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【薄毛になりたくない!】薄毛の原因はシャンプーの使い方にあった!? [VOCE]

2018年05月27日(日) 11時00分配信

シャンプーの使い方次第で未来が変わる!?

カラーリングに毎日のブローやアイロン……、現代女性は髪のダメージとの戦いです。そのダメージはやがて薄毛の原因にも! とは言っても、カラーもブローもせず自然のままに……というわけにはいきませんよね。そこでオバジクリニック トウキョウ総院長で日本抗加齢美容医学会理事でもある野本真由美先生に、薄毛の原因と予防法を教えてもらいました。加齢に負けない美しいヘア作りの秘訣とは!?

そもそも薄毛はなぜ起こる?

毛髪の生成サイクルというのは、性ホルモンに依存しているもの。それゆえ女性の場合、性ホルモンであるエストロゲンが減少してくる35歳くらいから薄毛がゆっくり始まり、45歳ぐらいでその症状が大きくなります。ただし、「加齢のせいにする前に、日頃の頭皮ケアを改善すべき」とオバジクリニック トウキョウ総院長の野本真由美先生は言います。

「頭がすごくかゆいときは抜け毛も多い気がする、と感じたことのある方は多いと思うのですが、その通りで、頭皮に炎症が起きていると髪の毛が抜けてしまうんです。だから毛染めを頻繁におこなっている方は、残念ながら薄毛になる可能性があります。やっかいなのは、今の毛染め剤は非常に優秀で、ハッキリかぶれるとかかゆくなる、といった症状が起きにくいこと。でもかぶれてはいなくても、あれだけ刺激の強いものを頻繁につけていれば、ほとんどの頭皮は弱い慢性炎症を起こしていると言っていいでしょう。そして、その慢性炎症こそが老化そのものなんです」

日常的に慢性炎症が起こる大きな要因に、「つけ過ぎ」「取りすぎ」「こすり過ぎ」、そして「日に当たり過ぎ」にあります。が、日本女性の場合、日に当たり過ぎているという人は多くありません。それゆえ薄毛が進んでいる人は、「つけ過ぎ」「取り過ぎ」「こすり過ぎ」の可能性が高い、と野本先生は指摘します。ではその「こすり過ぎ」「つけ過ぎ」「取り過ぎ」の原因になっているものは何かというと、それが「シャンプーの使い方の間違い」なんだそう。

取り出すシャンプー量は1プッシュが正解

「実はシャンプーをたくさんつけているだけで薄毛になるんです。皆さん、髪を洗うとき、大抵ポンプを2、3回押しているのではないかと思います。そうして手に取ったたっぷりのシャンプーを、4、5回揉んだだけで髪につけて洗っているのではないでしょうか。以前に、シャンプーに青い色素をつけてどれくらい洗い残りがあるか調べたのですが、充分に泡立てないまま髪につけて洗った場合、頭皮も髪も、洗い残りがものすごくたくさんあったのですよ」

シャンプーが残るということは、つまり界面活性剤が残るということ。界面活性剤はたしかに汚れであるタンパク質を落としてくれますが、髪や頭皮の成分であるケラチンタンパクも一緒に溶かしてしまうのです。これが弱い慢性炎症につながってしまうというわけ。では髪や頭皮にダメージを与えないシャンプーの使い方とは、どのようなものなのでしょう?

「正しくは1円玉ぐらいの量だけ出すことです。『えっ、そんなに少なくて大丈夫!?』と思うかもしれませんが、シャンプーとは頭皮を洗うことが目的ですから、お坊さんだろうがロングヘアの方だろうが洗う面積は変わらないので、ボトルで言えば1プッシュ分出しただけで充分なのです。1円玉分ぐらいのシャンプーを取り出したら、泡立てネットでしっかり泡立て、地肌だけ洗ってください。このときも、ゴシゴシこする必要はありません。手で頭皮を揺する程度で汚れはしっかり落ちますから。一方トリートメントは毛先にだけつけて、地肌につかないよう洗い、しっかり流すようにしてください。ちなみに私は毎日髪を洗ってもシャンプーは半年で小さなボトル1本しか減りません。頭皮のトラブルは続いてしまうとストレスを感じますから、避けたいですよね」

シャンプーのつけすぎがシミの原因にも!

またシャンプーのつけすぎは、薄毛だけでなく肌トラブルを引き起こす可能性も高いという。

「素肌ドックで隠れジミを見られる画像を撮ると分かるのですが、アジア人は髪の生え際にメラニンが増えていることが多いです。この部分はあまり紫外線に当たりませんから、原因はおそらくシャンプーがきちんと落ちていないとか、頻繁に毛染めをしているとか、顔に使ったしっとりアイテムが落ち切らないことで生じる微小な慢性炎症後の色素沈着だと思います。日本では汚れの吸着力が高く、洗い上がりもしっとりと使用感がいいシャンプーが好まれますよね。でもしっとり洗い上がるということは界面活性剤が残りやすいということでもあるので何かとリスクも高い、というのが我々皮膚科医の認識なんです」
髪の生え際にシミ取りレーザーを打ったものの、すぐまたできてしまうという方は、「試しにシャンプーを低刺激のものに変えて使用量を減らしてみてほしい」と野本先生は言います。また生え際がかゆいとかニキビがよくできるといった患者さんにも、シャンプーを減らしてもらったところ、トラブルが半減した方は多くいるそう。

「そもそもアジア人は、肌をこすると黒ずみやすい、という肌質を持っています。下着のこすれでも黒ずみやすいですし、虫に刺されたところをいつまでも掻いていたことで1年ぐらい黒ずみが治らなかった、という人も少なくありません。つけるものによるトラブルを起こしたときも、炎症後の色素沈着を起こしやすいのです。ですから何でもつけるものは少ないほうが良いし、触れる時間もできるだけ短くしたほうがいいんです」

せっかく高機能な化粧品を使って肌ケアに気を遣っていたのに、シャンプーが原因で肌がくすんでいた! なんてことにならないようにしたいものです。

教えてくれたのは…… 野本真由美先生

オバジクリニック トウキョウ総院長。美容皮膚科学、抗加齢医学、漢方医学の3本の柱から、最新の美容皮膚科治療をおこなっている。また年間30回以上の医師向け講演を全国でおこなう他、ミスユニバース新潟代表の審査委員長も務めるなど、多方面に活躍中。著書に『美容皮膚科で生きる漢方』(三恵社)がある。

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