大人気美容家【石井美保】の美容ヒストリー [VOCE]

2018年04月14日(土) 21時00分配信

41歳とは本当に思えません。

石井美保さんの年齢不詳の美しさは、どうつくられたのか……? きっかけから現在のこだわりまで、美容ヒストリーを伺いました。
“変われる”実感が美容魂に火をつけた

20代までは何でもかんでも挑戦して、失敗も多かったという石井さん。今では失敗も大事な“引き出し”のひとつに。

“変われる”実感が美容魂に火をつけた

「子供の頃から色黒やくせ毛なのが悩みで、白肌や美髪への憧れが強くありました」と石井さん。今の姿からは想像もつかないけれど、かつてはコンプレックスの塊だったそう。でもそのコンプレックスこそが、美への扉を開くきっかけになった。

「母親が美容に無頓着だったこともあり、『キレイは自分で掴むしかない!』と、お小遣いで最初に化粧水とくるくるドライヤーを買いました。それから少しずつ化粧品を買い足して使ううちに、肌が変わってくるのを感じて、肌を変えてくれるスキンケアや化粧品という存在に魅了されるようになったんです。」

「20代までは手あたり次第に、いろんな美容法を試しましたね。レモンでパックしたり、エタノールで顔を拭いたり、垢すりタオルで顔をこすったり。今思うとゾッとしますが(笑)。」

VOCEをはじめ美容雑誌は全部チェック。好きなメイクに付箋を貼り、どこが好きなのかを分析しながら読む。

「まだネット文化もなかったので、情報収集は雑誌がメインで、まずバーッと見て、次にお風呂でじっくり読んで、気になるところには付箋を貼って、どうしてこのメイクが好きなんだろうと分析しながら読んでいました」
ネイルの夢を諦めた後、まつエクとの出会いが

色や質感、パッケージが好きなコスメは使用期限が過ぎても捨てずに保管。たまに見て楽しむのが趣味のひとつ。

ネイルの夢を諦めた後、まつエクとの出会いが

20歳の頃には、すっかり美容オタクになっていた石井さんが、美を提供する側になった最初の契機はネイルだった。「大学生の頃、当時まだ珍しかったネイルサロンに興味本位で入ってスカルプチュアをしたんですが、あまりの可愛さに感動して、すぐにネイルスクールに入学。もともと手先が器用だったのですごく楽しくて、人にもやってあげたいと思うようになりました。でも、お店を持とうと準備している時に結婚が決まり、ネイルサロンの夢は中断。しばらく家庭に入っていたんですが、世の中から隔絶されている気分になって……。また外に出たいと思っていた時に、まつげエクステに出合ったんです。まつげは一番のコンプレックスだったので、テレビでまつエクを知ってすぐにお店へ。薄い、細い、短い私のまつげが整形級に変わったあの時の衝撃は、今でも忘れられません」
念願のサロンを開店。そして美容家の道へ

年齢層も職種も幅広いお客様から得られる情報は宝物。美容面でも人生という意味でも、学ぶことが多いそう。

念願のサロンを開店。そして美容家の道へ

こうして運命的にまつエクと出合った石井さんは、アイリストとして美容家への第一歩を踏み出すことに。「まつエクサロンに通ううちにエクステなしではいられなくなり、『自分でやろう!』とスクールへ。やってみないと気が済まない、即行動に移したい性分なので(笑)。その後、アイリストとして、はじめは自宅で近所の人に施術していたのが、どんどんお客様が増えていって、29歳の時にサロンをオープンすることに。5年前からはエステもスタートしたんですが、お客様と向き合う中で、肌やスキンケアの悩みを相談されることが多くなり、年々その比重が増えて、現在はカウンセリングをメインにサロンに携わるようになりました。美容に限らず、お客様から学ぶことはとても多いので、サロンワークは今後もずっと続けていきたいですね」

住所:東京都港区麻布十番3-3-8 1F・B1

◆Riche
石井さんがオーナーを務めるサロン。まつげエクステやネイルのほか、小顔や美脚のメニューも。

誌面やSNSを通じてワクワクを共有したい

ストイックなまでの美への探求心、そしてお客様とのふれあいを糧に活躍する石井さん。美容家として、また美容好きの先輩として、VOCE読者に伝えたいこととは――?

「キレイになることは、一種のコミュニケーションツールだと思うんです。『今日の自分の肌キレイだな』と思うだけで心のキリキリがなくなるし、そういう気持ちって必ず相手に伝わるものだと思うから。だからこそ、自分だけキレイになってもしょうがなくて、みんなでキレイになりたいと思うんです。スキンケアで肌がキレイになったり、メイクがうまくなったりすれば、その分コンプレックスが減って褒められるところが増える。褒められるともっとキレイになりたくなる。そういう美に対するポジティブな感覚や高揚感を、読者の皆さんと共有していけたらいいなと思っています」

 

撮影/熊木優(io)

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