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どんな苦しみも乗り越える。そんな力を秘めた女たちへの人間賛歌
スペインが誇る鬼才ペドロ・アルモドバル監督の今回のテーマは、普遍的な母性愛。自身の故郷であるラ・マンチャを舞台に、母、2人の娘、孫娘、伯母、隣人という6人の女のドラマが繰り広げられる。火事で死んだはずの母と、今や自分も母となった娘が、それぞれ長年隠し続けてきた秘密。終盤で明かされる2つの秘密の凄惨さにたじろぎつつも、それゆえに彼女たちの美しさや明るさが一段と輝いて見えてくる。ペネロペ・クルス演じるヒロインが、母への想いを胸にタンゴの名曲を歌い上げるシーンは圧巻。
監督・脚本/ペドロ・アルモドバル『トーク・トゥ・ハー』 ●TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国東宝洋画系にて公開中 |
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愛と真剣に格闘する姿がかわいい 大人のロマンティック・コメディ
“出会いと恋”を皮切りに、結婚後の夫婦の“危機”“浮気”そして“別離”……人生における恋愛の4つの局面を、4カップルのエピソードで綴ったラブストーリーだ。イタリア人は情熱的で恋愛上級者の印象が強いだけに、登場人物たち全員がクヨクヨ悩んだり、ジタバタあがいたりする格好悪い姿が意外だが、これが本国イタリアで大ヒット。描かれている出来事が、それだけ身近で共感を呼んだからだろう。伝統のイタリア式喜劇へのオマージュも込められ、円熟味のある俳優陣の軽やかな演技が楽しめる。
出演/ジャスミン・トリンカ『息子の部屋』、マルゲリータ・ブイ ●7月中旬よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開 |
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他人同士である男女が
2人で生きることの難しさと愛おしさ
友人の結婚式に出席するため、パリへやってきた結婚15年になる夫婦。理想のカップルと見られる彼らだが、実は離婚することを決めていて……。デビュー以来、男女の関係を描き続ける諏訪敦彦監督が、全編フランス語の映画に挑戦した。あらすじだけ用意し、あとは俳優やスタッフとの即興によって作り上げられた夫婦のやりとりは、胸が苦しくなるほどリアルでスリリング。愛が消えたわけではないが、修復不能に見える夫婦の結末は? 主演俳優2人が決めたラストシーンに、言葉にならない感動が押し寄せる。
監督・構成/諏訪敦彦 出演/ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ『ふたりの5つの分かれ路』 ●新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開中 |
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