6年分の名曲をパッケージしたラヴソング集
ViVi Musicインタビュー最多出場を誇るゴスペラーズ。今年活動歴7年目となる彼らがシングル『永遠に』『ひとり』の大ヒットでついにブレイクしたことは、実に喜ばしいことだ。
美しいア・カペラ、見事なハーモニー、それが5人の魅力だろう。
村上「今の状況? そりゃあ喜んでますが、有頂天にはなってませんよ(笑)」
安岡「慌てふためいたり、変にプレッシャーもないしね。ただ、今まで自分達がやってきたことは正しかったんだな、という思いは強くしました。僕らの成長の過程に今があるんだな、ともね」
北山「僕らの活動を、今のタイミングでみんなが受け入れてくれて。ア・カペラでシングルが出せてヒットしたことも成果だし、痛快ですよ。ただし、みんながこのまま受け入れ続けてくれるか、2曲がたまたまなのかはわからない(笑)。でも、けっして守りに入るつもりはないし、よりよい物を作っていくだけです」
スタンスは何も変わらないし、活動の行方に大きく影響を受けるわけでもない。6年間で培った確固たる自信ゆえのことだろう。
でも、遅れてファンとなった人には空白の時間が辛いはず。彼らの過去の作品も聴いてみたいでしょ? そんなアナタの必須アイテムがこれ。6月6日発売のラヴソング・コレクション盤『Love
Notes』だ。
黒沢「今までもいっぱいいい曲があるんだけど、一枚一枚さかのぼるのは大変だものね。もっとゴスペラーズのラヴバラードを聴きたい! というご希望にお応えするセレクション・アルバムです」
村上「『永遠に』『ひとり』を聴いて、涙した人もいっぱいいるわけで。どうせなら50分泣いてもらって、明日から元気になってもらいたいなと。家に帰ってメイクを落としてから聴いてほしいな」
黒沢「デートの前でもいいよね」
北山「メイクしながら、これからのデートを思い描いてね」
TPOはご自由に。珠玉のラヴバラード達が世界に浸らせてくれること間違いなしだ。
僕らの音の記録が「再入門編」となるように
安岡「相手に伝わらないラヴソングなんて、意味がない。僕らは5人の声を合わせ、万人に向けて歌っているわけだけど、つねに心掛けてるのは、パーソナルに響いていく歌でありたいということ。一人の男が一人の女性に向かって歌っている。そんな風に感じてもらえるようにね」
その通り、ダイレクトにジンとくる曲ばかり。おまけに彼らは憎いのだ。「ラヴソングには、聴き手をいい男、いい女にしてくれるマジックがある。そんなマジックを起こす歌を作り、歌うのが僕らの仕事だ」って。彼らの放った最新版の魔法が『Love
Notes』。文句なく効きます!
安岡「ラヴという言葉は何となく使いたくて。ノートは音符。僕らの音楽にはいろんな愛の音が集まってるから、複数形でラヴ・ノーツ。語感からはノートブック的なイメージもあるよね」
6年間の彼らの軌跡も音符と交錯して記されているのだ。
酒井「そういう意味で記録″という意味も持たせて。ゴスペラーズの再入門編ですね」
村上「まあ、僕らの気持ちはどうあれ、みんなにとってはまさしく新作だから。結果的にはね」
黒沢「デビュー曲『Promise』から収録してるけど、初めて聴くって人も多いだろうな」
酒井「ラヴソングばかりのCDが欲しい、ずっとかけていたい。そういう時には『こちら、コースメニューでございます』(笑)。道具というか、便利なお役立ちツールになると思いますよ」
フルコースの堪能後、デザートにぜひお薦めしたいのが、彼らの強力ライブ。夏のツアーだ。ラストステージが武道館というのも、ビッグになった証拠だなぁ。
黒沢「会場も大きくなって、気合は入りますね」
村上「武道館まで行けたってことは素直に嬉しいです。ライブハウス時代から応援してくれてきたファンのコ達も一緒に喜んでくれると思うし、当日はすごくいい気分になれるんじゃないかな」
アルバム、ツアーと彼らに時代が追いついた絶好の状況で、その力を存分に発揮して欲しい。
黒沢「甘えず、スタンスは変えず、頑張っていきますよ」
村上「何も変わらないぞ! と毎日一度は言うようにして……」
黒沢「……それが変わってんだろ(笑)」
取材・文/山下由美子
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