2月のカルテ

VOCE創刊時から編集・執筆、すべてを見てきた。ビューティ誌をはじめ、美容業界紙『WWD JAPAN BEAUTY』の人気連載「近藤須雅子の業界人探訪 あの人の話が聞きたい!」などで連載中。コスメの商品開発や広告、書籍の編集など、マルチな活躍を続けている。スキンケア、メイクアップのオールジャンルの美容知識と、鋭い切り口で定評がある。
 恋をすると女性はキレイになる、というけれど、実はこの説、科学的な根拠はないのだそう。仕事でも趣味でもいい。要するに、打ち込めるものや大好きなものがあって充実していれば、生命力がアップし、きらきらキレイでいられるらしい。逆に、不幸だと病気にも弱くなり、ブスになるのは科学的に証明済み! 実際、部屋に閉じこもって日差しを浴びない生活をしていても、悩みでストレスホルモンがガンガン分泌されてシミができてしまうのは、今や常識。不幸だとどんどんブスになり、幸福だと人はますますキレイになるなんて、なんて不公平。
 でも、ここでまちがえてはいけないのは、キレイだと幸せなのではなく、幸せだとキレイになるということ。ブスが不幸なのではなく、イライラ&ウジウジしているとブスになっちゃうのだ。だから、心がけたいのは、必死でメイクを工夫しながら、「目元がはれぼったい」とか「毛穴が目立ちすぎてイヤ」なんて、自分を責めてイライラするのではなく、自分をいたわり喜ばせてあげること。そのためには、食べ歩きや買い物三昧でもいいのだけれど、いちばん簡単で効果満点なのはスキンケアだと思う。
 触れ、撫で、抱きしめるのは、基本的な愛情表現。でも恋人や家族やペットには無意識に触れたり抱いたりするのに、自分自身にはおざなりだったりするでしょう? 大切な人には花束を贈るのに、自分にはなかなか買わないでしょう? だからたとえば、香り高い上質のエッセンシャルオイルで、ていねいにケアして、自分を慈しんであげる。“自分を大切にする”なんて、頭で考えると難しいけれど、実はこんな簡単なこと。こんなふうに愛してあげれば、ボディも肌も、嬉しくてみるみるキレイになってくる。美容の効能って、きっとこういうこと。


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