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熊沢千絵マイ・ストーリー
1週間のフランス滞在でフランスが大好きになりました
「フランスに行く前は、フランス人はとっつきにくい、という話を聞いていたので、心配をしていたのですが、行ってみたら、会う人会う人がフレンドリーで、優しい人ばかり。すぐにフランスが大好きになりました」
 今月号で紹介されているフランスロケで、初フランスを体験した千絵さん。

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熊沢千絵マイ・ストーリー

撮影のオフタイムにはノミの市やギー・ブルダンの写真展に。ノミの市ではアンティークのリングとブレスレットを購入。「気に入ったピアスもあったのですが、ちょっと贅沢かなって。迷いに迷って、次の楽しみに取っておきました」
 アジアが大好きな千絵さんにとって、フランスでは、見るものすべてが新鮮で、新たな発見だったようだ。
「すべてがゆったりと落ち着いている。でも、重すぎるわけではないんです。歴史を感じる重厚な建物が多いのに、決して古めかしくないし、道行く人もみんな、オシャレでナチュラル。年相応のオシャレを気負いなく楽しんでいて、年を取った人たちも、堂々と胸を張って、カラフルなファッションで颯爽と歩いている。日本だったら、ある年齢以降は地味になる人が多いのに、大人だからこそ明るい色を着る、それっていいなぁと思いました」
 そして、もうひとつ。フランスといえば、食! 食いしん坊な千絵さんにとって、フランスは美味しい国でもあったようだ。
「朝の焼きたてのパンは本当に美味しかったぁ! それに6種類くらいのジャムがついてくるんです。たっぷりのミルクティとパン。こんなにゆったりと朝食を取るなんて、とても贅沢で、優雅な気持ちになりました」
 モデルという仕事がら、日本にいるときは、ダイエットにも気を遣うけれど、フランスでは、「ダイエットのことはしばし忘れようと思った」と笑う。
「食事は思ったよりヘルシー。野菜がたっぷり出てきて、どれも新鮮で美味しいからいっぱい食べてしまいました。でも、不思議と太らなくて、帰国後、友達には“顔が小さくなったんじゃない?”って言われたんですよ」
 フランスを語るときの千絵さんには、笑顔が絶えない。次から次へとさまざまなシーンを思い出して、話しても話しても話したりない様子。
「ある人がおっしゃっていたんです。
“パリは子どもを育てるのにいいところよ”って。街のあちこちで走り回っている子どもたちの笑顔を見ていたら、本当に子育てにいい場所だなぁと思いました。いまの東京では、なかなか見られない光景だから。子どもたちだけでなく、みんなが幸せそう。たとえば、子どもを連れたご夫婦が、信号待ちでさりげなくキスしたりしてる。うわぁ、いいなぁ! って」
 フランスにいると、大人っていいなぁと思う。大人の遊び場がたくさんあって、大人でないと入れない楽しい場所がいっぱいあることも、千絵さんを驚かせた。
「夜の街には若者があまりいない。美味しいレストランも大人だけ。日本と違って、この国では、大人であることがとても意味のあることなんだと思いました。フランスでは多くのことに刺激を受けて、そのすべてが自分のプラスになりました。話していたら、また、行きたくなっちゃった(笑)」
※この記事は2004年Grazia12月号に掲載されたものです。
illustration by Miyagi Yukari
text by Ikeno Sachiko