
仕事運を左右するのは、紛れもなく、髪型である。
女の髪型は、もう笑ってしまうくらいわかりやすく、正直な女の履歴書となっている。学生時代、どのくらい遊んでいたか、どのくらい勉強してきたか、その仕事にどのくらい意欲を燃やしているのか、残業はどのくらいしそうか、センスはどのくらいあって、知性はどのくらいあるのか、そしてよけいなことだが、男性経験はどのくらいあるのか? まで。女は髪ではウソがつけないものらしい。
そして、表面的に“仕事運”がいいのは、センターパートよりサイドパート、パーマヘアよりストレート、ちなみにシャギーは“×”っていう説もある。
たぶん仕事という場面では髪の有様が“心の中”をそのまま現わしているように見えてしまうからなのだろう。単純に、まっすぐな髪はまっすぐな心に見え、サイドパートはキッパリした心に見えたりするらしいのだ。
しかしこんな見方もある。くっちゃくちゃのモード系みたいな髪で就職して、めっちゃくちゃに仕事ができたら、そのギャップでその人はとんでもなく“有能な女”としての評価を得てしまうだろう。そうやって、髪の履歴書で意外性を出すのが、その後の“仕事運”を良くするための荒技と言えなくもない。
いずれにせよ、良くても悪くても自分で運を切りひらける最高の手段が、髪であることに間違いはない。
|
|
功した人、勝負に勝った人、頑張りつづけている人に、「やめたいと思ったことは?」と聞くと、10人が9人までは、「何度も何度もやめたいと思った」と言う。たとえばマラソン選手あたりで、「やめたいと思ったことは一度もない。もう走ることが楽しくて楽しくて仕方がない」などと言ってはばからないのは、やっぱり高橋尚子くらいなのだろう。でも、皮肉なことにそう言いながらニコニコ金メダルを取ってしまうと、「練習してんの?」とか「太った?」とか、他人から言われたくないことをマスコミにさんざん言われ、ひょっとしたら生まれて初めて「やめたい」と思っちゃったかもしれない。それなりの天下を取って、「やめたい」と思ったことがなさそうなのは、やっぱり森首相くらいなものなのだろう。いや、苦労して天下をとった、頑張った人は多かれ少なかれ「やめたい」と思ったことがある。もっと言えば、そういう仕事を選んだことを後悔したことがあるのだろう。中途半端に頑張っちゃったあとだと、もうもったいなくて辞められないから、自分の“仕事運”をうらむことになるかもしれない。
「私、仕事運悪いのかなあ?」と言った友だちがいる。「なにゼータク言ってんのよ」と私は腹が立った。彼女はスチュワーデス。若い頃からさすがにハブリがよく、周囲からチヤホヤされ、結婚しても子供が2人できても辞めずに、それなりの“高給”を取っている。学生時代、一緒に遊びほうけていた私にしてみれば、にくたらしいほど恵まれていて、まったくホントに仕事運のいいヤツ……と思ったもの。そもそも、“仕事運が悪い”っていうのは、自分の思うような仕事にめぐり合えなくて、転々としちゃうとか、あるいは就く仕事就く仕事、給料、仕事量、人間関係、どれも最悪でボロボロになってしまうことを言うのではないのか?
でも彼女はこう言った。「エッ、仕事運ってそういうことなの? ひとつの仕事で終わっちゃうことなんじゃないの?」
なるほど、そういう見方もあるのかと、あきれながらも少し感心してしまう。確かに、ひとつの仕事で生涯終わってしまうのは、他の仕事を何ひとつ知らずに終わるという運の悪さがある。 |