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熊沢千絵マイ・ストーリー
幸せな仕事が熊沢千絵をつくる
 「仕事を始めた14歳のときから今まで、ずっと『仕事を続けていきたい』と思ってきました」
 と言う千絵ちゃん。
 「だって、嬉しいじゃないですか。大人の人たちが、ちゃんと私を認めてくれて、私のために動いてくれて、どうやって私を表現するかを一生懸命に考えてくれて。そういうのって、すっごく、シアワセなことだから」
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熊沢千絵マイ・ストーリー

上の写真は、初めての海外撮影となったインドネシアでのオフショット。上半身裸のアジアをイメージさせるポスターは、当時話題となった。 
ロケ地の茶畑には蚊がいっぱいで、蚊取り線香を焚きながら
頑張った撮影も、18歳のいい思い出。
「最初は自分のポスターを見ると、すごく不思議な気分でした」
  今年でデビュー14年目。その間、彼女は一度も仕事を辞めたいと思ったことがない。実際、妊娠・出産前後の3年弱を除いて、休まずに仕事を続けた。
 「私を使いたいと思ってくださる方がいる。そのことが本当に嬉しいんです。それに、気持ちの通じるスタッフと一緒に仕事ができることは、何よりもシアワセ」
 撮影現場でも、常に“場”の空気を大切にする。ふと見ると、ヘアメイクのスタッフと世間話をしながら、一緒にドライヤーを片付けたりしている。
 「気持ちの優しいイイ人たちと仕事をするのは、本当に楽しい。人間として大好きな人たちと仕事をいっしょにすると、それが嬉しくて、自然に自分の心が解放されて、いい作品ができるの。そういうとき、仕事をしていて、本当に良かったって思うんです」
 バレーボールに夢中だった中学生時代、最初にこの仕事に誘われて「ありがたい」と思った気持ちを、真っ直ぐつなげて、いまの熊沢千絵がいる。
 「グラツィアの表紙の話もすっごく、嬉しかった。即、やりたい! と思いました。近くのコンビニでグラツィアを見て、もうすぐこの表紙が私になるんだなぁ、ウキウキって……」
 そんな千絵ちゃんの喜びは、周りにも伝染して、ひとり娘のルチアちゃんにまで
 「良かったねぇ、太らないでね」
 と言われた、と笑う。
 「二重顎とか、ウエストのくびれが気になって、ダイエットもしたし、エステにも1回だけだけど、行きました。(初回の表紙撮影)前日なんて、いよいよ明日だよん、嬉しいなっ、嬉しいなって、お風呂もいつもなら15分くらいしか入らないのに、1時間くらい入って、念入りにパックしたんですよ」
 こうして記念すべき熊沢千絵・第1回目の表紙(2003年10月号)は完成した。
 「でも、写真って不思議。ほんと、出ますよね、そのときの心の状態が。たとえばイヤなことがあったとするじゃないですか。それでも、キレイな洋服着せてもらって、キレイにお化粧してもらって、ポーズもちゃんととって、もちろん笑ってる。だけどでき上がった写真を見ると、ああ、もう私ヤバイ、ダメだ、って思う。イケてない自分の心が、きちんと写真に出ているんです」
 さて。今月の千絵ちゃんの表紙は、皆さんにどう映るだろうか。
 「いまはもう、楽しくて、気持ちよくて。その気持ちがそのまま表現できればいいなと思っています」
 熊沢千絵は、自分を成長させながら、真っ直ぐに仕事に取り組みたいと考えるワーキングウーマンでもある。
※この記事は2003年Grazia12月号に掲載されたものです。
illustration by Miyagi Yukari
text by Ikeno Sachiko