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自分を「世界一頭がいい」と思いこんでる(笑)物理学教授・上田次郎を演じている阿部さん。阿部さんから見た上田教授とは?
「大ボラ吹きで、誰にも相手されない孤独な人間ですね(笑)。普通なら友達になれない、寂しいヤツじゃないかと思います」
た、確かに……。でも、どこか憎めないのが上田教授なんですねぇ。とにかくキャラの濃さでは天下一品! 上田教授を作り上げるときに、参考にしたことというと。
「いろんな舞台や時代劇を見て“この人、面白いな”と思った演技を組み合わせたりしましたね。それをセリフに反映させて、徐々に今の形ができてきました」
ドラマも3シリーズ、そして劇場版もあったりと、阿部さんと上田教授はかなり長いつきあい。そのせいか、阿部さんがノリノリで演じてるようにも見える。
「物理学者としてのマニアックなセリフを言ってるときや、カバンからいきなり道具を取り出して実験を始めるシーンは楽しいですね。上田の設定に合ったセリフやシーンは、演じていて面白いです。逆に“上田はこんなこと言うかな?”と思ったセリフは、堤(幸彦)監督と相談して変えることもあります。ただ、基本的に『トリック』は監督の映像マジックですから、監督の意思を尊重してますね。僕が勝手に変えるとスベったりしますから(笑)」
そう、『トリック』の見どころのひとつは堤監督の演出。画面の端っこでギャグをやってたりと、隅から隅まで見逃せないのだ。
「監督は、本番直前にギャグゼリフを入れたりするんです。しかも、深刻なセリフをギャグに変えちゃうときがあるので、なるべく阻止するようにしてます。でも、これがまた難しいんですよね(笑)」
もうひとつ、見どころと言えば仲間由紀恵さん演じる奇術師・山田とのやりとり。あのテンポのよさは、念入りにリハーサルしてるのかと思いきや……。
「セリフ合わせはほとんどやらないですね。事前に打ち合わせしてくれるんですよね。でも空気感は即興ですね。由紀恵ちゃんも芝居の反射神経がすごくいいので、片方がスベっても、もう一人がフォローできるんです。逆にその方が面白くなるんですよね。普通ならNGになるシーンも活かしてますよ」
『トリック』チームは長いつきあいだけあって、現場の雰囲気もすごくよさそう。
「そうですね、“帰ってきたな”という感じがありますよ。大変ですけど、やっぱり楽しいですね」
大変なところとは?
「まず寝れない(笑)。朝は大抵5時起き、毎日3時間睡眠が続いてますね。それでも楽しいから、気力も体力も続くんですよ」
それでは、阿部さんから『トリック』の見どころを。
「相変わらずの『トリック』です。上田が新しい本を出版していたりと多少の変化はありますけど、山田は相変わらず安アパートに住んでます。上田が山田によく“貧乳”と言いますけど、女性も怒らず見てください(笑)」
武道歴10年。体を動かさないと調子が悪い
上田と同じくナゾな空気を持つ阿部さんに、プライベートについても聞いちゃおう。オフはどうやって過ごしてます?
「買い物ですね。最近は洋服をよく買ってます。あとは10年以上通っているスポーツクラブ。少しでも時間が空けば、スポーツクラブに行ってます。いい気分転換になるし、体を動かすとストレス発散にもなりますから。運動してないと、どれだけ休みがあってもストレスがぬけない。一日寝ていたりすると、逆に具合が悪くなってしまうんです」
特に好きな運動は?
「武道ですね。忙しくて半年くらい行けてないんですけど、道場に通ってました。居合、殺陣、柔術、棒術……、10年くらいやってますね。武道を『トリック』に活かすこともありますよ」
一方、最近気になることは?
「地震ですね(即答)。最近、テレビで地震のことばかりやってるから、つい気になるんですよ。一応、“もうすぐ来るかもな”という心構えと、懐中電灯とラジオは用意してあります」
う〜ん、意外なお答え(笑)。やっぱり阿部さんって、どこか読めない人だなぁ……。では最後に、'04 年への抱負を語っていただきましょう!
「来年は蜷川(幸雄)先生の舞台『近松心中物語』があるんですよ。総勢80人くらい出演者がいる舞台なので、今から緊張してます。
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