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玉城ティナ「わたしに××しなさい!」主演つとめます♪[ViVi]

2018年05月13日(日) 17時00分配信

6月23日(土)公開の映画『わたしに××しなさい!』で初主演を果たす玉城ティナ。女優として、文筆家として、モデルとして活動の幅をますます広げる彼女の今のこと、じーっくり聞きました。

Photo:Sayo Nagase

ーー『わたしに××しなさい!』の初主演が決まったときの感想は?
キャッチーなキャラクターなので、上手く乗り切れるのかという不安はありました。キラキラなヒロインを自分がやることになるとは思っていなかったし。世間的にそういう立ち位置ではないと思っていたので。女の子の方から男の子に攻めていくという、少女マンガではなかなか珍しい構図ですよね。
あまりないですよね。雪菜みたいなキャラクターも珍しいし。最初、実はボブのままでいこうって話になっていたんです。でも、原作の雪菜はロングだし、エクステをつけることを提案して。陰キャラっぽさはすごく大事にしたい部分だったので、口調や声のトーンだったり、イメージを作ってから本読みに入って、現場で山本透監督に強弱をつけてもらいました。

現場はどんな雰囲気でしたか?
すごく和やか。小関裕太さんはめっちゃ爽やかで優しいし、佐藤寛太君が演じたキャラはねちっこい感じでしたけど、本人はすごく天然というか、あき時間にいつもバスケして汗をかいてて。メイクさんが、「もう〜、また寛太君が汗かいてます」みたいな(笑)。オンでもみんなキャラが立ってるけど、オフもそれぞれで面白かったです。

女優業とモデル業はどこが重なって、どこが違いますか?
表現するという意味ではどちらも同じだけど、立ち位置というか目線が違うかな。モデルは割と洋服を可愛く見せるとか、その場の瞬発力が求められるし、より自分を出す感じ。女優業は、自分で決め込み過ぎて目立ち過ぎてもいけないし、作品のひとつのピースじゃなきゃいけない。そもそも自分ではない役にどう近づけられるか。でも、丸っきり自分ではない人を自分がやっても違和感が出ると思うので、世界観に対するリアリティをエッセンスとしてどう出していくかの塩梅が重要になってくるなと思いますね。



Photo:Sayo Nagase

女優業を4年やってみて、何か変化はありました?
最初の頃は、もう辞めたいって感じだったんです。だって、普通に大変じゃないですか。画面には映らない、待ち時間もとんでもなくあったりする。それが当たり前なんですけど、まだ幼かったので、慣れないことに対しての拒否反応がすごくて。でも今は、単純に、私自身の心が成長したというのもありますし、居心地の悪さが減ったし、あとは人見知りもだいぶ直ってきた。慣れるって、人間にとってすごく大事なことだなと。環境を理解すると、その場所に居やすくなるじゃないですか。作品の一部に入って、演じることが楽しいっていうことに改めて気づくことができたので。

じゃあ、文筆活動はどういう立ち位置なんですか?
私がクリエイターさんに対して羨ましいと思うのは、ビジュアルとしての自分以外のものが世に出ることなんです。私の場合は、玉城ティナとしての私が視覚として前面に出ちゃうじゃないですか。でも、書くとか、物を作るとなると、自分だけど自分じゃないみたいな感覚があります。文章を書いているときは、それが自分だと思わなくてもいいみたいな、そういう意味では気が楽ですね。受け取られ方も全く違うし。ただ、自分らしさみたいなものはどれに対しても絶対になくしちゃいけないと思っているし、全部がひとつの丸の中に入っていて、私の周りを回っている感じですかね。

最近、観た映画で面白かったものがあれば教えてください。
感情移入できる日常っぽい作品が好きなんです。クリスマスに、トッド・ヘインズ監督の『キャロル』を観て、すごくよかった。女の人同士の恋愛で、表情で関係の優劣がわかるんです。ルーニー・マーラが可愛いのはもちろんですが、ケイト・ブランシェットの豹変ぶりがすごい。直近だと、カンヌのパルムドールをとったケン・ローチ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』や『牯嶺街少年殺人事件』、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、『たかが世界の終わり』とか、ずっしりくる系が好きでした。人間のリアルな人生って感じがした。このところ考えたがりだから、意味があるものが好きになってきたのかも。

映画のほかに好きなカルチャーはありますか?
最近は、絵にも興味があって、ベルギーの画家、ミヒャエル・ボレマンスの作品集を買ったり、アムステルダムのマルレーネ・デュマスも独特でいい。小説だと女流作家が多くて、好きなのは窪美澄さん、江國香織さん、宮下奈都さんとか。漫画だと、山本直樹さんがめっちゃ好きで、岡崎京子さんはもちろんだけど、魚喃キリコさん、大島弓子さんも好きですね。キュンキュンする漫画を読むと、現実とのギャップに苦しくなっちゃうんですよ。全て上手くいくという思 想が未だに肯定できなくて。今が絶頂だとしたら、その先には落とし穴しかないっていう考えが常にあるから、世の中に対して一秒も満足したことがないんですよ。だから、『渇望』っていう題名の本とか出したりしてるんですけど(笑)。

Photo:Sayo Nagase

どちらかと言うと、ネガティブに捉えてしまうんですね。
気を抜くと、めっちゃネガティブで、極端な言い方をしたら、死にたいと思ったら「生きる」って言おうみたいな感じに脳みそを使うようにしているというか。毎日不安だし、仕事も将来も不安なんですけど、可能性というものに対して言えばポジティブな感情でいてもいいのかなって。未来に対しては明るい光を求めて生きています。

オフの日はどうやって過ごしているんでしょうか?
本屋さんに行くと、人と喋らなくても知識が得られるので、月に1〜2回は必ず行きますね。映画館もわりと行くかな。ひとりの時間は必要で、だいたい休みの日はひとりで過ごしてます。だから、友達とはご飯解散が多いですね。目的なく一緒に街をぶらぶらするのは苦手かも。あと、最近始めたのは、中国語の勉強。コミュニケーションを取れるということは大事なことだなと思って。英語もある程度聞けるんですけど、勉強し直したいなと。でも、それも結局仕事に繋げたいと思っているから、オフのときも仕事がいつも中心にあるんですよね。

仕事と恋のバランスは、パーセンテージで言ったらどのくらい?
それぞれ別の軸で100%ですね。同じところにはない。でも、そういう相手がいたほうが仕事もうまくいく部分もあるし、いないほうが心は安定するのかなとも思う(笑)。

最後に、もし好きな人に「私に××しなさい!」を使うとしたら、何て言いますか?
私は言えないですね。むしろ、しますしますってタイプ。恋の主導権は相手に握らせたいし、好きな人を崇めがちなので。でも、ちょっとしたお願い事をするときに使うといいんじゃないかな。「私のプリントとってきなさい」みたいな(笑)。

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