マンガ「タクヤ」

 夫が大切にしているクラシックカーのプラモデル。晩酌をチビチビやりながら、なでたり、横からのぞいたり、上から眺めたりするのが、至福の時のよう。いったい何が楽しいんだか……。 そんな思いでいつも見ていたからでもないんだけど、プラモデルのホコリ を掃除機で吸い取ろうとして、うっかり壊してしまったんです。まずい! 完璧に怒られる。下手をしたらぶたれるかもしれない。涙をみせたら、許してくれるかな……。とりあえず、夕飯は夫の大好物の海老フライとたこの酢の物、グラタンまで付けて、帰りを待つことに。なんて切り出そうかとアレコレ考えていたのですが、帰宅した夫の顔を見た途端、口から出たのは「タクヤがね、椅子に乗ってチェストの上のプラモデルをいじったらしくて……」という思いもかけない言葉。そこまでいうと、後はウソがペラペラ。「私がちゃんと見てなくて、ごめんなさいね」とまだろくに口もきけない1歳半の息子のせいにしてしまったのです。夫はショックのようでしたが「しょうがないなあ」で一件落着。ホッと胸をなでおろしました。タクヤ、こんなママで、ごめんね。

(広島県・主婦・29歳)


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