• > 人気スタイリスト&ヘアメイクが教える 同窓会での好印象の作り方 [おとなスタイル]

人気スタイリスト&ヘアメイクが教える 同窓会での好印象の作り方 [おとなスタイル]

2016年03月30日(水) 09時00分配信

ヘアメイク・山本浩未さん×スタイリスト・岡部久仁子さん 対談

岡部:学校の先生で、普段はジャージー、式典はスーツだから、同窓会で着る服がわからないという方がいました。制服の学生たちと接するばかりで、ファッションに関する刺激や情報が少ないのです。周りを見て自分を客観視することはおしゃれの第一歩。でも忙しくて、そんなことを考える暇もなかった。数十年ぶりに友人らと再会する同窓会に、戸惑う気持ちはわかります。

山本:私は39歳で初めて同窓会に行った時、生きてきた証は、ここまで外見に刻まれるのかと驚いたし興味深かったんです。これを逆に考えれば、姿形を理想に近づければ、外側に中身が追いついて、今からでもなりたい自分になれるのだとも思いました。

岡部:確かに。一足飛びに素敵にはなれなくても、同窓会がきっかけで“客観的な好印象”を考えることって重要。これからの人生や女性らしさについて見つめ直せば、確実に昔より素敵になれますから。

山本:ヘア&メイク的には、同窓会という場を楽しむためにも、少し女らしさを意識したほうがいいと思っています。ただ、やりすぎや決めすぎは禁物。〝盛る〟のではなく〝生活感を消す〟こと。そのために新しく何かを買う必要はなく、各プロセスを丁寧にするだけでいいんです。5分で終わることに10分かけるだけで、いつもと同じはずなのに、かなり素敵に仕上がりますから。また、生活感が出やすい爪や毛先、かかとの〝端っこケア〟も念入りにしてくださいね。

岡部:ファッションも同じです。服やハンカチにアイロンがけをしたり、シミをチェックしたり、靴を磨いたり、愛用のバッグをメンテナンスしてみたり。そのひとつずつの手間が、どこから見ても素敵な印象のベース、自信になります。

山本:そう。木を見て森を見ずではなく、木も森も見ること。おとなは、どこかひとつだけを極端にがんばっても素敵にはなれない。一点豪華主義じゃ、バランスが悪いんです。いろんなところを少しずつ底上げしていってあげないと!

岡部:無理せず、自分が心地よくいられる装いでいいと思いますが、できればスカートスタイルをおすすめします。たまのことだし、明るい色を着て、会場の花になってあげましょう。ただし、派手色のスーツやジャケットだとパワフルすぎて政治家風になってしまうので、やわらかなワンピースや上質なカーディガン、小物で色を取り入れて。華やかさと清潔感を併せ持つ『白』は取り入れやすく、おすすめです。そういえば、私が参加した同窓会では服はシンプルで普通だけど、髪がサラサラできれいな女性が、注目を集めていました。

山本:おとなに〝艶〟はマストですから。髪なら、スタイリング時にヘアオイルを使うことで、簡単に艶が出せます。また、年齢を重ねるにつれて、個性は少し薄めていくほうが、感じがよくなるんです。簡単な薄め方としては、今までの自分にない正反対の要素を1~2割、プラスすること。例えば、女っぽくて可愛いイメージの人が、クールな要素を取り入れれば、甘さの濃度が薄くなって、より親しみやすさを演出できるんです。

岡部:好きなスタイルを貫いて、我が道を行くのもかっこいいけれど、おとなの今、あえて真逆のイメージをブレンドすれば、バランスが今っぽくなるし、印象も軽くなるのは、ファッションも同じです。同窓会では、若いわねと言われるより、昔より素敵になったと言われたいもの。その素敵さとは、人として、女性として、多面的な魅力がある深みでもあるのです。

山本:若い頃に戻って、リラックスして楽しめるのが同窓会。リアルで懐かしさもある「やさしい合わせ鏡」のような場は、おとなになった今の自分の印象を見つめ直す、いいきっかけになるはずです。

<山本浩未さん プロフィール>
的確な美のセオリー、多くの著書があらゆる年代に人気のヘア&メイクアップアーティスト。近著の『同窓会で二番目にキレイになるには…ちょこっとウイッグ付き』(小学館)が話題に。

<岡部久仁子さん プロフィール>
"おとなの女性の着こなし"のプロであり、著書も多数のスタイリスト。最新刊は『スタイリストの秘密! 99%の人が知らない 1%のおしゃれ術』(KADOKAWA/メディアファクトリー)

おとなスタイルVol.1 2015秋号より

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る