あれは結婚式の日取りも決まって、もうすぐ主婦の仲間入りだというときのことです。実は私はお味噌汁もまともに作れない料理音痴でした。デートの時のお弁当も母に任せっきり。それを「朝5時に起きて作った」と言って彼に食べさせていたのです。そんな嘘つきに天罰が下りました。彼の部屋で引っ越しの準備をしていたら突然、学生時代の親友が訪ねてきたのです。思い出話に花が咲いて、そろそろ夕食の時間帯に。当然、私は外食か店屋物と思っていたのですが、彼が「そうだ! あのおいしいハンバーグ、コイツに食べさせてやってよ」と言い出し、顔面 蒼白。あのハンバーグというのは、一人暮らしの彼のために母が作って持たせてくれたもの。もちろん私には作れません。結局、道具がないとかキッチンが狭いとか理由を並べて作りませんでしたが、もう料理ができないのはバレバレ。私だけでなく、夫にも恥をかかせてしまった苦い思い出です。
(東京都・かなっぺ・27歳)