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脳の活性化に温泉へ!泉質・美食にとろけるおとなの厳選温泉宿 [おとなスタイル]

2018年02月23日(金) 10時00分配信

極上の温泉宿をご紹介。

疲れを癒やしに、上質な“非日常”を求めて、足を運びたくなる温泉の旅。実は、温泉には脳を活性化する効果があるのだそう!
そう教えてくださったのは、今話題のAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始めた感性分析の第一人者、黒川伊保子さん。そこで黒川さんに脳への温泉効果について教えていただきました。

さらに、「泉質」「美食」をキーワードに、審美眼に定評のあるおとなたちが心酔する、極楽に浸れる温泉宿を特別に教えていただきました。

温泉は脳を活性化する効果あり

黒川伊保子さん
感性アナリスト、随筆家
「株式会社感性リサーチ」代表取締役。コンピューターメーカー勤務時にAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始めた、感性分析の第一人者。テレビや雑誌のコメンテーターとしても幅広く活躍。

体が温まってリラックスできる温泉の“ポカポカ”が脳科学的にも重要! 温泉で体表面の温度が一気に上がると体内深部温度が下がり、その効果で自律神経が興奮系から鎮静系に切り替わり、深い眠りへと導かれます。
脳は睡眠中に知恵やセンスを創生して、記憶を定着させるので、生産性を上げるには、この良質な眠りがポイントに。つまり、睡眠の質を上げる温泉入浴は、脳科学の面でも効果的といえます。
さらに、ミネラル豊富な温泉は、体表面の毛細血管が減ってきた50代も温熱効果を感じやすいため、おとな世代にこそおすすめです。よりよい眠りのためには、長湯をせず、下記のような過ごし方をするのがよいですが、眠りのメカニズムは個人差もあるので、あくまで参考に。「体を休める1ラウンド目」「眠り導入の2ラウンド目」を意識してみてください。

質のよい眠りへと導くおすすめの過ごし方

□ 日が暮れる前に1ラウンド目の入浴を
□ 夕食は早めに、飲酒は控えめ
□ 20時半頃、軽く散歩を
□ 21時頃に2ラウンド目の入浴
□ 22時頃、床に入る
“泉質にとろける”極上温泉宿

一面銀世界の雪見風呂と白濁湯/秋田県 乳頭温泉「鶴の湯温泉」

“泉質にとろける”極上温泉宿

〈推薦コメント〉「雪が深々と降る中で浸かると体の芯まで染み入ります」
フラワーアーティスト・雨宮ゆかさん(47歳)

秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉。
含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物などを含み、白濁しているのにサラサラ。「まさに秘湯。一面が雪景色のなか入る、やや熱めの湯に疲れが吹き飛びます。名物の芋鍋やいぶりがっこも美味」(雨宮さん)

鶴の湯温泉(秋田県 乳頭温泉)
秋田県仙北市田沢湖田沢先達沢国有林50

とろり湯効果ですべすべ肌に/熊本県 杖立温泉「米屋別荘」

〈推薦コメント〉せせらぎの音を聞きながら入る湯で心と肌を養生。
工芸ライター・田中敦子さん(56歳)

1700年の歴史を持つアルカリ塩泉は、適度なとろみがあり、寒い冬でも湯冷めしにくく、全身がすべすべに。天然サウナ「むし湯」もある。「泉質のよさと昭和の温泉街の雰囲気が残っているのが魅力。名物の杖立プリンがおいしいです」(田中さん)

米屋別荘(熊本県 杖立温泉)
熊本県阿蘇郡小国町大字下城4162-4

酸性強めの300年続く温泉/青森県 酸ヶ湯温泉「酸ヶ湯温泉旅館」

〈推薦コメント〉ピリピリした刺激がある独特のお湯が効いてる感じ。
料理研究家・藤井恵さん(51歳)

宿の外からも硫黄の匂いを感じる300年続く温泉。国民保養温泉地第1号で、白濁したお湯は、酸性が強く傷の治療などに効果があるとされてきた。「靴ずれが痕になっていたのに、湯上がりに皮がむけてきれいになっちゃいました」(藤井さん)

酸ヶ湯(すかゆ)温泉旅館(青森県 酸ヶ湯温泉)
青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50

しゅわしゅわの炭酸泉をかけ流しで贅沢に!/大分県 長湯温泉「大丸旅館」

〈推薦コメント〉しゅわしゅわのラムネ温泉が疲れた体に効果あり!
工芸ライター・田中敦子さん(56歳)

温泉1L中に1000mg以上の炭酸ガスが溶け込んでいる炭酸泉の源泉かけ流し。
体内に炭酸ガスが吸収され、血流をスムーズにする効果が。「ぬるめのラムネ温泉が体に染みます。与謝野晶子夫妻も愛した宿で、文化の香りも素敵」(田中さん)

大丸旅館(大分県 長湯温泉)
大分県竹田市直入町大字長湯7992-1
“美食にとろける”極上温泉宿

組み合わせの妙で、料理家をもうならせる感動の朝食/大分県 由布院温泉「山荘無量塔」

“美食にとろける”極上温泉宿

〈推薦コメント〉レシピ作りのヒントになる朝食のおいしさ!
料理研究家・藤井恵さん(51歳)

炊き立ての土鍋ご飯に汁物と、だし巻き卵や焼き物、煮物、野菜の和え物などの小鉢数品が付く朝食。
素朴と洗練のバランスが絶妙で、器のセンスも抜群。

全ての客室に露天風呂が付いている。

由布岳山麓に点在する離れの宿は、各地から古民家を移築し、再生したもの。湯布院の四季を映した山里料理は、自家製スープの地鶏鍋や豊後牛(ぶんごぎゆう)料理、井戸水を使った手作り豆腐なども評判だ。

「何気ないのに、組み合わせや味付けが絶妙な朝食がおいしくて印象的。その記憶をレシピ研究の参考にすることも!(笑)」(藤井さん)

写真は「暁」という古民家のバスルーム(上)とリビング(下)。

それぞれに趣のある離れの客室は、2~8名で泊まれて、古民家からモダンなスタイルまで個性豊か。

山荘無量塔(むらた)(大分県 由布院温泉)
大分県由布市湯布院町川上1264‐2

食材の宝庫、伊豆の旬味に洋の技が生きた“新日本料理”/静岡県 伊豆河津「玉峰館」

〈推薦コメント〉25年前からの常宿。忘れられない味があります。
カメラマン/「MIGO LABO」ディレクター・石黒美穂子さん(53歳)

和食の老舗「なだ万」で修業した料理長による、洋の調理法を融合した創造性豊かな料理。
「中でも和牛ヒレ肉網焼き フォアグラ味噌が絶品」(石黒さん)

大正15年創業の歴史を感じさせる外観。玄関横には湯けむりを上げる温泉櫓(やぐら)。

’13年にリニューアルした大正時代から続く老舗旅館。「食材の宝庫」伊豆の新鮮な魚介、肉、野菜を使い、メインは6種類の肉・魚料理から2種類を選ぶプリフィクスコース。

囲炉裏のある蔵を改装したバーでオリジナルカクテルもいただける。

「地元の素材を使った創作系で、選ぶのが困るほど魅力的。離れの客室は、備えつけのコーヒーメーカーで好きなときにコーヒーが飲めるのも嬉しい」(石黒さん)

玉峰館(静岡県 伊豆河津)
静岡県賀茂郡河津町峰440

霧島の自然の恵みとこだわりの器に心がおどる/鹿児島県 霧島「妙見石原荘」

〈推薦コメント〉ミシュランで3ツ星もとれると思うレベルのお料理です。
ブランディングディレクター・福田春美さん(47歳)

自家製さつま揚げや季節の魚の干物、濃厚な豆乳 出汁豆腐などの、朝食の一品一品が美味。
羽釜で炊かれたご飯には、甘みのある鹿児島県伊佐地方の「伊佐米」を使用。

客室は、重厚な石積みの石蔵と、モダンな本館の2棟。 写真は石蔵の天降川(あもりがわ)に面した1階の和洋室「きらら」。

広い敷地内に点在する源泉を、空気に触れさせず引いた温泉は、湯量、泉質とも申し分なし。「炭酸泉で、温かさが持続。そして、料理がとにかくおいしい! 夕食はもちろん、朝食の満足度が高いです」(福田さん)。
鹿児島の食材を中心にした創作和食で、吟味された作家ものの器も美しく、目にも楽しい料理が味わえる。

料理研究家・藤井さんもお気に入りの宿で、ここで購入できる竹箸(各650円)を愛用。 女将が描く箸置き(各400円)も好評。

持ちやすくて料理撮影でも活躍中!(藤井さん)

妙見(みようけん)石原荘(鹿児島県 霧島)
鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376

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