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「美食と珍獣」in AUSTRALIA
TOP MANIAC DAIARY ORIGINAL RECIPE STRANGE ANIMAL RESTAURANT DATA


いつも空腹で、すぐに満腹で。美食を語る資格があるのかないのか、フライドポテトばかり食べる取材班だが、短い4日間をありあまる欲望のままにしゃぶり尽くす! 超会いたかったカモノハシとハリモグラに、感動の対面とツラい別れが……。
1日目 2日目 3日目 4日目
1日目 ※青字:マウスオーバーで写真が見られます。
 今思えば、出発前の打ち合わせからして、自由だった。メンバーは、本誌編集担当で引率者のT女史(♀)、フードライターで大喰い仲間のM(♀)、i-VoCE担当の僕(♂)、カメラマンは現地合流で、メルボルン郊外在住のG氏(♂)。VOCE本誌のTが連れてってくれるし、WEB要員として運良く同行できることになった僕は、スケジュールや撮影内容そっちのけで、カモノハシのことばかり考えていたのである。

 そんなわけで、i-VoCEのテーマは「美食と珍獣」に決めた。ぎゃー、楽しそう。やりたい放題!な感じ。なんたって、田舎に行くと「ウォンバット注意」の交通標識なんか立ってる国だ。想像以上にデカい(体長1mのフクロネズミ!)と噂のウォンバットと遭遇したい! 道路で注意したい! カモノハシに日本語で挨拶したい! 適当な思いを胸に秘め、成田でとんかつ定食たいらげて、いざシドニーへ。

 成田を夜20:00発のカンタス航空。2回の機内食を完食し、オーストラリアワインのミニボトルを7本。ワインがこんなところからうまいのである。それにしても恥ずかしいので、途中からは飲まないMに白とか赤とか発言してもらう。
 翌朝のシドニー、7:55着。入国に手間取るもなんとか抜けて取材先へ。レストラン取材のスターターに選んだ「Marque restaurant」は、オーストラリアで最も信頼されているレストランガイド『good food guide』において最高の3ハットを獲得した名店。元電気技師のシェフMark氏がフランスで修業後、マイナス190℃の液体窒素に真空パックまで活用したオリジナリティ溢れるシーフード・メニューを展開している。シェフにその場で実演してもらいつつ、歓声、撮影、試食。牡蠣の下敷きになっていた“シーアスパラガス”なる海藻をぼりぼり囓ってたら、「それは普通食べない」と笑われてげっそりする。たしかにスジが残って噛みきれん。アスパラにだまされた。

 空腹のまま、2軒目は「glass brasserie」圧倒的なディスプレイの内観に、活気のある厨房。現れたKOBE BEEF贔屓のシェフLuke氏(中央)も、肉担当の好漢(左)も、どーみても大喰いに違いない。タスマニアサーモンに山羊のチーズをあわせ、エスカルゴにザリガニをあわせる。なんだか楽しい。オーストラリアといえば!と最初の打ち合わせからリクエストし、どーしても食べたかったのがラムのロースト。胸腺なんか添えられて幸せ倍増の肉塊をクラシックにいただき、満足するカピバラ、じゃなくてフードライターM。良かったですな。

 取材後の夕飯は中華の有名店「Golden Century Seafood Restaurant」へ。デカい店内はエビカニだらけ。ハタっぽい大きな魚や見慣れない貝もごろごろと居て、ウマそうっていうより怖い。君たち、重なりすぎだから。海の生き物どもを浴びるほど豪快に喰い散らかし旨い紹興酒を飲み干したところで、まだ18:30。次なる欲望へと向かうのだ。
 「さあさあ夜の動物園だ!」と元気なのはM。シドニーの街は、ぐるぐる歩けば一周可能な、観光にはとてもいいサイズ。チャイナタウンからハーバーにある水族館&動物園へ、のろのろ歩いて向かう。満腹なんで。

 まずは水族館、「Sydney Aquarium」。デカいサメチームの回遊水槽(トンネル)が目玉。いかにも人を喰いそうなサメがうじゃうじゃ居て、その下を歩くのはなかなかの迫力。端のほうでだらしなく寝てるエイやサメも悪くないもんです。人喰いで知られるホホジロザメは、4億年前からあまり変わってないらしい。ゴキブリやワニと一緒だ。フカヒレ食べたいな。さっき食べりゃ良かったな……。でも、ヒレよりなにより、興味対象は、世界最高の珍獣!?“Platypus”(プラティパス=カモノハシ)である。卵から孵り、乳を出し、嘴があって水中をうねうね泳ぐ哺乳類。蹴爪に毒までもってるのも興味深い♪ 日本では飼育されておらず、物凄く楽しみにしていた会いたさ募るNo.1珍獣だ(▼動物に関してはこちら)。思えば出発前、You Tubeで素人のカモノハシ動画をチェックしたりで、予習も怠りない。足早に水槽へ行くと……うわぁ、とても変ですねぇ。うねうねしてますねぇ。目をつぶってますねぇ。地上ではマヌケですねぇ……初日から出会えて大満足の、Team珍獣。動きが速いし暗いので撮影は困難でしたが、ぜひ動画をご覧ください。
▼Platypusの動画を見る[PLAY]

 しかし。別の意味で強烈だったのが、隣接する動物園。すでに21:00を回っており、どれも寝てんじゃないのかねぇ……と向かったが、入口からなにやらアングラな雰囲気で。まずは蝶々がひらひらお出迎え、続いてアリさん、バッタさん、ヘビにカエルにサソリ。頭と尻が同じ形をした、変態的に不気味な趣味の悪いトカゲとか。動物園ってば、普通は哺乳類でしょうが? ディープな世界に不気味な効果音。心が冷えてきたところで、夜行性の動物たち登場! 寝てるウォンバット、死肉を漁ってないタスマニアデビル、いろいろなポッサムに、いろいろなカンガルー。オセアニア祭りだ! ゾウもキリンもライオンもいらん!という姿勢が潔くて素晴らしい。みなさん、概ね寝てましたけど。

 Mと「プラティパス!」を連呼しながらぐるぐる迷ううちに足が痛くなるも、ホテルを発見。日本から持参したモルトに、コンビニで買ったハーブ入りチーズとカップスープでひとり夜更かし。PCにデジカメ、ムービーなどなど大量の電化製品を充電せねばならず、ぐずぐずの睡眠不足。酔いが回ってきて、寝る。