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フジテレビ系 毎週火曜 夜10:00〜
『アルジャーノンに花束を』で知的障害者から天才に変化する難役・ハルを演じるユースケさん。原作が世界的名作というプレッシャーをはねのけて、人一倍気合いが入っているようでした。
 
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●アルジャーノンに花束を
ユースケ・サンタマリア 撮影/柏原力
演じられて嬉しい役。アドレナリン大放出中です
 『アルジャーノンに花束を』がドラマ化されると聞いて、驚いた人も多いのでは。世界的に有名なこの作品、「読んで泣いた」という人の数もハンパじゃないはず。ユースケさんも読んでたのかな?
 「3年くらい前に本屋で買って、ずっと本棚にはあったんですけど……、そのまま読まずに置いてあったんですよね(笑)。ドラマ化するにあたって読んでみたら、スゴイ話で。泣きはしませんでしたが、ものすごいショックを受けましたね。あまりに悲しい話で……」
 知的障害者の主人公が手術を受け、天才になってしまう。そして待ち受ける悲劇的な結末。読み終わった後に深く考えさせられる物語なのだ。
 「だからこそ、“これをオレが演るのかよ!”と思ってね。でもね、きっとたくさんの役者さんが、このハル役を演ってみたいと思っているのかもしれない。そんな役を僕が演じられるなんて嬉しいですよ。思い入れの強い人が多い作品だけにプレッシャーはあるんですが、プロデューサーや脚本の岡田(惠和)さんと“頑張りましょう”と気合いを入れましたよ。もうね、燃え上がっております! 毎日アドレナリンを出してますね(笑)」
 ユースケさんが演じるハルは、最初は純粋無垢な人間。途中から頭の切れる人間と、まるで別人のように変化する難しい役。演じるのは大変そう。
 「もうね、すべてのシーンが山場ですよ。今までのドラマは“このシーンはそんなに考えなくてもできそうだな”と思える場面があったんですよ。今回は1話から11話まで、どのシーンも深く考えないと演じられないんです。ハルが変化していくことによって、周囲も変化していくワケで、つまりハルの変化がドラマの鍵となりますからね。この役を演じ遂げたときには、何かを得てるんじゃないでしょうか。いつも、“100%……、いや120%の力よ、出ろ!”と思いながら演ってます(笑)」
 変化してゆくハルのなかで、唯一変わらないものは?
 「簡単に言うとかわゆさですよね(笑)。純真さと言うか、無垢さと言うか。ハルは真っ白な画用紙のような存在ですから。子犬や赤ちゃんみたいなんです。一方の僕は老け顔ですからねぇ(笑)。でも、可愛くないとこの役は成立しないな、と思って。いつも以上にワンちゃんや小さな子供を観察してしまうんですけど、この目はできないなぁと思っちゃいますね」

息抜きしてても、つい役のことを考えてる

 シリアスなドラマなだけに、現場の雰囲気も重かったり……?
 「いや、現場は楽しいですよ。いいドラマは現場のムードがよくないとできないですから。相手役の(菅野)美穂ちゃんとは、お芝居での共演は初めてなんですけど、雑誌で対談をしたことがあるんです。そのときに“話しやすい人だな”と感じてたんですよ。美穂ちゃんは女優として“すごくいいな”と思っていたので、共演できて嬉しいですね。今回、一緒に仕事ができて運命的なもの……、いやさだめを感じますね(笑)。美穂ちゃん、そして今回のスタッフのことはすごく信頼しています」
 これだけ全力投球していると、いつも緊張していそう。そんなユースケさんの息抜きとは?
 「あまりにいつも緊張してるから、風呂や漫画、バカな映画が息抜きですね。映画を観るときって、モードがあるじゃないですか。“今は人生を考えさせられる映画が観たい”とか。現在、僕の脳内テンションは『アルジャーノン』にすべて使っているので、息抜きはそれをクールダウンさせるものになっちゃいますね。いつもならお風呂は本を持ち込んで半身浴してるんですけど、今は何も読まず、20分くらいボーッとしてます。それでも、つい考えてしまうんですが。あとは健康に気を遣うくらい。青竹を踏んでますよ!(笑)」
 では最後に、メッセージを。
 「まずはドラマとして『アルジャーノンに花束を』を楽しんでほしいですね。原作を読んでない方は楽しめると思うし、読んだ方も原作より面白くなってる場面がたくさんあるので、楽しんでもらえると思ってます。そして、このドラマを見終えたとき、いろんなことを考えると思います。僕自身、考えてますし……うまく言えないなぁ。美穂ちゃんならうまく言ってくれるんだろうな(笑)」

取材・文/篠崎美緒

YUSUKE SANTAMARIA●1971年3月12日、大分県生まれ。B型。『BINGO BONGO』のボーカルとしてデビュー。現在はドラマの他『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)、『いま何待ち?』(フジテレビ系)で活躍中。
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