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「最初から最後まで、目が離せず、ラストシーンではボロボロ泣いてしまいました。何度でも観たい映画です!」
今月の千絵さんは、少し興奮ぎみ。その理由は、公開中(本誌掲載時)の映画『ミリオンダラー・ベイビー』だ。
ご覧になっていない方のために、簡単にストーリーを紹介すると。
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小・中・高校と千絵さんの生活の中心にあったバレーボール。『ミリオンダラー・ベイビー』で描かれた師弟愛は、彼女の選手時代を彷彿させた。『ミリオンダラー・ベイビー』(2005年5月公開作品)ポニーキャニオンよりDVD発売中。 |
トレーラー育ちの不遇な人生の中で誇れるものはボクシングの才能だけという主人公マギー(H・スワンク)は、名トレーナーのフランキー(C・イーストウッド)のジムに入会する。彼の指導のもと、ボクシングの才能が開花した彼女はまたたく間にチャンピオンの座を狙うまでに成長。しかし、ふたりには過酷な運命が待ち構えていた……。
根底にアメリカが抱える人種差別や貧富格差の問題などを含みつつ、家族愛や師弟愛、そして生きる意味を問う深い作品だ。
「主人公とトレーナーの関係に感動しました。トレーナーには厳しさの中に深い愛情がある。主人公には、それを受け止めて、真っ直ぐについていくひたむきさがある。ふたりがだんだんと親子にも似た絆で結ばれていく様子が、心に沁みました。私の経験とは比べ物にならないけれど、学生時代にバレーボールに打ち込んでいた頃を思い出して、あのとき、私たちのチームのコーチも厳しかったけれど、とても愛情ある人だったな、って。当時の私はバレーボールがすべてで、ほんと、この映画の主人公のようだったんですよね。久しぶりにコーチに会いたくなりました」
自らの経験にダブって、何かに打ち込む人とそれを支える人の関係に心を打たれたと言う。
「そして、もうひとつ感動したのが主人公の家族への愛情。ボクシングは命をかけるスポーツで、その分、賞金も大きい。でも、彼女はそれを決して自分のためには使わないんです。貧しい家族のために使おうとする。あのシーンでもうだめ、泣きそうになってしまいました。自分だけが幸せでも幸せじゃない。家族や自分を支えてくれる人すべてが幸せで、初めて本当の幸せを感じるんですよね。その気持ちがとてもよくわかりました」
映画の中では、主人公のその愛は、家族に受け入れられたとは言い難いが、それでも千絵さんが感じた『幸せの法則』は、すべての人に共通することだ。
そして何より、千絵さんが共感を覚えたのが、主人公のボクシングへの真摯な取り組み。
「ひとつのことに真っ直ぐに向かっていく姿は本当に美しいと思いました。目標が見えているって、素晴らしい。どんな職業にも通じることですが、目標に向かって、できる限りの努力をする。不器用でも、希望を失わずにストイックに自分を追い詰めていく姿には、心から感銘を受けました。彼女と比べるのはおこがましいけれど、もしも、私が彼女の立場だったら、きっと私も同じように、生きていただろうなって。生きていくって、そういうことだなって思ったんです。生きる意味を教えてくれる映画。読者の皆さんにもぜひ、観ていただきたい作品です」 |