Grazi@
定期購読のお申し込みはこちらから女性誌ネットはこちら
Home
Interior
Food
Travel
Culture
Beauty
Fashion
Grazia Models
Backstage
今月のGrazia
Present&Info
Backstage Topへ
「裏方見聞録」  
 

Graziaはファッションだけでなく、独自の視点でとらえたインタビューも、人気のページとなっています。記事となって読者のみなさまに読んでいただくまでに、担当編集者は多くの時間を、対象となる人物とともに過ごすことになります。ここでは、池ちゃんこと原田副編集長が、そうした取材の中で知り得た素敵な方々の、本誌では書けなかった素顔をお伝えしていきます。
家族と幸せについて考えました
 ふーーー暑いですねぇ。お元気でお過ごしですか。夏休み、取れていますか?
暑いからと逃げてばかりいると、今月分を書く前に次号分に更新されちゃいそうなので、そろそろ今月号のお話を……
 9月号、私が担当しましたのは『家族の肖像』というモノクロページです。
家族。いつもずっと変わらず元気で、会えなくても心の中にいてくれるもの。ずっとずっとこのまま関係が続くもの……私はそう思っていました。

これは、永島家に取材に行ったときに見せて頂いた「永島カルタ」です。孫娘の牧子さんが小学生の時につくったもので、50音、すべてに、永島家の楽しいエピソードが一杯! これこそ、今の小学生の宿題にしたらいいのに!! と目から鱗が落ちました、ホントに。かるたをつくるうちに、きっと子供も「家族」について考えるはずですから。小学校の先生、ぜひお願い! 私も大人だけど、時間があったら作りたい〜!(撮影/藤谷清美)

 でも、最近のニュースを見てると、なぜこんなにも家族の間で殺人なんか起こってしまうんだろう!? とホントに信じられないことばかりで。そういえば、私がふと入ったお蕎麦やさんで、隣に、小学生くらいの男子2人の子供を連れたお母さんが座ったのですが、何も言わないまま座った途端、全員が下を向いて携帯メールやら携帯ゲームを始めてしまったんですよ。ずっと、一切の会話のないまま食事が始まって、とにかく無言。いやーーホント、驚きました。ねぇねぇ、それ、ホントに家族!? おかしくない!? 家族の食事ってそんなに寂しいモノなの? 隣で1人静かにショックを受けた私ですが、もちろんそんなこと、「これがウチの流儀です」って言われたらそれまでだし、私が悲しくなるのも余計なお世話かもしれません。でも、私は絶対、「それ違う!」と思ったし、思ったからには、「小さな声でも、私の考える理想の家族を誌面を通して紹介したい!」って燃えちゃって。そんな気持ちで作り出したのが、今回の発端なんです。(前置き長くなっちゃいましたね、すいません)
 さてどなたに会うべきか? と思っていた矢先、ふと書店で目に飛び込んできたのが『祖母ログ』という料理本。表紙には、なんてチャーミングな笑顔! の80歳の永島ヒデさんが、赤いエプロンでちょっぴり照れながら写っていて。“表紙買い”して読み込み、美味しそうなお料理に釘付けになり、ネットで「祖母ログ」のブログを読んでいたら、どうしてもお会いしたくなってーー行ってきました、前橋へ!
 祖母ログとは……(詳しくは9月号見て下さいね)、祖母が料理を作り、嫁が撮影し、文章を書き、孫娘がアップする、女3世代で作った、実にユニークなブログです。おばあちゃんであるヒデさんの日常や、“うんまいごはん”が沢山アップされ、世界中に更新を楽しみにするファンがいるんです。
そんな「80歳のネットアイドル」ヒデさんと、嫁の直子さん、孫娘の牧子さんが迎えてくれたのは、梅雨どきの6/9の土曜日。――あの日がどれだけ楽しかったか、こんなに嬉しくて幸せな取材、これを仕事にしちゃっていいのか? と思うほどで、2ヶ月以上経った今も土曜日が近づくたびに、前橋のヒデさんや直子さんのいる大きなあの家に、遊びに行きたくなるくらいです。
「めんどくさいから」「忙しいから」と言い訳して、連日外食になってしまったり、コンビニ弁当やレトルト食品で済ませてしまいがちだけれど。「食事」というものが、いかに家族の絆をつないでいくか、しみじみ思い知らされました。食べる、って幸せの素なんですね、今さらですが実感。いや、ここでサラッと簡単には書きたくないなぁ。この温かな永島家の家族の風景は、ぜひあなたも誌面で体感してみて下さい。
この特集では他にも、天才ヴァイオリニスト2人を育てた五嶋節さん、そして龍さん親子、伊達公子さんとミハエル・クルムさん夫妻を取材しています。伊達さん夫妻の話も、本当に学ぶべきこと、たくさんありましたよ。
ご主人のマイクさんがいってたんです。「毎日、何かを経験していくうちに、人は必ず変わっていく。家族だって同じですよ。今の公子は、結婚した頃の伊達さんとは違う。どんどん変わっていくからこそ、見失わないように、いつも会話してなくちゃいけないんです」って。ホントにしみじみ、わかります。
……家族っていつも変わらず、ずっと永遠にその関係が続くと思いがちです。でもそれは、実はとっても傲慢な勘違いなのかもしれません。家族って、夫婦にしろ、親子にしろ、最初はものすごく幸せな出会いから始まっているんですよね(「こんにちは、赤ちゃん」なんて素敵な歌もありました!)。それが、お互い少しずつ変わっていって、気づかないうちに、こんなはずでは!と失望したり、愛が薄くなってしまうのは本当に悲しいことです。どうせ関係が変わっていくなら、「出会った頃より、もっともっと好きになってる!」とハッキリ言った伊達さんのような変わり方をしたいですよね。私は自分の家族が大好きです。この記事を作って、改めてそう思いました。読んで下さった方が、久しぶりに家族に会いたいなーって気持ちになって下さったら、そんなに嬉しいことはありません。
あともう1つ。今月のニッポンビューティ、経済学者の暉峻(てるおか)淑子先生も、本当に本当に素晴らしい方でした! 「幸福とは何か?」「本当の豊かって何? モノ買うことじゃないよね? 私たちはどこまで何を手に入れたら幸せになれるのか?」といった、私がずーっとテーマにしてる疑問に、これほどまで明快に答えて下さった方はいません! ああ、もっと早くにお目にかかってたら、私の人生変わってたかなぁ?? 先生のお話は、どうかぜひ読んで下さい。あなたの「幸福論」の回答のヒントになるはずですよ。
池ちゃんの近況
暑いし、体力ないし、なんか忙しいし……、と言いながら、気分転換に四季や宝塚『エリザベート』(未来優希さん、最高〜!)を見に行っています。疲れた心にミュージカルはパーーッと効きますねぇ。スッキリしたり、夢見心地にうっとりしたり……。今月は後半に劇団☆新感線や舞台「ロマンス」、そして大好きな國村隼さんの『エレンディラ』もある〜〜!! う、嬉しい〜 夏のご褒美でしょうか。
Backnumber