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世界フィギュア ジャンプが跳べなくても点数が高いのはなぜ? [FRaU]

2016年03月31日(木) 18時00分配信

技術点はジャンプだけじゃない!

「難しいジャンプを跳ばないのになぜ技術点が高いの?」と思ったことも多いはず。技術点はジャンプ以外に、ステップやスピン、コレオシークエンスと呼ばれる技術の流れも評価しています。これを知れば、なぜあの選手の得点が高いのかも判明!
[ステップシークエンス]

レベル1から4の基礎点はこちら

[ステップシークエンス]

ステップやターンを組み合わせた一連の動きのことで、難易度によりレベル1から4の基礎点と、出来映えによって変わるGOE(加減点)がつけられる。エッジ技術はもちろん、いかに気持ちを乗せて滑れるかもとても重要で、高橋大輔選手はこのステップが「世界一」と評されていた。

[コレオシークエンス]

ステップ、ターン、アラベスクや2回転までのジャンプなど、あらゆる動作から構成される一連の動きのこと。レベル判定はなく基礎点は2.0と決まっているが、ジャッジはいかにリンク全体を使って曲のイメージを体現できているかを見て、GOEをつける。
[スピン]

キャメル系

[スピン]

スピンの種類は多数あるが、基本姿勢はアップライト、シット、キャメルの3つ。よく耳にするビールマンスピンやドーナツスピンといったものは、この3つのどれかの変化形。難易度別にレベル1から4で判定され、それぞれ回転数やスピード、ポジションが綺麗かどうかなどでGOEがつく。

基本姿勢はこの3つ!

アップライト系
まっすぐ直立した状態で回る。上体を反らして回るレイバックスピンや、後ろに上げた足の刃を持つビールマンスピンもこれの変化形。

シット系
その名のとおり座ったような状態で回る。お尻の位置が膝よりも低い方がいい、反対の足がまっすぐ伸びている、などが採点ポイントに。

キャメル系
上半身と片足を氷の面と平行にして、T字になって回るスピン。代表的な変化形に、上げた足の刃を後ろ手に持つドーナツスピンがある。

ベテランほど高い点がでやすい!? 演技構成点も大事です

演技全体を評価する演技構成点も見逃せません。評価ポイントは下の5つ。それぞれ10点満点ですが、主観も入りやすいためベテランや成績上位者ほど高得点が出やすい傾向も。

評価ポイントは5つ!
1)スケーティング技術
スピード、左右への複雑な動き、ターンのキレなど総合的なスケーティング技術のこと。パトリック・チャン選手はこの評価が高い。

2)要素のつなぎ
ジャンプやスピン、ステップシークエンスなどの要素の間に入る動きのこと。多様なステップなどが入っているかで得点が変わる。

3)動作/身のこなし
「演技力」と言われるもので、身のこなしや感情表現、独自の世界観があるかなどが評価される。羽生選手が満点を出した項目。

4)振付/構成
プログラムのデザイン性への評価で、氷全体をバランスよく使っているか、独創的であるかが大事になる。

5)曲の解釈
「表現力」を評価するもので、音楽やリズムに合った演技ができているか、音楽の特徴を反映させた滑りかを見る。高橋大輔選手はこの項目が高得点だった。

FRaU3月号より

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