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ミシュランシェフ松嶋啓介が語る「なぜフラれたのかわからない女性の話」 [with]

2018年02月22日(木) 20時00分配信

松嶋啓介氏

「私がなぜフラれたのかわからない・・・」こういうお話はよく耳にしますよね。それだけ男女では思考が違うようです。本日もキレキレの松嶋さんのお話、さっそくのぞいていきましょう。

私はなぜフラれたのか?

こんにちは。
シェフの松嶋啓介です。

以前キャリア系の女性からこんな話をされました。
「同棲している彼が毎朝サンドウィッチを買ってきてくれるんです。もうすぐ結婚することになると思うんです~!」
僕はこう答えました。
「もうすぐ別れを告げられますよ」
その彼女は僕の言葉にとても驚いていました。

そして、数か月後。
その女性から「彼にフラれました・・・」とのメッセージが。
僕は心の中で“やっぱり”と思いましたが、彼女があまりにも落ち込んでいる様子だったのでとてもそんなことは言えませんでした。

男と女の思考回路はこんなにも違う!

彼女の話を詳しく聞いてみると、男と女ではこんな思考回路が違うものかと僕自身も驚いてしまいました。
まずは、彼女の言い分。
「彼は私の分も朝食のサンドウィッチを買ってきてくれる優しい人だったのに、急に彼氏にフラれました」
僕「彼は急にあなたを嫌いになったわけではないと思いますよ」
彼女「彼はとても優しくて、朝食も買いに行ってくれるぐらい自分は愛されていると思っていた」
僕「・・・・。」

彼女がフラれた理由、みなさんはおわかりですか?
・自分が忙しく働いているから、彼が毎朝サンドウィッチを買ってきてくれる。
・おいしいサンドウィッチを彼が私にも食べてもらいたいと思っている。
・こんなに尽くしてもらえるのだから、自分は彼に深く愛されている。
こう思っていたそうです。

彼の気持ちを僕なりに代弁すると、
・彼女は仕事が忙しいけど、俺だって仕事が忙しい
・朝はお腹が空くけど、家に朝食が用意されていない。
・彼女と同棲しているから、自分だけのサンドウィッチを買ってくるわけにはいかない。
だから、きっと彼は彼女の分もサンドウィッチを買いに行っていたのでしょう。

きっと、彼もはじめは「彼女は忙しいから朝食を買ってきてあげよう」と思っていたのでしょう。でも、しばらく続けているうちに、彼も気づきますよね。
・俺も仕事しているのに、なんで俺だけ毎日朝食を買いに行かないといけないのか。
・どうして彼女は朝食を作ってくれないのか。
・自分は彼女の分を合わせて、朝食代が2倍になっているだけではないか。

毎朝、お腹が空くが朝食はない。彼女は作ってくれないから、自分が買いに行くしかない。
それなのに、彼女はコーヒーすら入れてくれない。
たまには朝食を君が用意してくれ。それができないなら、君との結婚は考えられないよ。

彼は彼女への不満を「自分が朝食を買いに行く」という行為で表していたのです。
でも、彼女は「彼に愛されている」という自分なりの解釈で、彼の不満のサインを見過ごしていたのでしょうね。

彼の気持ちを掴む極意は「朝食」


近年は女性の社会進出も進み、僕が拠点を置くフランスでも共働きは当たり前です。
男女ともに深夜まで仕事をすることも珍しくありません。
自分が残業で遅く帰宅して彼女が先に寝ていても、怒る男はいませんよね。
同棲していても、平日は会話をするのは朝だけなんていうことも珍しくないはずです。

だからこそ、朝食が大切なんですよ!
ちょっと早く起きて朝食を作りませんか?
ご飯とみそ汁、あとは納豆でいいんですよ。
もしくは、夜のうちにおにぎりを作っておくのもいいですね。
せめて、コーヒーを入れるだけでいいんです。
女性だって忙しいのもわかりますよ。
でも、たった“朝食”だけ作ってくれたら、男は外で頑張れるんです!

僕の友人が彼女と結婚を決めた理由は、朝のほうじ茶でした。
共働きの彼女と毎朝コーヒーだけの朝食が日課でしたが、彼が残業続きでちょっと疲れていたようです。
「あれ、顔が疲れているね。じゃあ、コーヒーじゃなくて体にいい“ほうじ茶にするね”」
彼女のこと一言が結婚を決めたと言っていました。
自分が“疲れている”ということを察してくれる。
そして、労わってくれる。

男って「自分を見てくれている」、「わかってくれている」という感情に弱いんですよ!

“キラキラご飯”を出す女性と比べてみてください。
疲れている男に帰宅後、自分が作りたい“キラキラご飯”を出す女性。
朝、彼の体調を察知して“お茶”を出す女性。
体調が悪そうなのを感じてくれて、何も言わずとも朝食におかゆが出てきたときには“この女性はすごい”って思いますよね。
そして、そんなことをしてくれる女性と世の男性は結婚したいと願います。

何度も言いますが“胃袋を掴む”ということは、“相手を知ること”
しかも、頑張ることなんてないんですよ!
仕事から帰ってきてから、張り切って料理を作る必要なんてありません。
朝、ちょっと早く起きて簡単な食事を作るだけ。

少ない労力で、彼との関係が良くなるなら、こっちの方が絶対にいいですよね。
「彼は何をしてもらいたいのか」
やはり、彼といい関係を気付くのも、彼に結婚を意識させるのも、
男性へのマーケティング&リサーチが大切ですね。


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