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決して目新しいメニューではないけれど、「もはや習慣づいてる」「職場近くのクリニックだから、ランチついでにさくっと」と、アラサー女子から支持されているプラセンタ注射。ロングセラーの理由をアヴェニュークリニックの太田先生にうかがいました。

「プラセンタは“動物の胎盤”や“植物の胎座”のことを指しています。妊娠したときに女性の体内にできる胎盤は、出産と同時に不要なものとして排出されますが、それらが医薬品の原料として使われています。

健康食品や化粧品、クリニックの施術で用いられているプラセンタは、通常は人や動物の胎盤から抽出したエキスのこと。

プラセンタは注射をしていただくことによって直接体内に入れることができるので、吸収がとてもいいですね。しかも、プラセンタの成分は赤ちゃんの栄養になるそのもの・ヒトプラセンタ。健康面でも美容面でもいいこと尽くしですね。ヒトプラセンタは肌をつくったり、免疫を活性化してくれたりする成分がそのまま入っている成分なので、総合サプリメントと考えていただければと思います。

また、必須脂肪酸、必須アミノ酸など、人間の皮膚やカラダをつくる成分もたっぷり。もちろん酵素やミネラルも摂取できます。美容と健康のためにぜひ摂りたいといわれている成分が、まるごとあの１アンプルに入っていると思っていただければ、想像しやすいかと。1回あたりの施術がリーズナブルなので、ご自宅や職場の近くなど通いやすいクリニックを選んではいかがでしょうか」（太田先生）

そもそも、保険診療では、肝硬変や肝炎などの肝機能障害をはじめ、ホットフラッシュ、冷えや疲れ、肩こりやめまいなどの複合的な更年期障害を改善するために使われてきたそうなので、効果はかなり期待できそう！

「日ごろの疲れが蓄積されて元気がないとか、風邪が長引いている、免疫が落ちた感じがするなど、表現としてはちょっと微妙かもしれませんが、プチ不調というか、不定愁訴（「頭が重い」「イライラする」「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの自覚症状があるものの、特定の病気ではないプチ不調の状態）的な場合にいちばんいいのかなと。

肌がみずみずしさを取り戻し代謝が改善されることで、美白と美肌効果が生まれる方も多いですね。

プラセンタ注射をうつ頻度としては、2週間に1度でいいと思います。というのも、皮下注と呼ばれるプラセンタだけを直接血液に注射するものは、筋肉内注射や静脈内注射に比べて薬液の吸収速度がゆっくりなぶん、持続時間は長いんです。だいたい成分を代謝するのに3日～1週間くらいかかるといわれていますからね。血中濃度がゆっくりと上昇するため、有効血中濃度を長時間持続できます。

もちろん忙しくて生活習慣が乱れている、すごく疲れているという方は、1週間に1回くらいプラセンタ注射を行っていただいてもOK。他の要素で補うことが難しい状況だと、プラセンタ点滴や注射は効果的ですし、頼れる施術なのではないでしょうか。

例えば私の個人的な場合では、花粉症対策に自分で打ったりしているのですが、1週間程度でちょっと症状が楽になったように感じますね。花粉症の時期はずっと鼻をかんでるので頭がぼうっと重いことが多くて。主観的な感想ですけど、プラセンタ注射を定期的に行うと、症状が軽くなったように思います。アレルギーや体質改善にもおすすめです」（太田先生）

「まずは3～4ヵ月を目安にしてください。そのくらいの期間で、ご自分の体質で効いてきた、こない、という判断はできるかと思います。お忙しくてクリニックに通い続けられない方もいらっしゃいますが、サプリメントとの併用がおすすめですよ。

当クリニックですと、ヒトプラセンタ由来のサプリメント『プラセンタP.O.』を併用していただくことも。ちょっと高価ですが、注射に頻繁にいらっしゃることができない方々に、とてもご好評いただいています」（太田先生）

「豚や馬由来のプラセンタもありますが、当院ではより安全性にこだわりたいので、ヒト由来のプラセンタでサプリメントを扱っています。動物由来でも効果に大差はないとされる先生方もいらっしゃるので、一概には言えませんが、体内摂取した場合のトラブルはヒト由来のほうが起こりにくいと思いますよ」

アヴェニュークリニック　太田理会先生
アヴェニュー六本木＆表参道クリニック医師。エイジングに特化した最新美容機器にも精通。もちろんお肌はツルツル！