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“昨日と今日の
自分くらべ”が
老けない唯一のコツ |
自分と自分の比較……それは美容における最大のキモである。いちばんいけないのは、誰かがイイと言った化粧品を「そーお? そーお?」と言って、とりとめなくなぞっていく美容。それでは、自分自身が発しているキレイのヒントをみすみす見逃してしまう。それより大事なのは、昨日の自分より今日の自分を、1ミリでもいいからキレイに見せようとする気持ちなんである。
そもそも人が老けていくのは、“昨日の自分”と“今日の自分”を一切比較せずに、ただ漫然とお手入れを続けているからだ。もっと真剣に、昨日あったキレイが今日ないのはどうしてか? を毎日ちょっとでも考えるクセをつけていたら、人はズルズル老けていったりはしない。もし昨日の夕方、化粧くずれしていたら、それを二度と繰り返さないために、何をしたらいいかと考える。そして、化粧水のパッティングを昨日より30秒長くやってみる。昨日、目のまわりにシワが目立ってきたのなら、今日はアイクリームを少したっぷりめに塗って、目もとに塗るファンデの量を減らしてみるみたいな工夫をする。そういうことを毎日していれば、人はキレイを減らすことも、老けていくこともない。要は、その積み重ねが、美容なのだ。昨日と今日の比較、それをやりはじめると、美容はもっともっとおもしろくなり、手応えあるものになる。だから日々比較、やってみよう。 |
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そして、仕事選びでも、仕事と仕事を比較するから“天職”がなかなか見つからないのだ。そうではなくそれぞれの仕事をしている自分と自分を比較する。たとえば、自分が何をしている時にいちばんイキイキしていて、自分が何をしている時にいちばん冴えない自分か、じっくり考えてみるべきなのだ。自分を知っているようで知らないのは、たぶんそれを考えているようで考えてないから。
昔、出版社に勤めていた時、仕事がイヤでイヤでたまらなくて、ともかく会社を辞めたいと毎朝思っていた時期がある。ともかくやみくもに、会社を辞めたいと。何も考えていなかった私は、イヤだイヤだの勢いで本当に会社を辞めてしまうのだが、よくよく考えてみたら、仕事をしている自分はさほどイヤではなく、イヤなのは、毎朝の出勤と組織にいる自分だったことがわかってくる。なのに当時はただ漫然と、仕事をしている自分がイヤと思うばかりで、一日のいろんな自分を比較しようとしなかった。何をしている自分が好きで、何をしている自分が嫌いか……それをていねいに見ようとしなかった。
そう言えば、「何もかもがイヤになってきちゃった」と自分を丸ごと投げてしまうことが、人にはよくあるけれど、それでは自分がかわいそうすぎる。丸投げされた自分の中にも、前を向こうとしている自分が紛れこんでいるに違いないのに。むしろ、そういう時こそ、いろんな自分を比較して、“いい自分”を見つけ出さないと、自分が丸ごとダメになっていってしまう。何もかも一緒くたにして考えてはダメ。自分もひとつじゃなく、いっぱいあって、それが総合的に今の自分を形づくっていること、忘れてはいけない。自分の中から、いい自分、好きな自分、正しい自分を取り出すこと……それが最悪の自分を救う唯一の方法であること忘れずに。
人と自分を比較したり、人と人を比較するヒマがあったら、自分と自分を比較しよう。比較とはそういうふうに使うべきなのだ。 |