一流同士の人間関係は、そりゃあライバルの意識は強くなるだろうが、人間が一流なだけにわかりやすい戦いにはなりにくい。まして、お互いを尊敬する点があれば、意地悪くらいで相手をへこませられるとも思わないはずだし、第一そんなヒマはない。
何を言いたいかと言えば、女の場合は会社の大小を問わず“一流企業”ほど、意地悪は少ないらしいということ。
“女の場合は”と言ったのは、男の場合は一流企業ほど出世争いがいかにもシビアで、むしろ男のほうが陰湿と言われる意地悪が発生しやすいから。とはいえ、男も女も選りすぐりの“質のいい人間”を揃えていれば、少なくとも低次元での意地悪は発生しない。だから会社ものびる……というのが、一流企業の計算らしく、またそうできるゆとりが一流企業の一流たるゆえんと言っていい。しかし、いかに一流の人間関係が成立している会社でも、たった一人“心底意地悪な人”が入ってくると、やっぱり意地悪の魔法はみんなにかかる。なぜならA子に“B子が悪口言ってたよ”と言って、B子にも“A子が悪口言ってたよ”と言うだけでいさかいは始まり、まして、意地悪とは本来ある程度知的な人のほうがうまいから、質のいい人間にもスイッチが入れば、これはかなり陰湿なものにならざるを得ない。わざわざかきまわそうという意図をもった人間がひとりいれば、プライドが支えになっている一流の人間関係はいとも簡単にこわれてしまうのだ。意地悪ってだからこわいのだ。
そこで結論。意地悪のない会社とは、一応一流、でもそびえ立つほどのエリート意識はみんなそれほど持ってない、業界3位くらいの企業……なんちゃって。人間の質の良さも、要はバランスってことなのかもしれない。
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とりあえず一流企業を目指すべきもうひとつの理由
“一流企業”というのは、会社の名が通っているステイタスや、給料がやっぱり高い、あるいはつぶれにくいってことばかりが、特典のように思われがちだが、“一流企業”の“一流”は一応“一流の人”がそろっているという意味でもあり、これってじつは大変な特典。一流の男と恋愛できて、結婚もできちゃうかもしれないことも有り難いが、一応“一流の人”を集めて、それを尚かつ、より一流の社会人として、磨き上げようという“手間ヒマお金”を惜しまない会社であることがスゴイのだ。
入社後の“研修”はやはり一流企業ほど長い時間と多くのお金を使って、キメ細かく行う。仕事内容を理解するだけじゃなく、社会人としての常識から、人としてのマナーまで、放っておかれたら一生知らずに終わってしまうようなことまでを、きちんと教えてくれる場所なんて他にない。スチュワーデスが理屈抜きにモテるひとつの理由も、その研修内容が女性としての躾全般に及び、イヤでも思い切りきちんとした女性へ磨かれることをみんながよく知ってるから。「大きな会社の歯車になるのはイヤ」なんていうのは、一流企業で個人的な人磨き女磨きをしっかりやらせてもらってからでも遅くない。入れるんなら入るべきが一流企業。この就職難の時代に非常識な話かもしれないが、仕事においては“一流”ってものを見直すべき時代でもあることをどうぞお忘れなく。
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