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単孔類(カモノハシ目)カモノハシ科。タスマニア島とオーストラリア大陸東部に棲息。体長30−63cm、体重0.5−3kg。哺乳類なのに嘴があり(鳥類とは無関係)、卵を産むという、奇っ怪な生態で知られる。孵化した仔は母乳で育てるが、乳首はなく、仔は乳腺から染み出す乳をなめとるという不気味さもウリだ。水中生活が主で、水辺に穴を掘って棲む。目を閉じたままうねうねと泳ぎまわり、獲物は嘴で電流を感知して追う。巣穴の入口は水中に隠し、地上ではよたよた這うだけで歩けないが、オスの後ろ足には蹴爪があり、敵のカラダに猛毒を打ち込む。犬くらいなら殺傷できる能力があり侮れない。ハリモグラとともに全世界で2種類しかいない単孔目(由来:爬虫類と同じく、糞尿の排出と生殖を全て行う「総排出腔」をもつ)の動物で、きわめて早期にほかの哺乳類と分岐して、爬虫類からの独自の進化を歩んだと考えられる。さすがプラティパス、ただ者ではない。ちなみに、日本の動物園で飼育されたことはない。 |
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単孔類(カモノハシ目)ハリモグラ科。オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島に棲息。ハリモグラ属(体長30−45cm、体重2−7kg)とミユビハリモグラ属(体長45−90cm、体重5−10kg)があり、大きさに差がある。通常飼育されているのは小さいほうで、ミユビは生態もほとんど知られていない。動物園で観察した印象からすると、90cmとなると倍のサイズでかなりデカい(見たい!)。主食は舌でなめとるアリやミミズ。敵に襲われると丸まってイガグリ状になるが、“モグラ”の名の通り掘るのも得意で、柔らかい土ならば2〜3分で垂直に(!)沈んでいくことができる。のたのた歩くイメージしかないが、走ることもあり、木にも登れ、長い鼻をうまく使って川を渡ることも!(興奮) 恒温動物だが、他の哺乳類や鳥類にくらべて体温調節機能が不完全(カモノハシも同じ)なので、猛暑だと熱射病にかかりやすいとか。雨が嫌いで、降っていると何日間でもじっとしているとか。もはや、泣きたいほど可愛いのである。 |
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有袋類(カンガルー目)カンガルー科。オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島に棲息。ワラビーと呼ばれる小型種(25cm,0.5kg)から、160cm,100kgに達する大型のアカカンガルー(現地コーディネイターは3mのを見た!と言っていたが、真偽は不明)までサイズは多様。胎盤をもたないため、子宮ではなく未熟なまま産んだ仔を育児嚢で育てる(袋の中には乳首があり、母乳を与える)。後肢が非常に発達し、身体能力は抜群。最高時速45km、発情期には一日100kmも移動するほど頑健である。天敵も少なく、絶滅の危機に瀕している他の動物を横目に、カンガルーはどんどん増えて5000万頭以上!(ちなみに人口は約2000万人)になった。田舎に行けば野生も見放題である(取材班も見ました)。名の由来として、西洋人が「あの動物は何と言う?」と聞いたところ、現地人が「わからない」という意味で「カンガルー」と答えたという話は有名(だが俗説)。袋の中は悪臭であるというが、嗅いでみたいかどうか。 |
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有袋類(カンガルー目)ウォンバット科。オーストラリア大陸南部、タスマニア島に棲息。ずんぐりしたカラダは体長1m前後と想像以上に大きく、体重20kg−40kg近くにもなる。発見された化石の調査では、ウォンバットの祖先ディプロトドンの体長は2mもあったらしい。単独生活で夜行性。昼間は自分の掘った巣穴で過ごし、夜にごそごそ出てきて草や根、木の皮、きのこなどを食べる。地味だ。そんなおとなしい性格でかなりの短足(しかも内股)にもかかわらず、脚力は強くて短距離なら最高時速は40km!とか。シドニーの動物園取材では、自慢のスピードを確認すべく夜間に覗いてみたが、ぐっすり眠っていた。呼んでみたが起きる気配なし。名の由来はアボリジニの言葉で「平たい鼻」。小熊のような見かけだが、コアラの近縁で有袋類である。1腹1仔、生まれた仔は自力で母ウォンバットの袋に入り、半年かけて育つ。長大な巣穴トンネルを掘って生活するので、手がデカい。カラダがデカいので、穴掘りも一苦労である。たぶん。 |
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有袋類(カンガルー目)コアラ科。オーストラリア大陸に棲息。体長65−82cm、体重4−15kg。ナマケモノによく似た生態で、動作は緩慢、メスはほとんど動かず、鋭く長い爪でつかまったまま樹上で眠ってばかりいる。知られているようにユーカリの葉や芽を主食とするが、実はユーカリは毒性があって消化も悪い。それをコアラは2m(哺乳類最長!)におよぶ自慢の盲腸で発酵させて吸収するのだが、栄養価の低いユーカリではエネルギーが足りず、仕方なく(?)20時間も眠って過ごすというわけだ。ユーカリ、どうなのか? 基本的にだらだら暮らしているが、怒らせるとブーブー鳴きわめき、激しく反撃する。コアラの名は「水を飲まない」に由来するとされるが、「噛みつくもの」や「怒り」とする解釈もある。これが人間なら微妙な性格だ。コアラの袋は下向き(カンガルーは上向き)で、袋に入れなくなると母コアラの背中によじ登る。そんなことを繰り返すうち、4年で大人になる。あとは寝るだけ。そんな一生だ。 |
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有袋類(フクロネコ目)フクロネコ科。14世紀頃まではオーストラリア大陸にも棲息したが、現在はタスマニア島のみ。体長57−65cm、体重♂9kg,♀7kgで、世界最大の肉食性有袋類。夜行性で死肉中心の食生活だが、たまには捕食もするし、何でも食べる。一生伸び続ける2本の牙をもち、大きな頭に強靱な顎で骨まで噛み砕くのだ。生態系での役割は死体処理班だが、気が荒く、仲間での争いが絶えず、デビルの名にふさわしい怖ろしげな威嚇の声を出す……。一事が万事こんなだから忌み嫌われてきたのは仕方ないが、近年は悪性腫瘍の流行もあって深刻な絶滅危惧状態にある。道路の死肉に夢中になって車に轢かれるし、いろいろ大変なのだ。走っているのを観察すると怪我かと思う。前足が後ろ足より長く、後ろ足を揃えて出すという、不自然な動きだ。それでも一晩中歩き回るほど食べ物に熱心。一度に20−40匹生まれる胎児は、袋に4つある乳首を目指し、無事たどりついたものを育てる。どんどん育ってほしい。 |
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有袋類(カンガルー目)クスクス亜目(6科にまたがる約30種)。オーストラリア大陸、ニューギニア島などに棲息。アメリカ大陸の有袋類「オポッサム」とは別種(さほど近縁でもない)。生態的にはリスに似て、最大はフクロギツネで体長50cm、体重2.5kg。最小はチビフクロヤマネで体長6.5cm。モモンガの仲間もいる。動物園の夜行性動物ブースにはたしかにいろいろな種類の「ポッサム」がいて、みんな目を見開いてこちらを見ている。なわばり意識が強く、鼻息にバリエーションをつけて鳴く。顎、肩、肛門など、そこらじゅうから分泌液を出すのも、なわばり問題のためである。1腹1仔、4−6ヵ月程度を母の袋で過ごす。 |
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食肉目イヌ科イヌ亜科(タイリクオオカミ種)。体長86−122cm、体重9.6−24kg。オーストラリア大陸の野犬の一種で、アボリジニが持ち込んだとされるが、近年はイエイヌとの交雑が進んでおり純血のものは貴重。似たサイズのフクロオオカミ(有袋類なのにオオカミ!と妙に興奮)と競合したが、集団で狩るディンゴが勝ち、単独狩猟のフクロオオカミは絶滅。タスマニアデビルの減少も同様にディンゴとの関係があるとされ、そういう意味では悪者である。有袋類よりイヌが強いってことか。サンクチュアリ取材時、ライターMは「ディンゴディンゴ」と騒いでいたが、見た目はまあ普通のイヌである。ちなみに、吠えない。 |
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ダチョウ目(走鳥類)ヒクイドリ科。オーストラリア大陸全域に棲息。体高1.5m−2m、体重40−60kg。ダチョウに次いで大きさは世界第2位、時速70kmの猛スピードで走れる。翼はあるのだがほとんど見えず(約20cm)、ダチョウなどに比べて最も退化している。雑食性でとても丈夫、繁殖力も強く危険性も低い。動物園の望むところだ。取材先のサンクチュアリ(下記)では、入って最初に迎えてくれたのがエミューだった。出迎えてくれたのになんだが、肉は美味しい赤身で、皮下脂肪はアボリジニが常備薬として愛用し続けるほど高品質の動物油とか。ちなみに卵は深緑色。オスが2ヵ月間、飲まず食わずであたためる。その間にメスは走り回り、別のオスの卵を産むのだ。 |
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ダチョウ目(走鳥類)ヒクイドリ科。オーストラリア大陸北部、ニューギニア島の熱帯雨林に棲息。大きい個体は、体高1.7m、体重80kgにおよぶ。似たような体高のエミューよりでぶだ。そのせいか知らぬが脚力は劣り、時速50km程度、翼が小さくて飛べないのは走鳥類の基本である。エミューとは性格も違う。果実や木の実が主食にもかかわらず、気性が荒いのだ。鱗に覆われた太い脚で、うっかり蹴り殺されることがある。大きさは世界第3位だが、「世界一危険な鳥」として、ギネスブックに登録があるのだ(とくに子連れは怖い)。メスはオスより大きく、子育てはもちろん、オスの役割。走り回るヒクイドリ科の、基本である(ダチョウは違うようだが)。 |
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| 資料:『Field Guide to Australian Mammals』(Steve Parish Publishing)ほか |
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シドニーの観光スポットであるダーリング・ハーバーにあり、650種の魚類や水棲哺乳類を展示している。巨大なサメやエイが回遊するチューブ水槽は必見。凶暴なやつが悠然と行く姿も素敵だが、怠惰なやつらが端のほうでぐったりとへばりついて寝ているのも良い。グレート・バリア・リーフを再現したカラフルな熱帯魚水槽に、もちろん我らがカモノハシも。22:00まで営業しているのは素晴らしい(チケット販売21:00終了)。早めの夕飯後でも楽しめる。29.50A$。 |
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Aquarium Pier Darling Harbour, Sydney
TEL +61・2・8251・7800
http://www.sydneyaquarium.com.au/ |
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動物園、だが、入館後しばらくは哺乳類に出会えない。蝶に始まり、昆虫や両生類、爬虫類……なのだ。最新設備なのに全体に薄暗く、要するにオーストラリアの夜行性動物たちを最優先して考えた展示。暗いなか先を急げば、コアラ、カンガルー、ウォンバット、タスマニアデビル、ポッサム、ヒクイドリなど、上に挙げた動物のほとんどが揃っているのでご安心を。ダーリング・ハーバー、シドニー水族館に隣接し、こちらも22:00まで。両館共通の割引券もある。29.50A$。 |
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Aquarium Pier Darling Harbour, Sydney
TEL +61・2・9333・9288
http://www.sydneywildlifeworld.com.au/ |
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サンクチュアリというだけに、自然生態系の保護を睨み、展示だけでなく動物の繁殖や救護などをも行っている。メルボルン郊外の自然溢れる環境にあり、いきなりエミュー、コアラ、カンガルー。奧にはカモノハシからハリモグラ、タスマニアデビル、純血ディンゴまで、当然のように網羅されている素晴らしい施設だ。大型のワシを操るショーなどのイベントも毎日行われている。カモノハシのブローチなど土産も充実、動物好きなら少し足をのばしても行くべきスポットである。23.00A$。 |
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Badger Creek Road Healesville, Vic. 3777
TEL +61・3・5957・2800
http://www.zoo.org.au/HealesvilleSanctuary |
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