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TOP美界コラム齋藤薫の美容自身 > 2008年10月
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齋藤薫の美容自身 Stage2
女のイス取りゲーム あらためて、女子アナは得か?
 女の進化には、2種類ある。マドンナみたいに、トップの座を守るため、加齢や後退を決して許さない進化もあれば、アンジェリーナ・ジョリーのように、どんどん別人になってしまう進化もある。これまたすごいエネルギーで、まだ33歳なのに、若い頃とはもう細胞の質まで違う新しいアンジェリーナ・ジョリーになっているのだから。
 今、アンジーはいろんな意味でハリウッドのトップ女優の地位にある。しかしデビュー当時は、完全に“問題児”であった。恋人とナイフで傷つけあったり、恋人の血液をカプセルに入れて持ち歩いたり、ちょっと倒錯した愛情表現がスキャンダルとなり、生活も荒れていた。こうした傾向は、不倫を繰り返す父親への憎悪が引き金になっていると言われるが、2度の結婚に不倫報道あり、同性愛の噂までと、何でもありの20代を送るが、しかしアンジーはそういうところで埋もれていくような女ではなかった。
 演技に目覚めて、女優としての自分を磨き高めていく一方で、20代後半からは本格的な慈善活動を始め、難民救済のために国連の親善大使もつとめるのである。それも飢餓を描いた映画出演がきっかけだったことは明らかで、まさに感じて考えて行動する女。それによって“別人”のように生き方を変えることもいとわない。信念と情熱につき動かされれば、何でもできる、生き方を180度変えることも可能なのである。
 しかもポーズだけではぜったいにできない、カンボジアから1人、エチオピアからも1人、そしてベトナムからも1人、難民の子供を養子に迎えるが、ここで今度は“母親”に目覚めたのだろう。2年前に女の子を産み、つい先ごろ男女の双子も出産した。アッという間に6人の子だくさんになっているのだから。
 強い意志だけでそこまで自分を変える女は、そうはいない。こんなに逞しい女もいない。
 でもいちばん強くそう思い、身も心も魂まで、この女性にすっかり魅せられてしまったのが、天下のブラピ。それまで少々“悪童”っぽかった44歳の男が、33歳のアンジーに“しもべ”のように仕えているのだ。価値観まですっかり変えられ、両脇に幼い子供を抱えて、愛する人の出産にも立ちあう男。しかし彼らは入籍もしていない。結婚よりも、また自分たちだけの幸せよりも、何かもっと大切なものに気付いてしまったカンジと言ったらいいのだろうか? ともかくアンジーの進化は、1人の男の生き方まで、人生観までをすっかり変えてしまったのである。
 しかしアンジェリーナ・ジョリーはここで止まるはずがなく、必ずもっと先へ行く。ひょっとして、マイケル・ムーアみたいな社会派の映画監督になっていたりして。いやいや政治家になって、大統領まで行きそうな女である。
"自分はどのくらいの女か、それは一生かけて判断すればいい。急いで採点してはいけない"
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