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【人間関係Q&A】仕事でコミュニケーションがうまくとれず自信喪失 [mi-mollet]

2018年07月09日(月) 11時50分配信

30さんからの質問



Q.
仕事でコミュニケーションが上手くとれず
もう誰とも話したくない
という状況に陥っています。




会議などで私が発言すると、反対されたり批判されたり、もしくは聞かなかったことにされる。しかし同じ内容のことを他の人が発言すると同意する、ということが立て続けに起こり、自分のコミュニケーションスキルに自信がなくなっています。誰からも信頼されていないという不安が募るばかりです。もともと接客や営業を経験していたこともあってコミュニケーション能力が強みだっただけに、ダメージが大きいです。仕事だから思い通りにいかないのは仕方がないと分かっているのですが、上手く気持ちの切り替えができません。ずっと闇の中にいる感じで、仕事のパフォーマンスも日々下がっており、どうやってこの状態から抜け出したらいいのか日々悩んでいます。(42歳)

特別ゲスト 齊藤勇先生の回答



A.
日本のコミュニケーション能力とは
自分の意見を伝える能力ではなく
良い人間関係を作る能力なのです。




手厳しいことをお伝えしてしまいますが、30さんが現在の状況に陥っているのは、コミュニケーションスキルの問題ではなくて、周囲の人に嫌われてしまったからだと思われます。となると、いくら上手に発言してもダメなのですよ。コミュニケーションスキルを高めても、状況は変わらないのです。

ではなぜ、まわりからそのような態度を取られるようになってしまったのか? 30さんはお悩みの中で「コミュニケーション能力が強みだった」と書かれていますが、問題はここにあるのではないかと思います。というのも日本では、コミュニケーション能力に自信があってグイグイ自分をアピールする人というのは、どちらかというと煙たがられますから。むしろちょっと口ベタなぐらいの人のほうが好まれるのです。

そこで“コミュニケーション能力”というものについて、少し考え方を切り替えられてみませんか? お悩みの文章を読ませていただいたところ、30さんはとても優秀で仕事熱心な方だと感じました。それだけに、コミュニケーション能力が高いということ=主張をハッキリ伝えるとか正論をきちんと述べる、ということだと思われてはいないでしょうか? でも日本においてコミュニケーションは、良い人間関係を作るために用いられるものです。アメリカ人みたいに、思うところをハッキリ伝えるためのものではないのですよ。

では、良い人間関係を作るためのコミュニケーションとはどのようなものなのかというと、相手の話に対して相槌が打てればそれで充分なのです。上手く理論立てて話す必要はないのですよ。おそらく30さんはこれまで、コミュニケーションにおいては自分ばかりが球を投げるピッチャータイプだったのではないでしょうか? でもこれからは、相手の話をきちんと聞いて理解しようとするキャッチャータイプを目指してみてください。そのためには、相槌の打ち方をしっかり研究されると良いでしょう。少し厳しいことを言ってしまいましたが、そうすればきっと、まわりの態度も変わってくると思いますよ。

いかがですか?
齊藤先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

齊藤 勇(さいとういさむ)1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上あり、『男と女の心理学入門』(かんき出版)、『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『ずるい心理学~上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”~』(ぱる出版)、『超・相槌』(文響社)など近著も多数。

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