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大貫妙子さんが教える、「60代の身体メンテナンス」 [おとなスタイル]

2016年03月20日(日) 14時00分配信

身体のケアは、30年以上 整体師のお世話に

60代のカリスマ 大貫妙子さんの気持ちいい「健康」法

身体のケアは、30年以上 整体師のお世話に

25歳から医者にはまったくかかったことがありません。薬も飲みません。中学の同級生で親友が、優秀な整体師なので、彼に身体のメンテナンスをしてもらうだけ。たとえは大げさですが、もし私がF1のレーシングマシンだとすると、彼は超優秀なメカニック。私の身体を熟知しているので、たとえばステージで歌うときの身体と、曲づくりに入ったときの身体とで、目的に合った調整をしてくれます。

彼、三枝龍生さんは、小さい頃難病にかかって、それを克服しようといろいろ勉強して努力して、人間の身体にとてつもなく詳しくなった人。中学時代、私も音楽にしか興味がなくて、お互い友だちのいない変わり者同士で仲が良かったんです(笑)。デビューしてしばらくして再会。野口整体の修業を積み、武道の道も極めていた。以来、身体のことは全部彼にお任せしています。野口整体の創始者、野口晴哉さんの“人間の身体には、すべての治癒力が備わっている”という考え方には、私も賛同します。アルバムを一枚作り終えると必ず、40 度ぐらいの熱が出ますが、ひたすら寝ていれば、3日で熱は下がります。その後は壮快さこの上ない。脱皮したみたいですよ(笑)。ただ、人にはお勧めしませんけど。

ツアーの間はお酒も呑みません。足湯は欠かさず、夏でも冷たいものは口にしません。人との約束も控えてできるだけ喋らないようにします。歌う人間でなかったら、もっと自堕落な生活ができるのになぁ、なんて思うこともありますけど(笑)。せっかく私の歌を聴きに来てくださっている方に、邪気のある歌をお聞かせすることはできませんので、人間性はともかくとしても、自分の身体ぐらいはきれいにしておこうと思います。
<大貫妙子さん プロフィール>
1973年山下達郎らとシュガー・ベイブを結成。’76年解散、ソロ活動を開始。著書に、2005年から2013年までの日々の暮らしを綴った『私の暮らしかた』(新潮社)など。バンドネオン奏者・小松亮太さんとのコラボアルバム「Tint」が発売中。10月からは全国ツアーも。詳細はhttp://onukitaeko.jp

おとなスタイルVol.1 2015秋号より

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