人間がいちばん輝くのは、不幸の中から幸せをつかんだ瞬間であるのを忘れてはいけない。人を上へ上へと押しあげ、人にエネルギーを与え、人をのばすのは、幸せではなく不幸。ただし、不幸でも下を向かない不幸なのである。
そう、不幸にもハッキリ二つある。不幸だからと卑屈になり、下を向いて、不幸な自分を嫌う不幸と、下を向かず、むしろ意欲を湧きあがらせる不幸との二つがある。“人は自分が幸せでないと、人に優しくなれない”と言われるが、下を向く不幸は、他人にもぜったい優しくできない不幸。でも、下を向かない不幸は、きっと自分が幸せでなくても優しくなれる不幸。それも自分に“自信”があるからで、どんな人も自分にちゃんと自信があれば、不幸など平ちゃら。自信がある人は、不幸に強い。人より不幸でも下を向かず、もがくこともないだろう。だからやがて本当の幸せをつかむこともできるのである。
ともかく人生に必要な不幸というのもあるのだと知ると、生きるのが楽になるはずだ。そして正しい不幸と生きると、あとできっちり幸せがやってくる・・・・・・そう知ると、人はもっとうまくスムーズに生きられる。幸せと不幸のシーソー、それを延々とギーコギーコと言わせ続けるのが、すなわち人生なのだから。 |
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ちょっとだけ不幸・・・・・・ カゲのある女の 正しいカゲ |
「どんな女が好み?」と聞かれて、「どこかにちょっとカゲのある女性・・・・・・」と答える男性は少なくない。しかもそう答えるのはみんな“いい男”・・・・・・という噂が絶えない。
“カゲのある女”のカゲとは、別に暗さを指しているわけじゃない。ひとことで言うなら神秘性。あけっぴろげに持ってるものすべてを表面に示してしまわず、見えない部分をいくつも秘めていて、だから相手に、もっと知りたい、もっと知りたいと思わせる。興味をもたせ、関心をもたせて、相手の心を自分のほうにぐんぐんと引っぱりこむ。それが神秘性なのだが、“カゲのある女”の場合はワケありの、より重厚な神秘性を含んでいると言えるだろう。
そんな重厚な神秘性に心惹かれるのは、言うならば相当に感性ある男。目に見えない“気配”のようなものをこそ、女性の魅力と定義できる、そういう感性をもつ男を、いい男と呼ばずに何と呼ぼう。
ちなみに“カゲ”は確かに不幸そうな印象とよく似ているが、単なる不幸感には、やはり美しい神秘性は宿らない。あっけらかんと幸せなだけでない、むしろきちんと苦労を体験しているという、幸せとの比較による不幸感。それが女に美しく重厚な奥ゆきと、しっとりした透明感をもたらす、文字通りの美しい陰影を生むのだ。幸せなだけの女なんて退屈、いい男はだから、カゲのある女を求めるのである。
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