基本的な約束事として、中七下五のフレーズでは上五と無関係なものを詠む、というのが課題です。つまり、「うぐいすや 親子でいつも 仲いいね」というのではダメ(笑)。違う要素がぶつかりあうことで、一つの情景が浮かび上がるというのが俳句の特徴の一つだそう。添削では「季節感溢れる情景で、耳からも目からも、その様子が伝わってきます」とうれしい言葉が。

<柴門ふみさん プロフィール>
漫画家。1957年、徳島県生まれ。代表作は『東京ラブストーリー』『P.S.元気です、俊平』など。33歳の娘と29歳の息子は独立し、時間を自分の好きなことに当てられるように。12月19日より徳島県立文学書道館にて「『柴門ふみの世界』展」開催。

おとなスタイルVol.2 2015冬号より

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