マンガ「なべ」
先輩主婦の腕前を! と、豆腐を切るのに見栄張ったばかりに……

 主人の会社の後輩夫妻が家に遊びにきました。奥さんはまだ23歳で、初々しい感じ。料理なんかもまだ勉強中とかで、お鍋の準備を一緒にしてくれたんですが、「うわー、手際がいい。さすがですね」とやたらと私のことを褒めるんです。「慣れよ。これくらい、すぐにできるようになるわよ」と答えながらも、少し得意気。いいところを見せようと思ったのが間違いでした。野菜を切り終えた後、豆腐を手のひらにのせて包丁で切ろうとしたんです。いつもはそんなことしないで、まな板の上で四角に切って入れてるのに……。やめときゃよかったのよねえ。豆腐に包丁を入れた瞬間、あっ! サッと切ろうとして、力を入れて包丁を引いてしまった。手のひらを二分するように赤い血のラインがにじみ、やがて豆腐も血に染まってしまったのです。キャー! 新婚の奥さんは悲鳴をあげて固まってしまい、その後に出したお鍋も箸が進まなかったみたいでした。完全に調子に乗り過ぎ。しばらく治らなかった手のひらの傷を見るたび、見栄を張った自分が、あー、恥ずかしい。

(福岡県・会社員・29歳)


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