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ヒュー・グラント/来日会見レポート
噂のモーガン夫妻 作品情報
永遠のロマコメの王子が“結婚生活”をテーマにした新作で主演!

 50歳を目前にした今なお、オチャメでセクシーな“愛すべきダメ男”を軽やかに演じ続ける稀有な俳優ヒュー・グラント。観ているだけで私たちをいつもハッピーな気持ちにさせてくれる彼が、新作『噂のモーガン夫妻』のプロモーションのため、3年ぶり6度目の来日を果たした。『SATC』のサラ・ジェシカ・パーカーとタッグを組んで演じたのは、ニューヨーク在住のセレブ夫婦。夫の浮気発覚で、離婚寸前の仲になった夫婦が、もう一度、自分たちの愛を見つめ直していく大人のロマンティック・コメディだ。

「僕は基本的に、俳優という人種が嫌いなんだ。でもサラは女優というより、人間らしくて大好きだよ。とてもよく仕事をするし、精力的に動き回る人だ。この映画の撮影中、僕がしていたのは演技だけだけれど、彼女は演技をすると同時に、『セックス・アンド・ザ・シティ2』をプロデュースし、家族の面倒を見て、その上、秘密裏に双子までもうけていたんだから!(サラ・ジェシカ・パーカーは昨年6月に代理出産で双子の女の子の母となった)撮影現場では、ずっとBlackBerryスマートフォンでメールを打っていたよ。たぶん僕と演技をしている間も、カメラに映らないところで、やっていたんじゃないかな(笑)」
ヒュー・グラント/来日会見レポート
「噂のモーガン夫妻」
「噂のモーガン夫妻」
「噂のモーガン夫妻」

 そんな多忙なサラに本作への出演を決意させた理由は、やはり相手役がヒューだったから。サラいわく「ヒュー・グラントとロマンティック・コメディで共演するのは、多くの女優にとっての夢」。コミカルな演技で女性の共感を呼ぶサラと、ロマコメの貴公子ヒューとの絶妙な化学反応は、夫婦の関係の不可思議さをリアルに体現してくれる。

「正直なところ、僕自身、あまりロマコメのファンではないのに、なぜこんなに出演してしまったのかが不思議。僕は俳優としての役の幅が狭くて、ひとつのトーンでやっていくことしかできない。そのトーンというのが、軽いタッチのコメディなんだ。でも、こういう作品を書く人は少なくて、だいたいがロマコメになってしまう。決して情熱を持ってやっているジャンルではないけれど、唯一、僕ができるジャンルなんだ(苦笑)」

 英国人らしく、真剣な顔をして、どこまで本気で、どこからジョークかがよく分からない発言で笑わせる彼。記者会見中、インタビュアーからの「日本では『浮気は文化だ』と言った男性タレントがいますが……」という発言には興味津々の表情を見せた。
「日本に着いて、まだ半日しか経っていないけれど、僕への質問の半分が“浮気”についてなんだ。なぜそんな質問ばかりするのかと聞いたら、その人も『浮気は日本の文化だから』って説明してくれた。それってほんと? イギリスは違うよ。みんなセックスよりも、犬に興味を持っているからねぇ。でも……浮気は文化だというのは、たぶん真実なのかもしれない。フランスやイタリアもそう。密やかに、優雅におこなわれているから、決して口に出しては言わないけれど」

 笑いじわも魅力的な端正なルックスに、知性とユーモアのセンス。私生活でも独身を貫き、きっと毎日を気楽に華やかに過ごしているのだろうと思わせるが、実は、彼の素顔はすごくまじめで繊細。ここ数年は、映画撮影時に何度もパニック障害を起こし、俳優引退説もささやかれていた。日本でも引退の噂にショックを受けた人は多かったはず。

「日本の観客は、僕の映画に対して、僕に対して、常に親切で優しい。1987年の『モーリス』の頃は、誰も僕のことは好きじゃなかったのに、日本人女性だけは違った。ただの売れない役者だったのに、何百通ものファンレターが届いたんです。だから日本の女性に対して、心の中に大事な想いがあるし、日本の女性をとても大切にしています」

「仕事に関しては、本当に一緒に仕事をしたい監督は何人かいるけれど、彼らが僕とやりたいかは分からない。例えばマイク・リー監督のように、即興で映画を撮る人が好き。クリストファー・ゲストとも仕事をしてみたいし、デンマークでも何人か即興で映画を撮る監督がいる。とにかく即興で作り上げていくのが理想。俳優以外にやってみたいことと言えば、4年前から小説を書き始めたんだ。内容は説明しにくいけれど、ちょっとゆがんだ、不思議なコメディ。今80ページ書いたところで、それを書き終えることが目標かな」
ヒュー・グラント/来日会見レポート
「噂のモーガン夫妻」
 ヒューの人生もまだまだこれから。無理せず、マイペースに、表現者としての活動を続けて、いつまでも元気な姿を見せてほしい。私たちファンも応援しています!

「噂のモーガン夫妻」
「噂のモーガン夫妻」  やり手弁護士のポール・モーガン(ヒュー・グラント)と、不動産業で成功するメリル(サラ・ジェシカ・パーカー)は、ニューヨークに暮らすセレブ夫婦。しかし、ポールの浮気発覚後、彼らは3カ月間の別居生活を送っていた。そんなある日、話し合いのためのディナーの帰り道で、彼らは運悪く殺人事件の目撃者となってしまう。FBIからの“証人保護プログラム”により、身分を隠し、ワイオミング州の小さな町に送られるはめになった2人。大自然の中で暮らすうちに、彼らの関係にも徐々に変化が見え始めるが……。
監督・脚本:マーク・ローレンス『ラブソングができるまで』
出演:ヒュー・グラント『ノッティングヒルの恋人』
   サラ・ジェシカ・パーカー『セックス・アンド・ザ・シティ』
   サム・エリオット『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
   メアリー・スティーンバージェン『あなたは私の婿になる』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
● TOHOシネマズ有楽座ほかにて全国順次公開中
新作映画この3本!
『噂のモーガン夫妻』 『ニューヨーク,アイラブユー』 『NINE』
『噂のモーガン夫妻』 『ニューヨーク,アイラブユー』
©NY5,LLC-All Rights Reserved.
『NINE』
©2009 The Weinstein Company. All Rights Reserved.
長年一緒にいる夫婦の本音が満載 息づかいが伝わる等身大のN.Y. 新旧名女優たちの華麗なる競演
『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカーと、ロマコメの王子ヒュー・グラントが、不倫を機に離婚の危機を迎える夫婦役で共演。浮気という表面的な問題の裏側に、男女間での不妊や親になることに対する意識のギャップなどが隠されているところがリアルで親近感がわく。

●3月12日よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国順次公開
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エリアごとにドラマティックな表情を見せる街NYを舞台に、世界中から集まった11人の監督がそれぞれ“愛”をテーマにした短編を撮り、美しいアンサンブルラブストーリーに仕上げた。日本からは岩井俊二監督も参加。街の活気と、そこで暮らす人々のエネルギーが絶妙にシンクロしている様子が刺激的。

●TOHOシネマズシャンテほかにて全国順次公開中
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伝説のブロードウェイ・ミュージカルを『シカゴ』のロブ・マーシャル監督が映画化。主人公である世界的な映画監督を取り巻く7人の女を演じるのは、ニコール・キッドマンをはじめ、主演クラスの大スターばかり。華やかで色気あふれる彼女たちの存在感と歌声、ダンスの迫力に大満足できるはず。

●3月19日より丸の内ピカデリー1ほかにて全国順次公開
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Profile: 石塚圭子
フリーライター。Graziaをはじめ、女性誌各誌で活躍中。
映画コラムをはじめ、幅広くカルチャーコラムを手掛ける。わかりやすい解説と独自の鋭い視点には定評がある。
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