 |


「妊娠、出産の話? そのテーマなら話すことは山ほどあります」
笑顔で今月のテーマを提案してくれた千絵さん。何度聞いても、とてもママには見えない千絵さんだが、本誌でもお馴染み、娘のルチアちゃんを出産したのが、7年前のこと。
|
 |
 |
 |


ルチアちゃんが7歳になる今も、『ルチアちゃん関係のもの』は、たったのひとつでも処分することができない千絵さん。数え切れないほどの写真も、大切な宝物だ。 |
「お腹が大きくなってくると、ものすごく動くんです。元気な子なんだなぁと思って、毎日“早く生まれてきてね”“早く会いたいよ”と話しかけていました」
妊娠して、仕事も控え、食べ物にも気を遣ったという千絵さん。自然食品を中心に、栄養価の高い豚汁をよく食べていたという。
「それでも、妊娠中は自分が母親になったという意識がありませんでした。出産して、自分の体から娘が出てきて初めて“あぁ、母親になったんだなぁ”と実感したんです」
出産の感動はひとしおだったが、生まれるまでは、まさに大騒動。思い出すと冷や汗が出るほどの大騒ぎの出産だったらしい。
「なにしろ痛くて、少しでも早く産みたくて、自ら分娩室に行ってしまったんです。誰にも指示をされていないのに、ベルトに足まで入れて(笑)。看護師さんには“もっと強く腰を擦ってほしい”だの“手を握ってほしい”だの、わがまま放題。痛い、痛いと大声も出していたみたいです」
なにしろ出産後、千絵さんの手にはあちこちにボールペンの跡! どうやら痛みに堪えかねて暴れる千絵さんを、羽交い締めにした看護師さんの胸元から出ているボールペンが、千絵さんの手にたくさんの跡をつけたらしい。
「失神するほどの状況だったのに、お医者様に言わせると安産だったらしいです。産声を聞いた瞬間は感動して思わず涙が。出産後、最初の台詞? “元気な赤ちゃんですか?”でした(笑)」
出産後、入院していた1週間は千絵さんとルチアちゃんの蜜月期。何時間、眺めていても飽きない娘の頬に、何度も何度もキスをした。
「おっぱいをあげると“ごっくん、ごっくん”と喉を鳴らして、美味しそうに飲むんです。あぁ、元気に生まれてきたんだなぁ。無事に生まれてきてくれて本当にありがとうって、おっぱいをあげながら、何度も思いました」
出産後、間もなく仕事を再開した際にも、ルチアちゃんのミルクタイムには胸が張る。そればかりではなく、ふと 「どうしてるかなぁ」とルチアちゃんを思い出すだけで、胸がパンパンに。
「不思議ですよね。母と子にだけ通じるテレパシーがきっとあるんだと思います。私の母は粉ミルク併用のほうが、私が留守をするときに安心だから、とアドバイスしてくれたのですが、母乳の出もよかったし、断乳までずっと母乳で育てました」
授乳に夜泣き。体力的には厳しかったが「いま思い出せば幸せな時間だった」と千絵さん。
「出産するときは、あまりの痛みに“もう二度と子供は産まない”と誓ったのに、いまはまた赤ちゃんを抱きたいなぁと思う。母親って不思議ですね」 |