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9人の女優たちが魅せる
陰影に富んだ人生の断片
ノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスの息子ロドリゴ・ガルシアが綴る、珠玉のオムニバス。さまざまな境遇に置かれた9人の女性を主人公にした9つのエピソードを、それぞれ10分ほどのスケッチで描く手腕にも、一段と磨きがかかった。スクリーンに映し出されるのは日常の生活をかすかに切り取った瞬間だけなのに、彼女たちのこれまでの人生そのものが、心の痛みや葛藤、喜びをも含めて浮かび上がってくる。ホリー・ハンターやグレン・クローズといったアメリカを代表する女優陣の成熟した演技が胸にしみる。
監督/ロドリゴ・ガルシア『彼女を見ればわかること』 出演/キャシー・ベイカー●Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次公開中
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異文化のぶつかり合いを
鮮やかに描く愛と家族の物語
エグゼクティブとして成功を収めた優しい恋人を持つ、ニューヨークのキャリアウーマン。理想の結婚までもう目前と思われた彼女が、初めて招待された彼の両親の家で、自分にとっての本当の幸せに気づいていく。相手の家族を受け入れ、また自分が受け入れられるかどうかは、いつの時代も結婚における大事な要素。好感度大とは決して言えない神経質なヒロインを、人気TVシリーズ『SATC』のサラ・ジェシカ・パーカーが演じているのが新鮮だ。ダイアン・キートンはじめキャストのアンサンブルも絶妙。
出演/サラ・ジェシカ・パーカー『セックス・アンド・ザ・シティ』●7月15日よりシャンテシネほかにて全国順次公開 |
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みずみずしい映像で蘇る
アルプスの少女の世界
世界中で愛されてきたスイスの女流作家ヨハンナ・シュピリの原作、日本では74年にアニメ化もされた“アルプスの少女ハイジ”が実写映画になった。雄大な山々の四季、居心地よさそうな山小屋、フレッシュな山羊のチーズ……子供の頃に想像していた世界がそのまま目の前に広がり、アルプスの透き通った空気を吸い込んだような清々しい気分に。何不自由ない都会での豪華な生活よりも、家族の愛と大自然にかこまれたスローライフを恋しがるハイジの姿は、現代社会に生きる私たちにこそ強く訴えかけるはず。
出演/エマ・ボルジャー『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』● 7月中旬より恵比寿ガーデンシネマほかにて全国順次公開 |
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