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ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー来日会見レポート



 ハリウッドを代表するスーパースターのブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが、初めて競演を果たしたアクション・コメディ『Mr.&Mrs.スミス』。二人そろって過去の出演作の興行成績を上回る数字をマークし、全米総興収でも歴代No.1記録を樹立するなど、華々しい話題いっぱいの作品だけれど、何よりファンの好奇心をくすぐったのは、今回の共演がきっかけでスタートした主演二人の交際の噂だと思う。

 二人はいまだに交際の事実を認めていないものの、ブラピはおしどり夫婦といわれた妻で女優のジェニファー・アニストンとの結婚を解消。オフの時間はいつもアンジーと彼女の2人の養子と仲良く過ごしている姿が目撃されている。今回の来日でも、アンジーの養子2人を伴って、同じプライベートジェットで成田空港に到着した。

 会見時には二人とも黒のニットとパンツスタイルで登場。(ちなみにアンジーはセオリーのカシミヤ・セーター、ジョセフのパンツ、カルティエのイヤリングというコーディネイト。)初共演の感想について、ブラピが「彼女はとても気難しい! スター気取りでやりにくい! ヘアメイクに時間がかかる! 態度がでかい! それに対してこちらで準備が必要!(笑)」と言えば、アンジーが「同感!(笑) こんなことを言われて、ここで彼をほめるのは気が引けるのですが、本当は楽しくて仕方がなかったです。特にファイト・シーンが楽しかった」と応えるなど、呼吸はぴったり。

KEIKOの今月公開のオススメ3本

『Mr.&Mrs.スミス』
『Mr.&Mrs.スミス』
 運命的な出会いから電撃結婚をしたジョン・スミス(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)。それから6年後、夫妻はリッチな生活を送りながらも、倦怠期に悩み、カップルでカウンセリングを受けるまでになっていた。傍目には幸せな夫婦に見えても、すれ違いばかり……実は二人はお互いに言えない秘密を抱えていた。彼らはそれぞれライバル関係にあるエージェントに属する凄腕の殺し屋同士だったのだ! ある日、ひょんなことから互いの素性を知ってしまった二人は、エージェントの掟に従って、壮絶な殺し合いを繰り広げる――。

監督 ダグ・リーマン
『ボーン・アイデンティティー』
出演 ブラッド・ピット『トロイ』
アンジェリーナ・ジョリー『トゥームレイダー』
ヴィンス・ボーン『サイコ』
配給 東宝東和
●日比谷スカラ座ほかにて全国拡大ロードショー中


 彼らが映画で演じるのは、お互いに“殺し屋”という職業を隠しつつ、6年にわたる結婚生活を続けてきた夫婦。素性がバレたことで、突然、二人が身を投じる殺し合いの凄まじさがブラックな笑いを誘う。

ブラッド「撮影に入る前に、二人で実弾を入れたプロ用の射撃トレーニングを受けました。このトレーニングは映画の比喩でもあり、結婚の比喩でもあります。相手が何をしているか、常に察知していなければなりません。アンジェリーナはとても射撃がうまいので、ライバル心が燃えました。でも勝負のシーンでは僕が僅差で勝ちました(笑)」

アンジェリーナ「家の中で戦うシーンでは私が勝ちました(笑)」

ブラッド「スミス夫妻の“スミス”という名前は、アメリカではありふれた名前です。日本でいうと、鈴木さん、佐藤さんですか? こうしたありふれた夫婦が互いに秘密を持ち、秘密がばれ、そしてお互い孤独な状態で任務をこなし、殺し合っていく。そういった中で、最初に出会ったときの気持ちがよみがえり、どうしてこの人と一緒になったのか、ということに改めて気づく。それがこの映画の一番のポイントです」

アンジェリーナ「カップルは時間を取ってお互いにどういう人間なのか、また自分たちがどういう関係なのかを探ってみるといいのではないでしょうか?」

 美しいプロポーション作りの秘訣は「4歳児の後を毎日追いかけること(笑)」、怖いものについては「親なので、子供の身に何か起こるのではないか、ということが一番怖いです」と語っていたアンジー。つい先日には、ブラピが、彼女の養子であるカンボジア出身の4歳のマドックス君と、エチオピア出身の10ヶ月のザハラちゃんの養父となる法的手続きを取っていることが明らかになった。周囲の喧騒をよそに、新しい家族の形をマイペースに作り続けている二人。ある意味、映画以上にドラマチックな彼らの私生活からも、しばらくは目が離せそうにない。
KEIKOの今月公開のオススメ3本
『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
家族愛と人生の再生を描く
知的なヒューマンドラマ


 『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督と主演女優グウィネス・パルトロウが7年ぶりにタッグを組んだ。精神のバランスを崩した天才数学者の父が亡くなり、それをきっかけに、自分の才能と人生を封印してしまった女性が立たされる運命の岐路。数々の賞に輝いてきた舞台の映画化だが、舞台版でも主演し、また実生活では最愛の父を亡くして間もないグウィネスが迫真の演技を見せてくれる。心を閉ざしていたヒロインが、他人と自分自身を信頼することで、絶望から再生へと飛翔する瞬間が清々しい。

監督/ジョン・マッデン 出演/グウィネス・パルトロウ、ホープ・デイヴィス●1月14日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にて公開
『プライドと偏見』
『プライドと偏見』
英国でのオール・ロケで
瑞々しく甦った永遠の名作


 イギリスの女流作家ジェーン・オースティンの代表作『高慢と偏見』が映画になった。女性に財産相続権がなかった18世紀末イギリスの上流社会を舞台に描かれる、繊細かつコミカルなラブストーリーだ。自立心に溢れたヒロインが、周囲の思惑や階級の壁に翻弄されながらも真実の愛を獲得するまでの物語は、200年以上の時を経た今でも私たちを幸せな気持ちにするパワー充分。“結婚”が人生を大きく左右するものであることは今も昔も変わらないだけに、真摯に思い悩む登場人物たちの姿が愛しく感じられる。

出演/キーラ・ナイトレイ、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレッシン『秘密と嘘』●1月14日より有楽座ほかにて全国順次公開
『タブロイド』
『タブロイド』
実際に起きた連続殺人事件を
モデルにした衝撃のサスペンス


 連続児童レイプ殺人犯“モンスター”を追うタブロイド番組の人気TVレポーターと、無実の罪で投獄された男。スクープ欲にとりつかれたレポーターは、相手が犯人ではないかと疑いを抱きつつ、男からのある取引に応じてしまう。殺人犯の姿が、私たちの想像する精神異常者ではなく、よき夫、よき父である善良な家庭人として描かれているところが何とも怖い。文化の異なる南米を舞台にしながら、児童を巻き込む犯罪やメディアの悪徳など、決して遠い国の物語とは思えないテーマに、最後まで釘付けになる。

出演/ジョン・レグイザモ『ムーラン・ルージュ』 ●1月21日よりVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズほかにて全国順次公開
Profile: 石塚圭子

フリーライター。Graziaをはじめ、女性誌各誌で活躍中。
映画コラムをはじめ、幅広くカルチャーコラムを手掛ける。わかりやすい解説と独自の鋭い視点には定評がある。