人妻の無邪気ともいえる不倫を描いた林真理子さんの話題の小説、『不機嫌な果
実』を買って、読みました。「こんなにうまくいくはずないでしょうが」と反発を覚えながらも、読み耽ってしまうほどハマってしまったんです。内容が内容なので、嫉妬深い夫の目を盗んでの読書。その夜も、夫が寝たのを確かめてから、続きを
読んでいました。すると、夫が急にムクッと起きあがって「何を熱心に読んでんだよ」というや、さっと本を取り上げてパラパラとチェック。「おまえ、こんなの読んじゃって、欲求不満なのか? それとも不倫願望でもあるの?」と、まあ、ストレートにきいてくること。私は何もやましいことはないんだけど、心を見透かされたようで焦ってしまいました。夫は私の顔を見るでもなく「その三段腹と、丸々太った脚と、がっちりと頼り甲斐のある肩を見て、その気になるヤツはいないよね」と独り言のように呟いて、またグアーと爆睡に突入。寝ぼけながら、よくも人の欠点をそこまでズラズラ並べられるもんだわ! ムッとしたら眠気もふっ飛び、一気に読み終えてしまいました。
(岐阜県・会社員・33歳)
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