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「裏方見聞録」  
 

Graziaはファッションだけでなく、独自の視点でとらえたインタビューも、人気のページとなっています。記事となって読者のみなさまに読んでいただくまでに、担当編集者は多くの時間を、対象となる人物とともに過ごすことになります。ここでは、池ちゃんこと原田編集次長が、そうした取材の中で知り得た素敵な方々の、本誌では書けなかった素顔をお伝えしていきます。
日本に生まれたことを、誇りに思いたいなぁ!

Grazia8月号

 なんだか既に暑い日々が続きますがお元気でしたか? 今日は会社の大掃除で、もうぐったり。ああ、怠惰に暮らしたい……ずっとグータラ寝ていたい……なんて思いに「喝」を入れてくれそうなのが、今月の私の担当ページ、「この人たちの一喝! 女たちよ、ニッポン文化をどう心得る」でございます。

私、お茶もお華も日舞も、習ったことがありません。ニッポン文化、と聞くだけで、既に及び腰です。恥ずかしいけど箸使いも下手だし、マナーもなってない。いいのかなぁ? こんな私が取材に行って……と、ドキドキ向かったのが、『国家の品格』『世にも美しい日本語』などの名著を多数出された数学者・藤原正彦先生。そして室礼の山本三千子先生。料理家・土井善晴先生に、マナーデザイナー岩下宣子先生、江戸しぐさ提唱者の越川禮子先生。さてさてその成果は?!
結論。うはぁーー勉強になりました〜!!! たくさん取材しながら、ずっと気になってボディーブローのように効いてきたのは、昔、日本人が持っていた「思いやりの心」の大切さ。今、どんどんなくなっていませんか!?
たとえば、自分さえ良ければいい。他人とはあまり係わりたくない。――ずっとずっと競争社会で生きてきたからマヒしちゃったけれど、こういうのって、どうも、昔の日本じゃありえなかった発想のようですよ。人間としての誇り、品性、自分を律し、相手を気遣う心……。取材すればするほど、日本がかつて、ずっと大切にしてきた精神を思い出し、魅力を再認識し、日本に生まれて良かったなぁ、と思ってしまいました。いつも、外国に生まれてたらもっと自由で、英語もぺらぺらでいいのに、と外人さんを密かに羨んでいた、この私が! 日本の伝統、風習。ものすごく素敵ですよ! 今回の取材で、ちゃんと新渡戸稲造の『武士道』読みたくなってきました。今度の夏休みは、日本の古典文学をたっぷり読んで、日本人としての誇り、取り戻してみます。あなたもどうですか。 

そしてどうしても書きたかった、もう1本。好評連載『ニッポンビューティ 21世紀への伝言』、今月は連載始まってかれこれ3年になりますが、ついに最年長の方、登場!! 97歳の講演家・森岡まさ子さんです。広島在住の森岡さんは、私が生まれるずっと前、昭和34年に広島県初の民間ユースホステル「MGユースホステル」を開設。日本はもとより世界中から30万人以上の方が森岡さんの飛び切りの笑顔に会うために訪れ、「森岡ママ」と慕われている人なんです。『森岡ママは今日も笑顔で丘の上』という本も出されていますが、その表紙の写真の、何とも魅力溢れる笑顔に会いたくて、私も行ってきました、広島まで! ――広島空港から車で1時間。どんどん畑と山道を抜け、小さな道の丘の上にあったのがMGユース。ええっ、こんな(すいません)交通の便の悪いところに、本当に30万人以上の方が来たの…? と思いながら到着したら……
「おかえり〜〜〜! よく来たねぇ〜〜〜!!」って、本当に、もうずっと前から大好きだったお婆ちゃまに会ったような、ものすごい懐かしく温かいオーラで、どーーんといらしたのが森岡ママなんです。もう、第一印象、というか、いきなり私はママに恋に落ちました。すごい。一緒にいるだけで元気になる! 嬉しくなる!! 
ママの笑顔はとにかく可愛らしくて。歩くのも速くて、声も大きくて。外国の方がいらしたら、その国の言葉で挨拶するんだよ、たとえばね、って、何カ国語も喋るんです。聴けば、81歳の時にはアメリカで英語スピーチを即興でしたとのこと。なんて才能でしょう! 97年の、まさに破天荒な半生は、ここではもちろん書き切れません。今回の連載ページでも書き切れていません。でも、97歳で、こんなにも素晴らしい笑顔で、魅力たっぷりに生きていらっしゃる方がいることを、どうぞ本誌でご覧下さい。ちなみにママのお得意の言葉は「すぐすれば、すぐすむ」。お礼状も片づけもなんでも、すぐやれば、すぐ済む。全くもって、ものすごい納得! さすが人生の知恵者、大先輩! あなたも元気をもらいたくなったら、どうぞMGユースへいらしてみてください。素敵な内装の可愛いユースですよ。うん、日本に生まれてホントに良かった。いつでも広島に行けますからね。

くぅ〜〜森岡ママのこと書いてたら、ママのあの声、笑顔、沢山手をつないだあの手の温もりが思い出されて、今すぐまた、MGユースに行きたくなってきた! 矢野温泉もあるから、温泉だって楽しめちゃう。ちなみに森岡ママは、97歳の今も、講演のオファーがたくさん来て(戦争と平和、長寿の秘訣、教育問題など、テーマは多彩です)、全国を飛び回っています。なので、せっかく行っても会えないこともしばしば。「だからこそ、会えたとき、余計嬉しいんだよね〜」って、常連客の皆さん、言ってらっしゃるそうです。会えるかどうかは、あなたの強運次第ですよ!
池ちゃんの近況
今月はまた、舞台観劇再開モードに! 週3回走って、舞台見てると、とにかくバタバタしっぱなしです(でも痩せないの…)。今月観たのは劇団四季の『ウィキッド』――すごい!! ものすごく良くできた脚本。これを観たら、「オズの魔法使い」が、全く新鮮に感じられるはず。あとやはり四季の『ジーザス・クライスト・スーパースター』――これは、私の大好きな作品だから、もう観て当然。面白かった! あとはコクーン歌舞伎!! すごいなぁぁぁぁ……、ホントにみんな巧すぎます。もう見惚れた……
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