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TOP美界コラム齋藤薫の美容自身 > 2008年7月
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齋藤薫の美容自身 Stage2
アムラーの今昔 安室奈美恵はなぜ女にモテる?
 “あの時”、日本の女は明らかに変わった。ガングロに茶髪ロングにウルトラミニ……大ブレイクした安室奈美恵をそっくり真似るアムラーの出現は、あれ? そこまでやっちゃってもいいんだ、という勇気を与え、日本の女を派手にした。
 けれどそこには明らかなミスがあった。アムロの魅力は、むしろ“ガングロ、茶髪ロング、ウルトラミニですら清潔感を保っていたこと”にある。まともにやったら誰だって汚く見える。けれどあの人はそれをむしろ清潔に端正にやってのけたから人々を魅了したのだ。なのに多くのアムラーは、清潔感だけは真似しなかった。だから10代のオシャレはしばらくの間、ケバさのみが際だった。今更だけど“派手”も“カッコカワイイ”も、清潔感が命であったのに。
 そのアムロが最近、再ブレイク、やっぱりタダものじゃなかったことを見せつけている。でも再注目の原動力となっているのも、じつは清潔感であることに気づいている人は少ない。現在30歳。それで10代とほぼ同じ派手をやってもなお、まったく清潔。それど
ころかシルクサテンみたいな髪もバービー人形のようなスタイルも10代の頃を上まわるほど端正。だから清潔感にあふれている奇跡を決して見逃してはならないのだ。
 じつは不死身のアムロ人気を陰で支えているのが、30代40代の大人の女たち。早すぎる結婚の時も早すぎる離婚の時も、また“あゆ人気”に押し出された時も、ずっと変わらず心の中でアムロちゃんの応援をし続けてきた大人がじつはとっても多いのだ。なぜ? それもたぶん、この人だけの清潔感への支持。むしろ“中身の清潔感”への無意識の支持なのだろうと思うのだ。
 あの外見からは、正直言ってもっと大胆で掟破りな内面を想像してしまうけど、実際の“安室奈美恵”はもっとずっと地味である。とてもまじめで、そして普通。“謙虚”でもあるのだけれど、 “謙虚”をひとつの売りにする芸能界的な謙虚じゃない。子供の頃、夢を叶えるために片道2時間を毎日歩いて、踊りと歌のレッスンに通った人には、当時から強い精神力が養われていたはずだが、そういうことを声高にアピールするでもなし、自分を大きくも小さくも見せない。ある種とても無欲で無心。また離婚や家族の不幸など逆境にあってもピュアな印象を失わないその健気さに、じわじわと大人の女の支持が集まったのである。売れようと売れまいと、イメージが変わらない。ずっと愛らしく清らかであり続けるこの人の存在がなぜだか胸を打つのだ。アムロはなぜ受ける?それは外見も内面もじつは見事に清潔だから。伏魔殿を生きていてなお、この清潔感はやっぱり奇跡。けれど見た目の若さや無垢に反し、若いうちからのいっぱいの苦労と経験が、この人を実年齢よりずっと成熟した大人にした事実も見落としちゃいけない。大人の女はそこに感心してるのだから。
奇跡的に清潔な“派手”には、誰ひとりかなわない!
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