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沢尻エリカ「猫を飼って、初めて気づいたこと」 [FRaU]

2018年07月10日(火) 17時50分配信

Photo:Jihyun Shin

現在公開中の映画『猫は抱くもの』で、沢尻さん演じる沙織は、こっそり飼っているロシアンブルーの良男にだけ心を開く。吉沢亮さん演じる良男は、やがて自分が沙織の人間の恋人だと思い込む。そんなある日、沙織の前にゴッホと呼ばれる、峯田和伸さん演じる売れない画家が現れて……。

音楽を担当しているのは水曜日のカンパネラ。ボーカルのコムアイさんも、ゴッホが飼っている猫キイロ役で出演している。

今をときめく若手俳優やミュージシャンとの共演も話題のこの映画。沢尻さんは、この映画がきっかけである共演者と暮らし始めて……。
今すぐ旅に出るとしたら? とにかく絶景が見たいです!

Photo:Jihyun Shin

今すぐ旅に出るとしたら? とにかく絶景が見たいです!

――映画では、峯田さんやコムアイさんなど、役者を本業としないミュージシャンも、独特の存在感を発揮しています。峯田さんとは一緒のシーンも多いですが、共演してみていかがでしたか?

沢尻:最初、台本をいただいたばかりのときは、「この役は誰がやるんだろう?」って思っていたんです。独特のキャラクター過ぎて、どんな人が演じるのか、全く想像がつかなかった。

でも、お会いして、少しご一緒にお芝居をしてみて、すぐ「ゴッホにピッタリ!」って思いましたね。ちょっとキザな、ピュアすぎてストレートすぎて普通だったら照れちゃうような台詞を、サラって言えちゃうのは、彼が持っている天性の “ゴッホ的な部分” なんだと思います。

アーティストらしい、独特の世界観があって、お芝居をしてるはずなのに、本当にゴッホがしゃべってるように見えたりして、私も、すごく刺激を受けました。コムアイもそういうところがあったし、全体を通して、いろいろな化学変化が生まれたと思います。

一番好きなシーンも、森の中でコムアイが歌っている、あの雰囲気なんです。水曜日のカンパネラは、この作品に合わせて劇伴も担当してくれて、映像も音楽も、全体的に私はすごく好みです。
――実際の猫との触れ合いはいかがでしたか?

沢尻:もともと、動物は大好きなんですが、犬をずっと飼っていて、猫と接点はなかったせいか、とにかく接し方が分からなくて……。作品に入って、触れ合うようになって、ちょっとずつ距離を縮めていった感じです。

でも今はいるんです、家に(笑)。この映画で共演したロシアンブルーを貰い受けて、今、自宅で一緒に住んでいます。そうしたら、犬と猫の絡みを観ているのが楽しくて!

1月に我が家にやってきてからだんだん打ち解けて、今は犬と猫で仲良く遊んだりしてます。グリちゃんは、ちょっとドジなんです(笑)。運動神経はいいんだけど、元気がよすぎて、ときどき足を踏み外す。

この間は、私がお風呂に入ろうと思ってバスタブにお湯を溜めていたら、お風呂場にグリちゃんが入っていって、バスタブのヘリに乗ったかと思うと、足を踏み外してお風呂の中に落ちちゃったんです(笑)。

猫は水が嫌いだから、“ギャー” って鳴いて、パニックになっちゃいました。わんぱくですね。見てて面白いです(笑)。
――沢尻さんは、犬と猫、どちらの性格に近いと思いますか?

沢尻:性格は猫でしょうね。完全に(笑)。自由気侭だし。猫を飼ってみて分かったのは、犬と違って名前を呼んでも近くに来てくれないし、自分が遊んでほしいときだけ、猫じゃらしを咥えて寄ってきたりして、「そうなんだ、今なんだ」って戸惑うことも多いです(笑)。

でも、そんなところは、プライベートの私っぽくもある。私自身、仕事の現場では犬っぽいけど、プライベートは完全に猫だと思います。
――そういう性格を変えたいと思ったりしますか?

沢尻:思わないです(笑)。
――最後に、FRaU のテーマでもある旅の話を少し。旅はお好きですか? 猫を飼うと、長期の旅に行けなくなりませんか?

沢尻:旅は好きです。母と一緒に暮らしているので、私が長期で出かけるとき、犬の面倒はずっと母がみてくれていました。実際に飼ってみて、犬より猫の方が飼いやすいと言われる理由が分かりました。
――どんな時に旅に行きたくなりますか?

沢尻:大きな作品が終わったときですね。だいたい、長期で海外に出かけたりしています。一人旅のこともあれば、仲間と出かけることも。

最近だと、3月に女友だちと3人で、ドバイとセイシェル島に行きました。セイシェルでは、いろんなビーチを回りました。割りと、旅先ではガンガン動く方なんですが、ビーチではのんびりします。浮き輪で海に浮かんだり、ビーチでお酒を飲んだり。
――旅の効能はどんなところにあると思いますか?

沢尻:大自然に触れればリフレッシュもできるし、大都会に出かけて、お芝居を観たり、美術館巡りをしたりすればそれは自分の表現にとって刺激にもなるので。どこに行くかによって、旅の効能は変わってきますね。

私は大自然も大都会も両方好きです。「今、どこに行きたい?」って訊かれたら、迷わず「絶景が見たい!」って答えますけど(笑)。
――今回の映画で、旅っぽい体験はありましたか?

沢尻:今回に限らず、映画の現場は、ロケ場所もスタッフも共演者も、毎回一期一会だったりするので。知らないところに飛び込んでいる感じは、旅と似ています。

そういう意味では、作品との出会いも旅の一つなのかなと思います。今回は、樹海で撮影したりもしたので、「撮影でしかこういうところには来れないなぁ」というレア感はありました。
――撮影で訪れて、気に入った場所はありますか?

沢尻:東京から近いですけど、横浜は好きです。異国情緒があって。日本だと、ちょっと移動するだけで全然違う街の顔に出会えたりするところが面白いですよね。

PROFILE

沢尻エリカ Erika Sawajiri
1986年生まれ。東京都出身。2004年映画デビュー。『パッチギ!』(05年)で、日本アカデミー賞新人俳優賞ほか多くの映画賞を受賞。『ヘルタースケルター』(12年)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した。ドラマの代表作に「1リットルの涙」(05年)、「タイヨウの歌」(06年)、「ファースト・クラス」(14年)、「母になる」(17年)などがある。7月スタートのドラマ「ハゲタカ」(テレビ朝日系)ではヒロインの松平貴子役。映画は今年、『食べる女』『億男』の公開が控える。
INFORMATION

映画『猫は抱くもの』

INFORMATION

なりたい自分になれていない、こじらせ女子・沙織(沢尻エリカ)が唯一心を開くロシアンブルーの猫・良男(吉沢亮)。そうして自分を人間だと思い込む良男は、沙織に恋をする。そんな一人と一匹が、ゴッホと呼ばれる売れない画家(峯田和伸)や迷い猫のキイロ(コムアイ)と出逢い、やがて変わってゆく――。全国ロードショー中。

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