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Voce Best Hair
EITA直伝まとめ髪 はパリ風味で
 
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アン、ドゥ、トロワで、もう完成!
photographs:Masamitsu Tomita/vale.(model),
hair&make-up:EITA/AVGVST
styling:Hitoko Goto model:Karine Chu/VOCE exclusive
text:Hitomi Hashimoto
アン、ドゥ、トロワで、もう完成! Hair&Make-up Eita(AVGVST)
国内外の広告、ファッション誌、パリコレをはじめとしたShow,バレエ等多岐の分野に渡って活躍。世界中のセレブリティからの信頼も厚い。現在は、東京とパリにベースを持ち、多忙な日々を送る。
 パリジェンヌのまとめ髪は、なぜ、あれほど魅力的なのか!? 素朴な疑問をEITAさんに投げてみると、「その理由は“ゆるみ、たるみ感”。顔やボディではご法度とされる要素が唯一、美しさにつながるのがパリ風味のまとめ髪なんです。パリジェンヌは、束縛を嫌う性質。それは恋愛だけでなく髪も同じで、微動だにしないほど多くのピンで留めることも、きつく引っ張られることも嫌うんです。面倒臭いこともダメだし、美容室から出てきたばかりのようなスタイルも好まない。だからできるだけプロダクトも使わず、サッと簡単にできるスタイルが基本なんです」
 確かに、パリの街には今にも崩れそうなほどルーズなまとめ髪が溢れている。しかし、そのルーズ感こそ、バランスのとり方が難しいもの。
「彼女たちにとって居心地の良さも大切な要素であり、自分にとって心地いいスタイルを知っているんです。だから、気に入らなければ一回ほどいて、しっくりくるポイントを探り当てる。ボリュームの出し方や結ぶ位置など、自分をもっとも美しく見せるバランスと毛流れを熟知しているんですよね。それはパリという街に生まれ育ち、幼い頃から芸術に触れ、無意識に感性を磨いていることも影響していますね」
 街を歩くだけでも伝統的な建築物が目に飛び込む環境。リセの頃から美術館デートやオペラ座でバレエ鑑賞をするなんてことも日常的。さらには、世界的に脚光を浴びるコレクションの開催地であり、その時期に結集するお洒落な人々を目にすることも美意識の肥やしになるのだ。
「ゆるくまとめる、典型的なパリスタイルにも最近ではテクニックのバリエーションが増えてきて、コレクションで発信された髪型を取り入れるなど、以前より流行に敏感になってきています。ただし、流行スタイルをそのまま再現するのではなく、そこに必ず自分らしさを加味するのがパリスタイル。クセ毛であれば、本来の毛流れを生かすようにアレンジしたり……」。自分流にこだわり、いかに魅力的に見えるかを常に考えているのも、幼少から無意識にキレイの英才教育を受けてきたパリジェンヌの特徴。もちろんそれは、恋愛シーンにも発揮される。
「特別な相手の前では“髪をほどく効力”を生かす。そのために、昼間のまとめ髪は、夜ほどいたときに毛流れにキレイにニュアンスが出るような計算も。“封じ込めていた髪の芯から出るフェロモン”を、いざというときに解放する。そんな手練手管にもたけているんです」
 まとめ髪もスタイリッシュで、ほどいたときには恋愛仕様。恐るべしパリジェンヌのアレンジ。まさに旨みだらけのスタイルは「ツヤのある日本人の髪ならもっと魅力的に見せることも可!」(EITAさん)。真似しない手はなし!
「パリジェンヌのまとめ髪には、直線的な毛流れはひとつもない。もともとのクセのような、ゆるやかな曲線をうまく組み合わせることで、エトワールの舞のごとくしなやかで、華麗なシルエットが完成するんです」。その言葉を体現する、フェイスラインから流れる柔らかな曲線の先に飾られたのは、くるりと丸めたレースアップシニヨン。顔のそばで揺れる一筋の毛束に至るまで、アンニュイな魅惑を秘めたパリのエスプリを感じる。
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まず、分け目をセンターにとる。輪郭側の毛束をひと束ずつ残し、左右の耳より前と、残りの3ブロックに髪を分割。それぞれの髪をざっくりと三つ編みに。左右の髪は、編み目が横顔のアクセントになるように計算して耳上あたりから三つ編みをスタートする。後ろでまとめた髪は、後々くるっと丸めやすいように、えり足から編みはじめる。
三つ編みにした左右の毛束を、耳の上に若干重なるくらいの角度で後ろに移動。1本に編んだ髪の根元上で毛束を交差し、アメピンで固定する。交差した部分の上からタテにピンを差し込み、ベースの髪に固定するように留めるのがポイント。交差した毛束の浮きを防ぎ、崩れにくくなる。基本的にはピン1本で留められるが、毛量が多い人は2本で。
プロセス2では、ピンで留めた左右の毛束の毛先はハミ出ている状態。この毛先を入れ込みつつ、後ろで編んだ1本の毛束を、毛先からくるくるっと丸め込む。丸めた毛束と地の髪を固定するようにUピンで髪の上から下向きに留める。間隔をあけて2ヵ所程度。ただし、毛束を丸めるぶん重量が出やすいのでグラつくようならピンを追加。
 
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2〜3本のピンだけでルーズにまとめた“バーキン・アップ”。束縛嫌いのパリジェンヌ仕様の秘密は「たっぷりのたるみ感。彼女たちはエレガントに扱われることを好むので、固く結んだり、きつく引っ張るようなスタイルはNG。あくまで優しく、ふんわりとまとめることが大切です」。崩れてきたとしても、タプつく髪のフォルムも素敵なのが、世界中から羨望されるパリ発の髪型の神秘。ほどいたときのルーズなウェーブ感は、恋を誘発する火種になる。
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5cm平方で毛束をとり、髪全体を直径32cmのヘアアイロンで内巻きに。朝、時間がない人は、寝る前にスポンジカーラーで巻いておく手も。カーラーのサイズは髪の長さに合わせて直径3〜5cmから選ぶ。実は、パリ風味の3スタイルとも、最初にこの方法でカールを仕込んでいる。巻きで生まれる毛先のゆるい曲線によって、髪がまとめやすくなる。
頭頂部の髪を直径10cmサイズで円形にとり、ゴムで結ぶ。なにやら謎な状態だけど、実はここで作るひと束は、まとめ髪の土台であり、スタイルを支える“芯”になる大事なポイント。後から続くプロセスでまとめる髪をこの土台と固定することで、少ないピンで留めるだけで大きく崩れず、ルーズな不安定さが美しいシルエットをキープできる。
2以外の、髪のカールを手グシでほぐす。フェイスラインの髪の根元に軽く逆毛を立ててボリューム感を出した後、髪表面をなでるようにブラシでとかしながら髪全体をゆったりひとまとめに。ゆるくねじって土台の毛束の結び目に巻きつけてアメピンで留める。さらに土台にした髪を、カールを生かすようにふわっと巻きつけアメピンで留める。
 
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フロントに、フェイスラインから飛び出るほどギリギリに飾る、髪で作ったボネ。ボネ=縁なし帽は、挙式のときの花嫁のヘッドドレスに活用される、貞淑さと品格を感じさせる“武器”のひとつ。同様に、エレガンスを漂わせるこのスタイルは「ちょっとセンスが必要」だけど、成功したら日本人離れした美しさが手に入ること間違いなし。額にかかる髪、花のように広がる髪のボリュームに、自分のベストバランスを探り当てて。
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髪全体をひとつにまとめ、片サイドに寄せて前髪の生えぎわギリギリでひとまとめにする。下向きになって行うと、髪の広がりやバラつきが防げるのでまとめやすくなる。ここでまとめた位置がそのまま仕上がりのポジションになるので、片サイドに寄せるときは、もっとも美しくバランスよく見えるポイント=黒目の延長線上あたりを目安にすること。
プロセス1でまとめた毛束の根元をぐるっとねじる。根元近くの地の髪にアメピンを1本打っておき、そのピンにひっかけるように、今度はUピンを使って、ねじった毛束の根元を留める。こうすると、形状の違うピン同士が絡まって固く結びつくので、髪がきつく引っ張られるような不快感を感じることなく、髪だけは崩れにくいように作れる。
固定した根元の周りを包むように、カールのついた毛束を一回転。表から見えないように、根元の後ろ側で毛先をアメピンで留める。まとめた髪の毛先中心にコームで逆毛を立てて、ふわっとしたボリュームを作る。このスタイルは縁なし帽がイメージなので、仕上げに、まとめた髪が額にかかるように、若干斜めにフォルムを整える。
 
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